
- 一条のデメリットは?
- 一条の悪い所ってどこ?
- 選ぶ時の注意点は?
こんな疑問・悩みに答えます。
本記事では『一条工務店のデメリット22選』を紹介します。
「え…、一条工務店って、22個もデメリットがあるの…?」と思った人も、あまり気にせずOKです。
なぜなら、住宅メーカーは「合う・合わない」で選ぶからです。
例えば「△ホームはAさんにピッタリでも、Bさんには全くオススメできない」といった事が普通にあるんですよね、、、
つまり一条工務店がピッタリな人もいれば、他の住宅メーカーを選ぶ方が良い人もいます。
世の中には色んな住宅が存在するので、比較して自分にピッタリな住宅メーカーを見つけましょう。
本記事では、一条工務店のデメリットと思える部分を全て解説します。
本記事の内容
- 契約前に知るべきデメリット14選
- 住んで気が付くデメリット8選
なお僕は一条工務店でマイホームを建てているので、アンチ一条ではありません。
実際に一条工務店の家に住む僕が「契約→打合せ→新生活スタート」を体験した際に「デメリットかも?」と感じたポイントを記事にまとめました。
紹介する数が多いので、サクサク進めましょう!
※本記事の解説は一条工務店で人気シリーズ「アイスマート・グランセゾン・アイキューブ」を対象に解説を進めます。
筆者の紹介
- マイホーム:一条工務店(i-smart)
- 住宅ローン:4,300万
- 家の特徴 :2階建て
- 家族構成 :3人暮らし

設計士がお作りします。
- 間取り:豊富なアイデア
- 見積書:建築費を明確に
- 比較 :大幅な値引きも
- 手続き:スマホ3分で家に届く
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【デメリット14選】一条工務店と契約前に知っておくこと
まず最初に『一条工務店と契約前に知っておくこと』と題して「デメリット14選」を解説します。
デメリット14選
一条工務店は人気の住宅メーカーですが、もちろんデメリットもあります。
こちらを知った上で「一条工務店は自分に合っているのか?」を判断すると、住宅メーカー選びの後悔を防げるはずです(/・ω・)/
坪単価の値上げが止まらない
1つ目のデメリットは『一条工務店の坪単価の値上げが止まらない』です。
特に2011〜2021年の10年間で、坪単価は「15万」も値上げされています。
一般的に多い35坪の家だと「525万も高くなっている」ということです。
参考までに、下記がアイスマートの坪単価の推移です。
- 2011年:57万
- 2015年:60万
- 2018年:65万
- 2020年:68万
- 2021年:72万
理由は「人件費・木材価格」の高騰です。なお、坪単価の見直しは毎月ように実施され、仮契約した時点での坪単価で家を建てることができます。
ちなみにオプション価格も値上げされており、人気のハイドロテクトタイル(汚れが付きにくい外壁タイル)のオプション費は下記の通りです。
- 発売当初 :3,000円
- 2015年:7,000円
- 2018年:10,000円
- 2020年:13,000円
発売当初から「4.3倍」に値上げされています。
こちらは1坪あたりの価格なので、35坪の家だと「13,000円 × 35坪 = 455,000円」です。
ここで最も注意すべき点は「住宅メーカーが坪単価を値下げすることはない」と言うことです。
これは一条工務店に限らず、全ての住宅メーカーが口を揃えて言う業界の常識ですね。
いきなりですが「価格が急激に上がっている」は最大のデメリットといえるはずです。
外観デザインがどの家も同じになる
2つ目のデメリットは『外観デザインがどの家も同じになる』です。
一条工務店を知っている人は、スグに「これは一条の家だっ!」と分かります。
例えば「数百メートルの離れた距離からでも、一条の家を発見できるくらい同じ外観デザイン」なんですよね。
その理由は、下記の2つです。
- 外壁の種類:1種類のみ(タイル)
- 外壁カラー:5種類のみ(白・黒・オレンジ・ピンク・ブラウン)
全ての家がタイル外壁で、色が違うだけです。
そのため個性的な家を作ることは難しく、他の一条工務店の家とデザインが被ることは避けられません。
注文住宅の建築戸数トップの住宅メーカーだからこそ、「ご近所さんと家がそっくりになってしまった…」なんてことも、、、
外観デザインを重視したい人は、外壁の種類の少なさがデメリットに感じるかもしれません。
内装は1モデル1種類と少ない
3つ目のデメリットは『内装は1モデル1種類と少ない』です。
一条工務店の人気モデルは、下記の3種類です。
- グランセゾン:グレイス
- アイスマート:iクオリティ
- アイキューブ:iスタンダード
上記は「①→②→③」でグレードが下がります。
そのため上位モデルであれば、下位のモデルの内装設備を無料で導入できますが逆は有料です。
基本的に「グランセゾンを選んで、iスタンダードのキッチンを選ぶ人」は、ほぼゼロなので「内装は1モデル1種類」と言えそうですね。
内装で選べる選択肢が少ないのは、やはりデメリットですよね。
他社の設備を導入すると超高額になる
4つ目のデメリットは『他社の設備を導入すると超高額になる』です。
一条工務店は多くの設備を自社で生産する住宅メーカーです。そのため他社の設備メーカーとの取引数が少なくなり、安く仕入れることができません。
一般的に住宅メーカーは「1年間で〇千個の商品を買うから、価格を安くして」と設備メーカーに依頼します。
そのため一条工務店で他社の設備を導入すると割高になってしまいます、、、
「△なキッチンが良い」とか「□のお風呂を採用したい」等のこだわりがある人は、デメリットですよね。
必要ない設備まで標準仕様で割高な人も
5つ目のデメリットは『必要ない設備まで標準仕様で割高な人も』です。
一条工務店は標準仕様が充実しており、「標準仕様がモデルハウス仕様」と言われています。
「標準仕様=充実」と聞くとお得に感じますが、無料ではない事を心掛けておきましょう。追加料金はかからないにせよ、坪単価の中に含まれているコストなので「有料と同じ」です。
代表的な「一条工務店の標準仕様」は、下記の3つです。
- ロスガード(60万)
- タイル外壁(150万)
- 全館床暖房(150万)
いずれも標準仕様なので「価格が非公開」ですが「修理費用・相場」から判断すると「計350万」ほどです。(上記のカッコ内は、全て想定価格)
「マイホームの条件 × 一条の標準仕様」がマッチするかがポイントですね。
- 一条が合う人
→標準仕様がマイホームの条件と合っている - 一条が合わない人
→標準仕様が必要ない・他に重視したい設備がある
つまり「一条工務店が合う人・合わない人」が明確に分かれる住宅メーカーなので、上記に注意して判断すべきですね。
合わないのではあれば、不要な設備が大量に埋め込まれた割高な家を買うことになりますよ、、、
修繕費が想定より安くない
6つ目のデメリットは『修繕費が想定より安くない』です。
「一条工務店の家は家を建てた後のメンテナンス費用が安い」
と営業マンから聞いているかもですが、意外とメンテナンス費用がかかる話をします。
主要設備の「30年間のメンテナンス費用」です。
- ロスガード(換気システム)
120万 - 太陽光設備
55~205万 - 全館床暖房
73万
合計で「248〜398万」です。(耐用年数より計算済み)
確かに下記の通り、メンテナンス費が安い箇所があるというのも事実です。
- 太陽光パネルの表面は強化ガラス(屋根材)で、屋根の塗り替え・修繕費がいらない
- 外壁タイルで寿命が長く、10年毎の塗り替えがいらない
ですが一条工務店の家は「高価な家電が大量に埋め込まれた家(ロスガード・太陽光設備・全館床暖房)」です。
「家電製品は使えば壊れます。壊れたら修理・買い替えが必要です。」
つまり「屋根材・外壁材の修繕コストは安いけど、他の修繕コストが高くなる」と言えます。
これは契約前に知らないと、後で後悔するポイントになりやすいです。
一条は値引きができない
7つ目のデメリットは『一条は値引きができない』です。
他社の住宅メーカーは相見積もりで比較すれば、交渉で安くできます。
ですが一条工務店では「値引き」という概念がありません。
一応「紹介割引・法人割引」があり、下記の通りです。
- 知人紹介:20万相当のオプション
- 親族紹介:建築費を1.5%割引
- 法人割引:建築費を2~3%割引
いわば一条工務店の言い値なので、「値引き交渉して安く買いたい人」には不向きかもですね。
間取り設計のルールが多過ぎる
8つ目のデメリットは『間取り設計のルールが多過ぎる』です。
一条工務店は「一条ルール」という家づくりのルールがか・な・り細かく決められています。
いくつか例を出すと、下記の通りです。
- 間取りで再現が「できる・できない」は専門部署が判断する
- 間取り設計は45㎝単位でしか、調整ができない
- 総2階で家を作らないといけない(1階=2階の広さ)
- 8畳の部屋に設置できる窓は2つまで(畳数毎に設定あり)
他にも「家の強度を担保するためにタレ壁・耐力壁が色んなケースで必要になり、部屋に圧迫感が出てしまったり」と間取り設計のデメリットが多いです。
この一条ルールは、自社の営業マンでも把握できていないほど多く存在します。
間取り打合せ中に、一条ルールに悩まされるシーンが出てくるはずですよ。
設計士の提案力が低い
9つ目のデメリットは『設計士の提案力が低い』です。
一条工務店の設計士は提案力が低く、同じ意見を言う人が多いです。(なお、元一条工務店勤務の僕の知人も同じ意見です。)
例えば、下記のイメージです。
- 一条の設計士
→ 「△はできますか?」の質問に対して「できます or できません」 - 他社の設計士
→ 「△はできますか?」の質問に対して「できますよ!それなら一緒に□も変更して、〇〇にすると使い易くなるはずですよ。」
悪く言うとイエスマンな設計士が多いんですよね。
それには理由があって、上記で解説した「一条ルール」が原因です。
一条工務店で間取りを再現できるかどうかは、フィリピンのHRDという部署が構造計算を行って判断します。なので「設計士から提案したものの、実は再現できないプランだった」というケースが多々あるんですよね。
それを設計士は避けたいので、間取りの提案数が少ない状況に繋がっていると想像できます。
引き渡しまでの期間が長い
10個目のデメリットは『引き渡しまでの期間が長い』です。
引渡し期間は、下記の通りです。
- 一条:契約後1年後に引渡し
- 他社:契約後7~8か月後に引渡し
つまり4〜5か月ほど遅いと思っておく方が良いです。
遅くなる理由は「一条工務店の工場生産」にあり、下記の流れで行われます。
- 間取り確定後にフィリピン工場に発注する
- 発注内容を元に工場でパーツを作る
- パーツを「フィリピン→日本」に輸送する
- 完成したパーツを現地で組み立てる
賃貸に住む人だと、その期間も余計に家賃がかかるので「割高になる」と考えるべきですよね。(例:家賃8万 × 5か月 = 計40万)
他社の住宅メーカーだと家賃分が家・設備・家電に使えるので、家づくりで損していると言えます。
営業マンの質の差が激しい
11個目のデメリットは『営業マンの質の差が激しい』です。
一条工務店の営業マンは「良い営業マン・悪い営業マン」の差が激しいです、、、
知識の差もそうですし、接客のマナーなども含めて。
その理由は「直近5年でかなり人員を増やしており、その社員教育が追い付いていない」からと考えられます。
基本的に「住宅展示場で最初に話した営業マン=あなたの担当」なので、アタリ・ハズレは運に左右されますね。
アフターサービスの対応が遅い
12個目のデメリットは『アフターサービスの対応が遅い』です。
家に住み始めて何か不具合があると、サポートセンターに連絡しますが、その対応が遅いんですよね。
基本的に僕たちが修理等の依頼をすると「コールセンター→現場監督」に連絡がいき、対応して貰える流れです。
ですが「現場監督1人で多くの現場を担当している」ため、キャパオーバーになってしまいスピーディな対応をしてもらえないんですよね。(知人の一条工務店の元現場監督が言ってました、、、)
アフター保証内容が微妙・期間が短い
13個目のデメリットは『アフター保証内容が微妙・期間が短い』です。
これは他社と比較すると明確で、下記の通りです。
- 無料点検は、引っ越し後2年まで
→積水ハウス 15年、へーベルハウス 30年、セキスイハイム60年 - 初期保証が最低の10年間
→20年・30年の住宅メーカーも多い - 設備の保証期間は2年でほぼ切れる
→「1年・1年6か月・2年」毎に多くの保証が終了する
つまり「無料点検・初期保証・設備保証」の全てが他社の住宅メーカーに比べて、内容・期間ともに劣ります、、、
そのため「保証内容の充実さ」を重視する人は、デメリットに感じるポイントですね。
営業マンのミスでも企業は対応しない
最後のデメリットは『営業マンのミスでも企業は対応しない』です。(僕の体験談より)
話が長くなるので、超ザックリ言うと「補助金60万が貰えると聞いて契約したのに、結果的に貰えなかった」的な話です。
この原因は営業マンの案内ミスで、一条工務店側もミスを認め、悪いと認識しつつも「企業としての対応は何もできない」という返答でした、、、
「謝罪金も無ければ、謝罪の粗品等も無く」言葉通り、何もしてくれませんでした、、、
一条工務店の企業としての対応が残念過ぎます。
契約してトラブルがなければ良いですが、何か問題が起きた時の対応力には全く期待できない企業だなと実感しました。
なお、住宅メーカー選びの初期の段階で、この事実が分かっていれば一条工務店と契約することは無かったでしょう。
【デメリット8選】一条工務店で暮らして分かるデメリット
一条工務店の家で暮らして分かるデメリットは、下記の8つです
デメリット8選
こちらは「あまりに気にならない」や「工夫で解決できる」といえるポイントが多めです。
春・秋に暑いと感じる
1つ目のデメリットは『春・秋に暑いと感じる』です。
一条工務店の家は「高気密・高断熱」のため、特に外気温の「寒さ」を感じにくいです。
そのため「ポカポカと快適な春」でも、一条工務店の家だと「暑い」と感じる温度なんですよね、、、
ちなみにエアコンを付けない初夏でも、家の中はかなり暑いです。
僕みたいな暑がりの人は、少しシンドイかもしれません。
軒・庇がなく、温度管理がしにくい
2つ目のデメリットは『軒・庇がなく、温度管理がしにくい』です。
一条工務店の家には「軒・庇」がありません。(※グランセゾンはある)
そのため日差しがダイレクトに差し込むので、室温が上がりやすいです。
他にも「雨の日に窓が開けられない」や「雨よけに使える1階の屋根が無い」など、地味にデメリットだったりします。
スグに室温を変更ができない
3つ目のデメリットは『スグに室温を変更できない』です。
具体的には全館空調である「床暖房・床冷房」に対してのデメリットです。
こちらは電源を付けた後、2〜3日かけて温度をコントロールします。
そのため「帰宅直後の暑さ」や「お風呂あがりの暑さ」といったスグに温度を下げたい時には対応できません。
さらぽか空調(床冷房)は真夏は暑い
4つ目のデメリットは『さらぽか空調(床冷房)は真夏は暑い』です。
「さらぽか空調だけだと真夏は暑い」と多くの人が言います。
そのため「さらぽか空調 + 壁掛けエアコン」と併用して使う人が多いんですよね、、、
さらぽか空調は「1坪/15,000円」で導入でき、オプション費用は下記の通りです。
- 25坪:37.5万
- 30坪:45.0万
- 35坪:52.5万
- 40坪:60.0万
オプションで「約50万」と高額で導入したにも関わらず、結局は壁掛けエアコンも必要となると、かなり後悔しそうですよね。
一条工務店は宿泊体験施設でさらぽか空調を体感できるので、1泊してみる方が良いかもしれません。
部屋が乾燥する
5つ目のデメリットは『部屋が乾燥する』です。
その原因は全館床暖房です。
「24時間運転 × 家全体」となれば、部屋が乾燥するのは当たり前ですよね。
冬は加湿器が欠かせないので、この購入コストがデメリットに感じる人は多いはず。
- タンクの水補給は1日2~3回
- 定期的にフィルターを掃除する
- 各部屋1台置けば、その台数分
これを1シーズン行うのは、結構シンドイです、、、
家の中で音が反響する
6つ目のデメリットは『家の中で音が反響する』です。
一条工務店の家は、とにかく音が響きます。
具体的には、下記の通りです。
- 1階リビングのテレビの音が2階まで聞こえる
- 玄関横のトイレを流した音が2階まで聞こえる
- 料理中の嫁の歌声が2階奥の書斎まで聞こえる
一条工務店の家は「高気密」なので、音を外に逃がしません。
そのため家の中の音は反響して、家全体に響き渡るんですよね、、、
「生活音」が気になる人は、たぶんデメリットに感じるはず。
Wi-Fiが遮断され、ストレス
7つ目のデメリットは『Wi-Fiが遮断され、ストレスを感じる』です。
一条工務店の家は「全館床暖房」が標準仕様で、1階・2階の床に床暖房用のプレートが埋め込まれています。
このプレートがWi-Fiの電波を遮断してしまい、「1階 → 2階」とフロアをまたぐと電波が上手く届かないんですよね。
その対策は、下記の4つです。
- 情報ボックスの位置を工夫する
- 平屋・吹き抜けを選ぶ
- Wi-Fiルーターを2台設置する
- メッシュWi-Fiを使う
①と②は間取り設計中にしかできない対策なので、後で後悔しないよう早めに対策しておきましょう。
デメリット⑧:ロスガードのフィルター掃除・交換が手間
最後は『ロスガードのフィルター掃除・交換が手間』です。
一条工務店の家は「ロスガード(全館換気システム)」が標準仕様で、各部屋の天井に給排気口が埋め込まれています。
この表面にフィルターが付いており、これを定期的に清掃・交換する必要があります。
「掃除機で吸う・水洗いする」のいずれかでOKですが、1部屋に1個以上と大量にあるのでかなり大変です。
設計士がプランをお作りします。
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