
- 全館床暖房の後悔ってある?
- 選んで後悔しない人の特徴は?
- 「床暖房=いらない」派の理由は?
といった悩みを解決できる記事です。
本記事の結論は『一条工務店の全館床暖房は、合う人・合わない人が明確に分かれる』です。
やや中途半端な答えですが、本記事を読み終えると明確な答えが分かるはずです。
そもそも全館床暖房って、家に絶対に必要な設備じゃないですよね。
言わば、嗜好品です。
一条工務店は「全館床暖房=標準仕様」と言えど、導入コストは坪単価の中に含まれているので「有料」と同じですよね。
価格は非公開ですが、一般的に全館空調は「平均100〜200万」です。(※本記事では「全館床暖房=150万(想定)」で話を進めます。)
そのため一条工務店の全館床暖房も、同等の導入コストがかかっていると想定されます。
つまり「150万かけて導入する全館床暖房って、本当に必要なのか?」が一条工務店を判断する1つのポイントです。
本記事では、下記の6つを分かり易く解説します。
本記事の内容
- 部屋の乾燥に悩まされる
- 電気代が割高な人も
- Wi-Fiの電波が遮断される
- 実際の導入コストが高額
- メンテナンス費用が高額
- 別の設備に使う方が満足
この記事を読み終えると『一条工務店の床暖房が必要か?不要か?』を判断できるようになるはずです
記事の後半では「一条工務店を選ばない方が幸せな人」の特徴も解説済みなので、ぜひ参考にして下さいm(_ _)m
筆者の紹介
- マイホーム:一条工務店(i-smart)
- 住宅ローン:4,300万
- 家の特徴 :2階建て
- 家族構成 :3人暮らし
なお、僕は一条工務店でマイホームを建てているので「アンチ」ではありません。

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全館床暖房を付けると後悔する【6つのいらない理由】
一条工務店の全館床暖房は「家中がどこでも暖かくて快適」です。
確かに「快適・満足・幸せ」であることに間違いありませんが、完璧な設備ではないんですよね、、、
本記事では「全館床暖房の悪い所」を解説します。
床暖房の見方を変えると、おそらく「全館床暖房=いらない」と感じる人もいるはずなので参考にして下さい。
契約前に知っておかないと「住み始めてからの後悔ポイント」になる可能性の高い項目ばかりです。
それではサクサクっと、解説していきますね!

自分たちの生活スタイルにピッタリの住宅メーカーを見つけてね!
全館床暖房の後悔①部屋の乾燥に悩まされる
全館床暖房を使うと、部屋の乾燥問題がかなり深刻です。
これは一条工務店の家に住む、ほぼ全員が口を揃えて言います。
なので「加湿器」が必須になり、下記のようなデメリットが発生します。
- 加湿器の購入・買い替えコスト
- 1日/2~3回の給水が必要
- フィルターのお掃除が必要
我が家は「計3台」の加湿器を使っているため、3台分の購入コスト・メンテナンスの手間が必要です。
暖かくて快適なのは間違いないですが、逆に「乾燥問題」が勃発している状態なんですよね、、、
全館床暖房の後悔②電気代が割高になる人も
全館床暖房を使うと『電気代が割高になる人』ケースがあります。
下記に該当する家は、注意した方が良いかもしれません。
- 家のサイズが小さい
- 部屋の数が少ない
全館床暖房を動かすには一定の電気代が必要なので、「部屋が少ない人=割高な電気代を払う」ことになります。(壁掛けエアコンと比べて)
「1か月の電気代」を例に出すと、下記の通りです。
- 3部屋:15,000円
- 6部屋:20,000円
部屋数が2倍になっても、全館床暖房の電気代は2倍にはなりません。
つまり「部屋数が多い家ほど割安、部屋数が少ない家ほど割高な電気代になる」が全館床暖房の特徴です。
「一条工務店の家に引っ越して電気代が安くなった」という口コミもあれば、その逆のケースも多いので注意して下さい。
全館床暖房の後悔③Wi-Fiの電波が遮断される
全館床暖房の一条工務店の家は、「1階↔2階」でWi-Fiの電波が遮断されます。
その理由は「床暖房用のプレートがWi-Fiの電波を断ち切る」からです。
なので「1階にWi-Fiルーター、2階にスマホ」でWi-Fi接続をする場合、Wi-Fiの電波がかなり弱いです、、、
こちらの対策は、下記の3つです。
- 情報ボックスの位置を工夫する
- 吹き抜けを導入する
- Wi-Fiルーターを2台設置する
いくつかの対策方法はあれど、これを知らずに間取りを設計すると後で絶対に後悔します。
特に「情報ボックス=Wi-Fiの拠点」は間取り設計の段階で決まるので、注意して打合せを進めたいですよね。
参考までに、我が家はNURO光を使っています。
「利用料が安い+爆速Wi-Fi+大型キャッシュバックあり」でコスパ◎なので、下記の記事を参考にして下さい。

全館床暖房の後悔④全館床暖房には高額な導入コストが必要
全館床暖房は、高額な導入コストが必要です。
全館床暖房は標準仕様ですが、無料ではありません。
住宅メーカー各社の全館空調の価格を見る限り、一条工務店の全館床暖房も「150万(想定)」の導入コストがかかっているはずです。
※全館床暖房の導入コストは非公開のため、厳密な価格は不明
全館床暖房に「床冷房+加湿」機能を追加できる「さらぽか空調」という有料オプションもあり、こちらを少し解説します。
さらぽか空調のオプション費
「夏も・冬も」快適に過ごしたい人は、全館さらぽか空調を導入すると良いでしょう。
冬の乾燥がニガテな人にもオススメのオプションです。
こちらは「床暖房+床冷房+加湿」が行える、全館空調システムです。
- 全館床暖房
→標準仕様 - さらぽか空調(床暖房+床冷房)
→坪数×15,000円
こちらを元に「さらぽか空調の導入コスト」を計算すると、下記の通りです。
- 25坪:375,000円
- 30坪:450,000円
- 35坪:525,000円
- 40坪:600,000円
およそ「約50万」のオプション費が必要です。
- 全館床暖房
→ 150万(想定) - さらぽか空調
→ 50万(平均)
つまり一条工務店は全館空調を導入するには「約200万」の導入コストが必要と思っておく方が良いでしょう。

住宅メーカー各社の全館空調
参考までに、下記が各住宅メーカーの全館空調の一覧です。
住宅メーカー | 全館空調 |
---|---|
セキスイハイム 快適エアリー | 約120万〜 |
ヒノキヤグループ Z空調 | 約120万〜 |
トヨタホーム スマート・エアーズ | 150万〜 |
住友林業 エアドリームハイブリッド | 195万 |
パナソニック エアロハス | 200万 |
一条工務店 さらぽか | 約200万〜 |
三井ホーム スマートブリーズ | 250万 |
積水ハウス エアシーズン | 250万 |
ミサワホーム エアテリア | 250万 |
一条工務店のさらぽか空調は「想定価格」であるものの、他社と比較しても導入コストが高めの全館空調と言えそうです。
そして高性能な設備はメンテナンス費が高額である点に注意してください。
全館床暖房の後悔⑤メンテナンス費用は高額の「約70万」
一条工務店の全館床暖房は『30年=約70万』のメンテナンス費用が必要です。
これは知っておかないと、後で絶対に後悔するので事実をお伝えしますね。
メンテナンスの項目・金額は、下記の通りです。
頻度 | 修理費 | |
---|---|---|
①不凍液の注入 | 毎年 | 1㎏/400円 |
②不凍液の全交換 | 10年 | 5万 |
③エアコン故障 | 10年 | +10万 |
④配管の全交換 | 50年 | 40万 |
上記の「③エアコンの故障」というのは、全館床暖房は「床暖房機能を持つ壁掛けエアコン」を使って床暖房を動かします。(通常の空調運転も兼用)
普通の家庭用エアコンに比べて、似たスペックでも「+10万」ほど価格が高いので上記に差額分を含めました。
これらを元に30年間で計算すると、全館床暖房には『計70万』がメンテナンス費が必要になる計算です。
一条工務店のメンテナンス費が気になる方は、下記の記事を参考にして下さい。
-
【一条工務店】本当は高額なメンテナンス費用【維持費をぶっちゃけます】
続きを見る
主要設備である「全館床暖房・ロスガード・太陽光システム・外壁タイル」の実は知られていないメンテナンス費をまとめた記事です。
全館床暖房の後悔⑥床暖房以外にお金を使う方が満足する人は多いはず
そもそも床暖房以外にお金を使う方が満足する人は多いはずです。
家を購入する目的は『より満足する人生・生活にする』ためですよね。
最後にお聞きしたいのは「最も満足するお金の使い方は何か?」です。
- 1年中、室温が安定した家が欲しい
→一条工務店がオススメ - 家具・家電を充実させたい
→違う住宅メーカー - 旅行・趣味に使いたい
→違う住宅メーカー
大前提に万人受けする住宅メーカーはありません。
もし上記の②や③に同意する人なら、別の住宅メーカーを選んだ方が良いです。
「一条工務店は標準仕様が充実している」と聞けば、何だか良さそうに感じます。ですが、この言葉を裏返すと下記の通りです。
- 標準仕様で設備が指定されていて、自分の好きな設備を選べない
- 標準仕様に含まれるから、本当は欲しくない設備にもお金を払う必要がある
具体的には「全館床暖房・タイル外壁・ロスガード(換気システム)」等の標準仕様の主要設備が必要な人は、一条工務店を選ぶとかなりお得です。
逆に上記の設備が必要ない人は「ムダな設備が詰め込まれた割高な家」を買うことになるので注意して下さい。

少し視点を変えると、「規格住宅」や「セミオーダー住宅」を選択肢にいれると良いかもしれません。
こちらは間取り・設備の選択肢が少し減るものの、住友林業・ヘーベルハウス等の超高級ハウスメーカーの家が安く建てられるプランです。
一条工務店の家づくりとコンセプトが少し似ている部分もあるので「コスパ重視の家づくり」をしたい人は「タウンライフ家づくり」から資料を取り寄せてみて下さい。
こちらは「間取りプラン・見積書の発行・カタログ請求」等ができるサービスなんですが、かなりの優れモノです。
住宅メーカーを選びで僕も使っており、満足度が高かったので下記の記事にまとめました。
-
大満足のマイホームを作る方法【でも間取り設計は難しい】
続きを見る
