
最初に結論を言うと『家づくりにコスパを重視する人は、標準タイル(石目調ボーダータイル)がオススメ』です。
なぜなら、共に「タイル外壁」であることから、標準タイルもハイドロテクトタイルも共に耐久性が「60年間」という高耐久の外壁材だからです。
にも関わらず、標準タイル(石目調ボーダータイル)は一条工務店の標準仕様に含まれるため、追加料金がかからず、非常にコスパが高いです。
標準タイルとハイドロテクトタイルの大まかな違いを比較すると、下記の通りです。
標準タイル | ハイドロテクトタイル | |
---|---|---|
料金 | 標準仕様 | オプション (40〜60万円程度) |
カラー | 1色 | 5色 |
特徴 | 一般的なタイル | セルフクリーニング機能 |
耐久性 | 60年間 | 60年間 |
標準タイルの唯一の懸念点は「ホワイト1色」であることです。
そのため「外観デザインをホワイト単色は嫌だ」や「汚れが目立ちにくいダーク色のタイルにしたい」と考える人は、ハイドロテクトタイルを選ぶ方が良いでしょう。
ですが家づくりは「何を重視するか?」で答えが変わるので、全員共通の正解はありません。
そこで標準タイルとハイドロテクトタイルで「選ぶ人の特徴」をあえて挙げるなら、下記の通りです。
- 標準タイル(石目調ボーダータイル)
→ 導入コスト、メンテナンス費用を抑えたい人向け - ハイドロテクトタイル
→ デザイン重視で、セルフクリーニング機能が欲しい人向け
つまり、ハイドロテクトタイルは魅力的な外壁材であるものの、コスパを重視したい人は標準タイルがおすすめです。
そこで本記事では「標準タイルとハイドロテクトタイルは何が違うのか?」を下記の9つのポイントに分けて解説します。
- 外壁材に汚れが付かず、キレイが続く
- セルフクリーニング効果は、半永久的に続く
- 外壁カラーが「5色」に増え、デザイン性UP
- オプション費は「30〜60万円」がかかる
- 耐久性は「60年間」と長持ち
- ホワイトの外観デザインもカッコ良い
- 耐久性は「60年間」と同じ
- タイル外壁は、そもそも汚れが目立ちにくい
- 外観より内装を重視すると、満足度が上がる
一条工務店で家を建てる多くの人がハイドロテクトタイルを選ぶものの、標準タイルは他社の住宅メーカーで採用すると「100〜200万円」はする超高級オプションです。
そのため、最初からハイドロテクトタイルを選択するのではなく、各タイル外壁の良いところ・悪いところを理解した上で選ぶようにしましょう。

標準仕様に含まれる設備は追加料金がかからないものの、標準仕様の導入コストは坪単価に含まれているので、有料と同じです。
つまり、住宅メーカーを選ぶ際は「標準仕様に何が含まれていて、その標準仕様は本当に必要な設備か?」を元に判断することが大事です。
例えば、一条工務店の標準仕様だと「タイル外壁、全館床暖房、ロスガード、ハニカムシェード」などが挙げられます。
これらは1つ1つが何十万〜何百万円もする設備なので、一条工務店の標準仕様が「本当に日々の暮らしに必要な設備なのか?」を冷静に判断して下さい。
具体的には「自分たちの暮らしに必要な設備=住宅メーカーの標準仕様」になると、満足度の高い住まいをお得な価格で建てられます。
住宅メーカー各社を比較する際は タウンライフ家づくり を使うと、下記のようなオーダー設計された間取り・見積書を取り寄せることができ、明確な建築コストが知れるので便利です。

タウンライフ家づくりで届いた「間取り・見積書・建築模型」
間取りは、アイデアの宝庫です。
特に、間取りをイチから考える注文住宅は「アイデア次第」で完成度が大きく変わり、間取りの完成度は設計士のスキルに委ねられるので、色んな間取りから情報収集しておくと良いでしょう。
当ブログの管理人

【一条工務店の外壁選び】ハイドロテクトタイルの5つの特徴
まず最初に『ハイドロテクトタイルの5つの特徴』をチェックしましょう。
ハイドロテクトタイルは「30〜60万円」という、高額な導入コストがかかるにも関わらず、一条工務店で家を建てる8〜9割の人が採用する超人気オプションです。
なぜなら、外壁材のカラーの選択肢が「全5色」に増えることと、「セルフクリーニング効果」で新品同様のキレイな外壁の状態を長く維持できるからです。
ハイドロテクトタイルの特徴を5つに絞ると、下記の通りです。
最初にもお伝えした通りで、「耐久性/60年間」は、ハイドロテクトタイルも標準タイルも同じです。
そのため、ハイドロテクトタイルを採用するメリットである「①・②・③」に対して、導入コストである「④オプション費用/30〜60万円」に納得できるかで判断すると良いでしょう。

その1:外壁材に汚れが付かず、キレイが続く
一条工務店のハイドロテクトタイルの1つ目の特徴は『外壁材に汚れが付かず、キレイが続く』です。
なぜなら、ハイドロテクトタイルは「光触媒」による効果で、外壁材の汚れを「太陽光」で分解し、「雨」で洗い流すことができるからです。
例えば、よく見かける「黒ずんだ外壁」は、主に「ちり・ホコリ・排ガス・排煙・油汚れ」の蓄積が原因で、これらの汚れはハイドロテクトタイルのセルフクリーニング効果で、洗い流してキレイにできます。
特に「2階の外壁材」など、掃除したくても手が届かない場所は、ハイドロテクトタイルを採用しておくと、清掃を業者に依頼する手間・コストを減らせるメリットがありますよね。
その2:セルフクリーニング効果は、半永久的に続く
一条工務店のハイドロテクトタイルの2つ目の特徴は『セルフクリーニング効果は、半永久的に続く』です。
なぜなら、光触媒をタイル表面に塗装するのではなく、タイル素材の中に「混ぜ込む」ことで、セルフクリーニング効果を半永久的に持続させることができるからです。
- 「普通」の外壁材:「10〜20年」続く
- 「一条」の外壁材:「半永久的」に続く
数十年後もセルフクリーニング効果が続くので、例えば「ケルヒャー」などの外壁掃除の道具を買うお金も必要なければ、保管する場所も必要なし、そして清掃する手間も時間も必要ありません。
オプション費は「30〜60万円」と高額になるものの、セルフクリーニング効果が30年後・50年後も持続することを踏まえると、コスパが高い外壁材と言えるはずです。

その3:外壁カラーが「5色」に増えて、デザイン性UP
一条工務店のハイドロテクトタイルの3つ目の特徴は『外壁カラーが「5色」に増えて、デザイン性がアップする』です。
なぜなら、一条工務店の標準タイルは「ホワイト1色」なので、家の外観カラーも全面ホワイトになり、デザイン性やオリジナル性を出しにくいからです。
ハイドロテクトタイルだと、タイルが全5色に増え、単色もしくは2色の組み合わせで外観デザインを作ることができます。
- ホワイト(TD-11)
- ブラック(TD-12)
- オレンジ(TD-13)
- ピンク(TD-14)
- ブラウン(TD-15)
下記は、ハイドロテクトタイルを使った外観です。
ハイドロテクトタイルの外観|グランセゾン
ハイドロテクトタイルの外観|アイスマート
ハイドロテクトタイルの外観|アイキューブ
このように家の形や複数の外壁カラーを組み合わせることで、外観デザインの自由度が高まり、周囲と被らないオリジナルな外観を作ることができます。

その4:オプション費は「30〜60万円」がかかる
一条工務店のハイドロテクトタイルの4つ目の特徴は『オプション費は「30〜60万円」がかかる』です。
ハイドロテクトタイルは、シリーズ毎に「標準仕様 or 有料オプション」が異なり、更にオプション料金も変わります。
具体的には、グランスマートとグランセゾンは「標準仕様」に含まれており、アイスマートやアイキューブは、下記のオプション費用がかかります。
アイスマート 坪数 × 1.3万円 | アイキューブ 坪数 × 1.6万円 | |
---|---|---|
25坪 | 32.5万円 | 40.0万円 |
30坪 | 39.0万円 | 48.0万円 |
35坪 | 45.5万円 | 56.0万円 |
40坪 | 52.0万円 | 64.0万円 |
選ぶシリーズや家の坪数でも異なりますが、30〜60万円のオプション費用が先に解説した「特徴①・②・③」に見合うコストと思えるかを判断しましょう。
もし、ハイドロテクトタイルの性能よりもオプション価格の高さが気になる方は、標準タイルを選んでおく方が満足度が高いかもしれません。
ちなみにハイドロテクトタイルのオプション費用は、年々 値上げが行われており、下記の通りです。
坪単価 | 導入コスト(32坪) | |
---|---|---|
発売当初 | 3,000円 | 96,000円 |
2015年 | 7,000円 | 224,000円 |
2018年 | 10,000円 | 320,000円 |
2020年 | 13,000円 | 416,000円 |
仮に32坪の家だと「発売当初/96,000円 → 2020年/416,000円」と、直近10年間でなんと価格が4倍以上に跳ね上がっています、、、

なお、一条工務店で採用できるオプションが気になる方は「【2023年版】一条工務店で大満足のオプション18選【隠れオプションあり】」の記事を参考にして下さい。
その5:耐久性は「60年間」と長持ち
一条工務店のハイドロテクトタイルの5つ目の特徴は『耐久性は「60年間」と長持ち』です。
なぜなら、タイルはあらゆる外壁の中で最も耐久性が高く、メンテナンスフリーの外壁材だからです。
- 強度が高く、傷・ヒビが付きにくい
- 色あせしにくく、美観を保てる
例えば、数十年後にメンテナンスが必要になった時も、タイル1枚単位で交換することができるので、メンテナンス費用を安く抑えることができます。(タイル1枚/100円ちょっと)
ですが「耐久性/60年間」に関しては、ハイドロテクトタイルも標準タイルも同じです。
なぜならハイドロテクトタイルは、標準タイルに「セルフクリーニング効果 + カラー5色」を追加した外壁材なので、耐久性においては差が無いからです。
詳しくは、下記で「標準タイルを選ぶ4つの理由」を紹介しているので、こちらもチェックしてみて下さい。
なお、一条工務店のメンテナンス費用を詳しく知りたい人は「【一条工務店】本当は高額なメンテナンス費用」の記事が参考になります。
【一条工務店の外壁材】標準タイルを選ぶ4つの理由
続いて、一条工務店の標準仕様である「標準タイル(=石目調ボーダータイル)」を選ぶべき4つの理由を解説します。
ハイドロテクトタイルは魅力的なオプションですが、標準タイルの「コスパの良さ」は必見です。
なぜなら、他社の住宅メーカーだとタイル外壁は「100〜200万円」はする超高級オプションの外壁材が一条工務店だと「標準仕様」で採用できるからです。
ハイドロテクトタイルと比較すると、標準タイルが見劣りするのは事実ですが、周囲の住宅メーカーに目を向けると、標準タイルは「耐久性・デザイン性」ともに非常に優れた外壁材であることが分かります。
そのような高品質のタイル外壁が追加料金なしで採用できる、コスパ抜群の外壁材でもあるなので、必ずチェックしておきましょう。

その1:ホワイトの外観デザインもカッコ良い
標準タイルを選ぶべき1つ目の理由は『ホワイトの外観デザインもカッコ良い』です。
なぜなら、ホワイト1色でも全面タイル張りの高級感と、締まりのあるデザインでカッコ良い外観に仕上がるからです。
例えば、家を建てた後に「シンボルツリー」を植えたり、「カーポート」を作ったりと、外構工事を加わることで、家の外観はむしろホワイト1色の方が全体のバランスが良くなることが多々あります。
そのため、家づくりは「建物だけ」ではなく、家全体(建物+外構)でデザインを考えるようにしましょう。
その2:耐久性は「60年間」と同じ
標準タイルを選ぶべき2つ目の理由は『耐久性は「60年間」と同じ』です。
なぜなら、ハイドロテクトタイルも標準タイルも同じ「タイル外壁」なので、外壁材としての耐久性は同じだからです。
具体的にハイドロテクトタイルは、標準タイルの耐久性に「光触媒によるセルフクリーニング機能」を追加した外壁材です。
そのため「デザイン性・セルフクリーニング機能」以外の特徴を比較した場合、標準タイルもハイドロテクトタイルも大差ありません。
その3:タイル外壁は、そもそも汚れが目立ちにくい
標準タイルを選ぶべき3つ目の理由は『タイル外壁は、そもそも汚れが目立ちにくい』です。
なぜなら、標準タイルは「標準仕様の外壁材」というだけで低スペックに見られがちですが、実際は十分過ぎる耐久性を備えた外壁材だからです。
- 強度が高く、傷・ヒビが付きにくい
- 色あせしにくく、美観を保てる
例えば、一般的な住宅メーカーだと、タイル外壁は「100〜200万円」はする超高級オプションです。
つまり一条工務店では、タイル外壁が当たり前になっているものの、住宅業界全体を見渡すと「タイル外壁」は、高級感と高耐久を兼ね備えている優れた外壁材であることが分かります。

その4:外観より内装を重視すると、満足度が上がる
標準タイルを選ぶべき4つ目の理由は『外観より内装を重視すると、満足度が上がる』です。
なぜなら、ハイドロテクトタイルを採用すると家の外観デザインは良くなるものの、日々の暮らしが充実したり、家事がラクになることは無いからです。
例えば、リモコンキーで玄関ドアの施錠ができる「電子キー」を採用したり、トイレ掃除の回数を減らせる「アラウーノ」を採用する方がより満足度を感じられるはずです。
ハイドロテクトタイルを導入するか迷っている人は「ハイドロテクトタイルの導入コストである30〜60万円のお金で、他にもっと満足するお金の使い方はないか?」を考えてみても良いかもしれません。
番外編:ハイドロテクトタイルにある「2つの懸念」
最後に番外編として『ハイドロテクトタイルにある2つの懸念』を紹介します。
その懸念点は、下記の2つです。
- セルフクリーニング効果は「水溶性の汚れ」のみ
- 保証期間は「2年」と短い
大人気のハイドロテクトタイルと言えど、完璧な外壁材ではありません。
良いところがあれば、もちろん悪いところもあるので、最後にサクッと確認しておきましょう。
懸念1:「水溶性の汚れ」しか落とせない
ハイドロテクトタイルの1つ目の懸念は『セルフクリーニング効果は「水溶性の汚れ」しか落とせない』です。
ざっくり言うと「軽い汚れはセルフクリーニング効果で落とせるけど、目立つ汚れを落とすのは苦手」という理解で大丈夫です。
具体的には「クモの巣、鳥の糞、害虫の死骸」といった汚れは、セルフクリーニング効果でもキレイにすることはできません。
そのため、セルフクリーニング効果だけで外壁の清掃を済ませるのではなく、清掃の「回数を減らせる」補助的な機能だと理解しておきましょう。
懸念2:保証期間は「2年」と短い
ハイドロテクトタイルの2つ目の懸念は『保証期間が2年間と、期間がかなり短い』です。
ハイドロテクトタイルは「60年間の耐久性を持つ」や「光触媒の効果は、半永久的に続く」というわりに、保証期間が「2年間のみ」というのは、少し不安ですよね、、、
【結論】最もコスパ良いのは「標準タイル」、外観にこだわる人は「ハイドロテクトタイル」を選ぼう
本記事の結論は『最もコスパ良いのは「標準タイル」、外観にこだわる人は「ハイドロテクトタイル」を選ぼう』です。
なぜなら、耐久性は共に「60年」の外壁材なので、本来の目的である「雨・風から家を守る」という点を考えると、標準タイルが最もコスパが良いからです。
加えて「外観カラーをこだわりたい」や「自分で外壁を掃除するのは手間だ」と感じ、オプション費用の30〜60万円に納得できる人は、ハイドロテクトタイルを採用すると良いでしょう。
標準タイル | ハイドロテクトタイル | |
---|---|---|
料金 | 標準仕様 | オプション (40〜60万円程度) |
カラー | 1色 | 5色 |
耐久性 | 60年間 | 60年間 |
ちなみに僕は「外観よりも内装・便利設備にお金を使う方が満足する」という考えなので、ハイドロテクトタイルよりも「開放感ある吹き抜け」や「玄関ドアの電子キー」などのオプションがおすすめです。
一条工務店のオプションを詳しく知りたい人は「【2023年版】一条工務店で大満足のオプション18選【隠れオプションあり】」の記事を参考にして下さい。
【おまけ】標準タイルだけど「カラータイル」が選べる2つのプラン
最後におまけとして、一条工務店で標準タイルで「カラータイル」が選べるプランである「i-pallet(アイパレット)」と「HUGme(ハグミー)」を紹介します。
その1:i-pallet(アイパレット)
一条工務店が販売する唯一の分譲住宅(建売)である「i-pallet(アイパレット)」です。
アイパレットのタイル外壁は、標準仕様の「石目調ボーダータイル」が使われているものの、ホワイト以外の標準タイルが選べるプランです。
アイパレットの特徴は、下記の通りです。
全面タイル外壁 | 標準仕様 |
---|---|
高気密・高断熱 | 標準仕様 |
全館床暖房 | 標準仕様 |
太陽光システム | 標準仕様 |
耐震等級3 | 標準仕様 |
他にも、間取りに「吹き抜け」が採用されていたりと、分譲住宅(建売)とは思えないほど設備・仕様が充実しています。

その2:HUGme(ハグミー)
一条工務店の規格住宅で、45周年モデルの「HUGme(ハグミー)」です。
ハグミーは、標準タイルを「全3色」から選ぶことができ、有料オプションとしてハイドロテクトタイルを採用することもできます。
ハグミーの最大の特徴は「安さ」です。
なぜならハグミーには、標準仕様の設備を厳選し、生産ラインを効率化することで、一条工務店の家が「坪単価50万円」で建てられるプランだからです。
全面タイル外壁 | 標準仕様 |
---|---|
高気密・高断熱 | 標準仕様 |
全館床暖房 | オプション対応 |
太陽光システム | オプション対応 |
耐震等級3 | 標準仕様 |
上記のような充実した標準仕様の家が坪単価50万円で建てられるプランは、他の住宅メーカーで見たことがありません。
こちらは、45周年モデルで「販売戸数&販売期間」という条件付きのプランなので、気になる方はお早めに一条工務店へ問い合わせましょう。
詳しくは、【一条工務店】HUGme(ハグミー)の「3つの特徴・5つの標準仕様・8つのオプション」の記事で解説済みです。