
- 一条の外壁って、どっちが良いの?
- 標準タイルで無料?
- 有料だけど、ハイドロテクト?
こんな疑問に答えます。
先に結論を言うと『標準タイルが1番コスパが良い』です。
その理由は「どちらも耐久性50年の外壁だから標準仕様の標準タイルが最も割安」と判断したからです。
とは言え、、、
ハイドロテクトを選ぶ人が多いのも事実で、タイル毎に選ぶ人の特徴をまとめると下記の通りです。
- 標準タイル
→ 「外観はホワイト1色で満足・外壁より家具や家電を重視したい」という人向け - ハイドロテクト
→ 「外観は2色が良い・外壁を自分で掃除するのが手間だ」という人向け
「何を重視した家にするか?」で家づくりの正解は変わります。
そのため本記事は、とある1人の意見として、読み進めて頂ければと思いますm(_ _)m
本記事の内容
- 標準タイルを選ぶメリット
- 「標準タイル vs ハイドロテクト」の比較
- 標準タイルがオススメの理由
この記事を読み終えると『自分に合った外壁は、標準タイルとハイドロテクトはどっち?』が分かるようになります。
あまり語られていませんが、「標準タイルを選ぶメリット」は意外と多いので合わせて紹介しますね。
詳しくは、本編をどうぞ。
筆者の紹介
- マイホーム:一条工務店(i-smart)
- 住宅ローン:4,300万
- 家の特徴 :2階建て
- 家族構成 :3人暮らし

【一条工務店】標準タイルを選ぶメリット

最初に『標準タイルのメリット』を解説します。
一条工務店の外壁の種類は、下記の2つです。
- 標準タイル(石目調ボーダータイル)
→ 標準仕様(無料) - ハイドロテクトタイル
→ 有料オプション(坪/1.3万)
「ハイドロテクトがスゴく良い!!」と聞くことが多いですが、標準タイルの噂はあまり聞かないですよね。

と営業マンに言われて、
「標準タイルを選んで、大丈夫かな?」と心配になる人が多いはずです。(僕もその1人でした…)
『標準タイルを選ぶメリット』は、下記の3つです。
標準タイルを選ぶメリット
- 耐久年数は同じ50年間
- 標準タイル=コスパ最高
- 白のデザインは標準タイル◎
まず最初に「ハイドロも良いけど、標準タイルでも満足するよっ!」という話をします。
標準タイルを選ぶメリット①耐久年数は同じ50年間
標準タイル・ハイドロテクトも素材は『同じタイル素材』です。
なので耐久年数は「50年間」と同じです。
たまに勘違いする人がいますが、下記は全て間違いです。
- ハイドロは、長持ちする
- ハイドロは、修繕費が安い
後で解説しますが「標準タイル×光触媒の技術」がハイドロテクトです。
簡単に言うと「同じ外壁材が加工されて、汚れにくくなった外壁材」なので、耐久性は「50年間」と同じなんですよね。

標準タイルを選ぶメリット②標準タイルはコスパが最高に良い
一条工務店の『標準タイル ⁼ コスパ最高』な理由を解説します。
最初に「タイル外壁の魅力」は、下記の通りです。
- メンテナンスがラク&安い
- 高級感がデザイン性
- 耐久性が高く、長持ち
「タイル = 高性能・高級な外壁材」のため、他社の住宅メーカーで採用すると「タイル外壁=100~200万」のオプション費が必要です。
「標準タイル = 標準仕様の外壁材」と聞くと何かショボく聞こえますが、実はかなりの高級品なんですよね。

それは「標準仕様だから、無料でお得っ!」は、間違いだということです。
下記は一条工務店の営業マンが「口癖のように言うフレーズ」ですよね。

- 一条工務店は標準仕様が充実ですよ!
- モデルハウス仕様が「標準仕様」でお得ですよ!
ですが「標準仕様=無料」ではなく、『坪単価の中に導入費が含まれている』という事を忘れてはいけません。
つまり「タイルの導入費」は坪単価に加算されています。
ここで聞きたいのが『タイル外壁って、本当に必要ですか?』です。
- 実質100~200万の導入費を払って導入するべき?
- 外壁材は本当に「タイル」が1番良いの?
もし「外壁 = タイルにこだわらない人」は、一条工務店を選ぶとムダに高い建築コストを払うことになります。
例えば「タイル外壁よりキッチン・家電にお金をかける方が満足する奥様」は、きっと多いはず…。


次に「外壁材の議論」は、下記の2つです。
- 最初に高価なタイル外壁を導入すると、修繕回数が減って合計の修繕コストが安くなる
- 安い外壁材を導入し、マメに修繕した方がキレイを維持でき、コストも安くなる(=タイル外壁は元が取れない)

つまり「①」に同意する人は、一条工務店がオススメです。
ですが②に同意する専門家が多いのも事実で、
という意見を色んな人から聞きました。

一条工務店のメンテナンス費は、下記の記事を参考にして下さい。
標準タイルを選ぶメリット③ホワイト色のデザインがカッコ良い
一条工務店の外壁タイルを「標準タイル vs ハイドロテクト」を同じホワイト色を比較すると『標準タイルの方がカッコ良い』と思います。(※好みの話)
ザックリ解説すると、下記の通りです。
- 標準タイル
→ タイルに角があり、カッコ良いデザイン
→ 純白ホワイト - ハイドロテクト
→ タイルに凹凸があり、優しいデザイン
→ クリーム色
順番に見ていきましょう。
「標準タイル」のホワイト色
画質が悪くて分かりにくいかもですが、『標準タイル = 純白で真っ白なタイル』です。

「タイル1枚1枚に角がある(表面のデザイン)」ので、ハイドロテクトよりカッチリ感が強い外観デザインになります。
同じホワイト色を比べると、標準タイルの方が「カッコ良い」デザインです。
「ハイドロテクト」の白タイル
ハイドロテクトのホワイト色は、真っ白ではありません。

画像だと微妙な違いが分かりにくいですが、クリームっぽい柔らかい色味です。
タイル表面は凹凸あるデザインで、柔らかい印象ですね。
これは好みの話ですが、僕は「標準タイルの方がデザイン性が高い」と感じました。
【一条工務店のタイル比較】標準タイル vs ハイドロテクト
次に『標準タイル vs ハイドロテクト』で比較します。

一条工務店の家は「ハイドロテクトの採用率が高い」です。
では「なぜハイドロが人気なのか?」を解説します。
ハイドロテクトの人気のワケ
- 外壁のキレイが続く
- セルフクリーニング効果は半永久的
- カラーが「5色」に増える
こちらは「約40~50万」の高級オプションなので、「価格に見合った性能があるか?」が判断ポイントですね。
ハイドロテクトの特徴①外壁のキレイが続く
ハイドロテクトタイルは『汚れが付きにくく、外壁をキレイな状態でキープできる』特徴があります。
その理由は「光触媒」にあり、下記の通りです。

- 紫外線で汚れを分解する
- 雨で汚れを流し落とす
こちらはTOTOの技術です。自然の「太陽・雨」を活用することで、汚れを「分解 → 流し落とす」ことを可能にするタイルです。

ここで1つ補足で、多分ですが「ハイドロテクトを選ぶ=外壁にこだわりがある人」ですよね。
となると、下記の「住宅メーカー・外壁材」も合わせて比較すると良いかもです。
- セキスイハイム:磁器タイル
- パナホーム :キラテック
- 積水ハウス鉄骨:ダインコンクリート
- 積水ハウス木造:ベルバーン
- へーベルハウス:へーベル
- 住友林業 :シーサンドコート
上記は外壁の「外観デザイン・耐久性・修繕コスト」に優れた住宅メーカーばかりです。ぜひ、参考にして下さい。
これらの魅力的な外壁材を取り扱う住宅メーカーを「タウンライフ家づくり」でリストアップするのも効率的ですね。
ハイドロテクトの特徴②セルフクリーニング効果は半永久的
一条工務店のハイドロテクトのセルフクリーニング(光触媒)の効果は『半永久的』に続きます。
こちらは「光触媒の加工方法の違い」がポイントで、「吹き付け」と「埋め込み」の2種類があります。
これらの違いは、下記の通りです。
- タイル表面に吹き付け
→ 効果は「約20年」続く - タイル内に埋め込み
→ 効果は「半永久的」に続く
一条工務店のハイドロテクトタイルは「タイル内に埋め込み」なので、効果は半永久的に続くと言われています。

ハイドロテクトの特徴③外壁カラーが「5色」に増える

ハイドロテクトは外壁カラーが5色から選べます。
- 標準タイル
→1色(ホワイトのみ) - ハイドロテクトタイル
→5色(ホワイト・ブラウン・ブラック・オレンジ・ピンク)
下記で画像を用意したので、参考にして下さい。

ハイドロテクトのグランセゾン

アイスマートのハイドロテクト

アイキューブのハイドロテクト


デメリット:ハイドロテクトは「約40〜50万」と高額オプション
ハイドロテクトは『導入コスト = 40~50万』ほどと必要な有料オプションです。
かなり高額なので、悩む人は多いはず…。
こちらは「どのシリーズに採用するか?」で導入コストに差が出ます。
- グランセゾン:標準仕様
- アイスマート:1.3万 × 家の坪数
- アイキューブ:1.6万 × 家の坪数
例えば人気のアイスマートで計算すると、下記の通りです。
- 25坪:32.5万
- 30坪:39万
- 35坪:45.5万
- 40坪:52万
一般的な家だと「40~50万」がオプション費の目安だと、分かりますね。

ここまでの話をまとめると「ハイドロテクトを選ぶ基準」は、下記の2つと言えそうです。
- 外観デザイン:計5色から選びたいか?
- キレイな外壁:汚れを洗い落とすセルフクリーニングが必要か?
つまり「上記にオプション費 約50万を出す価値があるか?」で、これは僕もかなり悩みました。
そもそも「一条工務店の外壁タイルで良いのか?」や「他社の外壁材と比較してどうなのか?」も合わせて考えるべきポイントです。
とは言え、住宅メーカーは「数が多過ぎる+専門知識が必要で比較が難しい」はずなので『大満足のマイホームを作る方法【でも間取り設計は難しい】』の記事を参考にして下さい。
こちらには「知らないと、絶対に損する」内容を詰め込みましたm(_ _)m

一条工務店で標準タイルを選ぶ5つの理由
最後に『標準タイルを選ぶ理由』です。
標準タイルを選ぶ理由
- 外観は標準タイルでも満足する
- タイルの寿命は同じ50年
- 落ちる汚れは「水溶性」のみ
- 優先順位は「外観タイル<内装」
- 寿命50年が疑わしい
ハイドロテクトのデメリットも合わせて解説します。

理由①:外観は標準タイルでも満足する
外観は標準タイルでも十分に満足するはずです。
言ってしまえば「1色が良いか・2色が良いか」の違いですね。
お悩みの方は、下記のように「標準タイル or ハイドロテクト」で自問自答してみて下さい。
- 外観は2色が良いのか?
- メンテナンスフリーは必要?
- メンテフリー素材に50万を出せる?
- 最も満足する50万の使い道は?
といった感じです。
ここで「ハイドロテクト=あったら良いな」と感じ、「オプション費に50万は高いな…」と感じる人は、標準タイルの方がオススメです。

一条工務店は人気のオプションをどんどん値上げする住宅メーカーです。
それは下記のハイドロテクトの価格推移を見れば、分かります。
- 発売当初 :3,000円/坪
- 2015年:7,000/坪
- 2018年:10,000円/坪
- 2020年:13,000円/坪
「オイルショックならぬ、ハイドロテクトショック!」とつい言ってしまうくらい、価格が高騰していますね。

理由②:ハイドロテクトでも寿命は同じ50年
ハイドロテクトと言え、標準タイルと同じ「タイル外壁」です。
そのため、外壁は「寿命 50年」と標準タイルと同じです。
せっかくなので「タイル外壁の修繕コスト」を解説すると、下記の通りです。
- シーリングの打ち換え
→ 30年後に約68万 - タイルの全張り替え
→ 60年後に約80~100万 - 張り替え時の下地交換
→ 60年後に約100~120万
「あれ…一条工務店の外壁ってメンテナンスフリーじゃないの?」と思った方は、勘違いしています。
「メンテナンスフリー = タイル」の話なので「タイルを繋ぐシーリング材」は修繕が必要です。
かつ、これは「50年間の話」なので、60年間で見ると修繕コストはもっと高くなります。

上記の一条工務店の画像によると「50年=メンテナンス費68万」です。
ですが期間を60年に伸ばすと、下記の「+200万」のメンテナンス費が必要になります。
- タイルの全張り替え
→ 60年後に約80~100万 - 張り替え時の下地交換
→ 60年後に約100~120万
こちらは一条工務店のメンテナンス窓口に確認した金額です。
タイル外壁とは言え、長期で見ると修繕コストが必要であることを認識しておきましょう。
これは言い方が少しズルい、勘違いしている人が多そうね…。
理由③:ハイドロテクトは「水溶性」の汚れのみ対応
ハイドロテクトで落ちる汚れは「水溶性の汚れのみ」です。
例えば、下記の汚れは落ちません。
- 換気扇から出る油汚れ
- クモの巣・鳥の糞・害虫の死骸
ザックリ言うと「目立つ汚れ・落ちにくい汚れ」は、ハイドロテクトでも付着すると思った方が良いです。

理由④:「外観<内装」を優先したかった
「外観をハイドロテクトにする!」よりも、内装のオプションにお金を使う方が満足度が高いと考えました。
- ケチると後悔するかな…?
- 標準タイルは汚れるかな…?
- 2色の方がカッコ良いかな…?
- ハイドロって人気らしいし…
と打合せでは色々と考えますが、家を建てた後に外観を見て満足するシーンってほぼ無いですよね。
だったら「良いスマホを買う」とか「ドラム式洗濯機で家事の負担を減らす」等で、実際に使うシーンが多いアイテムを買う方が満足すると判断しました。
理由⑤:ハイドロテクトの寿命60年が疑わしい
最後は『ハイドロテクトの寿命60年が疑わしい』が理由です。
その理由はシンプルで「ハイドロテクトの保証期間は2年だけ」だからです。
はい…、短すぎます。
例えば「家電製品が保証期間の5年を過ぎた後によく壊れる」と言いますよね。
これと同じで「保証期間 = 商品を担保できる期間」とも言えるので、こちらを元に考えると…ですよね。
またハイドロテクトは「2011年」に発売した約10年の歴史しかなく、「半永久的に効果が続く」というには実績が短いように感じます。

【結論】標準タイルで満足→ハイドロテクトは嗜好品

最後に記事をまとめます。
僕の結論は『標準タイルで普通に満足する』です。
本記事で解説した通りで「ハイドロテクトの魅力は分かるけど、導入コストに釣り合わないな…」と僕は感じました。
でもハイドロテクトが人気でありことは間違いないので、本記事を参考にしてご検討ください。
最後にサクッとおまけ解説です。
i-pallet(アイパレット)はハイドロテクトでは無い
一条工務店では、i-pallet(アイパレット)という建売住宅も販売しています。
外壁が「タイル × 2色」なので、
と思いがちですが違います。

つまり標準タイル(石目調ボーダータイル)に色が付いたイメージで、性能も標準タイルと同じです。
パッと見た感じだと「ハイドロテクト」っぽいので、見た目の高級感がアップしますよね。
