家づくりの住宅メーカー選びで『住友林業 vs 一条工務店』を比較します。
我が家は「一条工務店 i-smart」で家を建てました。
住友林業と比較したのちに一条工務店に決めた理由を記事にまとめました。
筆者の紹介
- マイホーム:一条工務店(i-smart)
- 住宅ローン:4,300万
- 家の特徴 :2階建て
- 家族構成 :3人暮らし
- 間取り:豊富なアイデア
- 見積書:建築費を明確に
- 比較 :大幅な値引きも
- 手続き:スマホ3分で家に届く
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【住友林業の特徴】一条工務店に無いメリット
住友林業の特徴と共に、一条工務店の家が劣るポイントを解説します。
どれも”住友林業を選ぶ魅力”ですが、一条工務店は対立的で”残念ポイント”が多いです。
完璧な家は存在しないので「自分にあった家はどこの住宅メーカーか?」で選ぶべきです。
住友林業は”木の心地よさ”の家
住友林業の良さは「自然素材が持つ”木の心地よさ”」です。
木造の住宅メーカーの中でも、特に「木」にこだわりを持つ住宅メーカーなんですよね。
大量の木が使われた家で、
- 木の暖かさ
- 木の香り
- 木の肌触り
が住友林業の特徴です。
これは好みで”好き・嫌い”が分かれるかもですが、僕は「住友林業の木の家」が大好きですね。
僕が最初〜最後まで住友林業を魅力に感じた理由は『木がふんだんに使われた家』だからなんですよね。
逆に一条工務店の家はと言うと、
- 木造だけど、木の雰囲気はほぼ無い
- 最新の機械設備が多く使った家
と言った感じで、
住友林業の家のコンセプトと全く違うんですよね。
住友林業の外観は”デザイン力”が最高
住友林業の家はデザイン力が素晴らしいです。
特に軒が長くて、凹凸感があってカッコ良いですよね。
住友林業の外観
住友林業の外観は「複数の外壁カラー」「素材」が使えるため、デザインが自由度が高いです。
一条工務店の外観
一条工務店の外観は、最大2色の組み合わせで「計5色」の中から選びます。
材質は「タイル」のみの1種類です。
選べる種類は「5色×5色」で、外壁カラーの組み合わせは「計25パターン」のみです。
なので住友林業に比べて、外観デザインの選択肢が格段に少ないんですよね。
一条工務店の外観もお気に入りですが、
外観デザインで「住友林業 vs 一条工務店でどちらが好き?」となると
即答で「住友林業」です( ゚Д゚)笑
デザインは個人の好みなので、賛否両論あるかもですが僕は今でも住友林業がカッコ良いと思いますよ。
”ビッグフレーム構法”で大空間リビングが作れる
住友林業の特徴は『ビッグフレーム構法(BF構法)』です。
一言で言うと、激太で強靭な柱を使うことで大空間のリビングが作れます。
- 一般的な柱 → 105㎜
- BF構法の柱 → 560㎜
ビッグフレーム構法は、なんと5倍の太さなんですよね。
「極太&強度」の柱を使うことで、柱・壁が無い大空間リビングが作れるんですよね。
「最大7.1m」と圧巻の大開口っぷりですね。
最大間口が得意な住宅メーカーは、下記の通りです。
- 三井ホーム 7.3m
- 住友林業 7.1m
- 積水ハウス 7.0m
一条工務店は最大間口を公表していません。色んな間取りを見る限りだと「4~5m」が限界かなと。
耐震強度を担保する”一条ルール”で、制限が多い家作りになる点は知っておいた方が良いです。
- タレ壁が必要
→天井から出っ張った強度UPの壁 - 体力壁が必要
→横幅45-90㎝の壁が部屋の中央に必要
一条工務店は、”大空間のリビング”を作りたい人には不向きな住宅メーカーですよね。
軒で外と繋げ、リビングを広く演出するデザイン性
住友林業のデザインは『軒』が特徴的ですよね。
こんな感じで「リビング→ウッドデッキ」に視線を延長して、部屋を広く見せる工夫があります。
すると「18畳」でも、20畳や22畳に実感するリビングになりますよ。
住友林業の軒の長さは、下記の通りです。
- 標準:75〜90㎝
- オプション:最大180㎝
対して一条工務店の軒は短く、下記の通り。
- 標準:ほぼ無い
- オプション:最大90㎝
しかも人気シリーズのアイスマート・アイキューブは1階の屋根(軒)が無いので、↑の住友林業と同じ使い方は出来ません。
外観デザインも”のっぺり”した印象で、メリハリが無いですよね。
「軒の奥行 = 家の凹凸感を出す」効果もあるので、「実用性+見た目」の両方で必要です。
業界最高の天井高280㎝
住友林業は、天井高280㎝まで作れます。
「床を下げる・折り上げ天井にする」と最大352㎝まで再現できます。
他社の天井の高さと比較すると、下記の通りです。
- 天井高の平均:240㎝
- 一条工務店 :260㎝
つまり住友林業の天井高は、他社より20-70㎝も高くできるというワケですね。
最大352㎝の天井高は圧巻です。
統一感あるデザイン力
一条工務店も住友林業も統一感ある家づくりが可能です。
本来、他社の住宅メーカーで家の統一感を出すのは難しいです。
- 家 → 住宅メーカー
- 設備 → 他社製品の寄せ集め
例えばこんな↓感じで、違うメーカーから設備を選ぶケースがスゴく多いです。
- キッチン=A社
- 洗面台=B社
- 風呂=C社
なので同じ「ブラウン色」でも、柄・色味が違って統一感を出すのが難しいです。
でも一条工務店・住友林業は違います。
- 住友林業 → グループ会社で製造
※住友林業クレスト - 一条工務店 → 自社工場で製造
そのため「キッチンの棚とフローリングの木目が違って統一感が無い…」と言った心配は一切不要です。
【一条工務店の特徴】住友林業に無いメリット
次は逆に『一条工務店を選ぶメリット』です。
僕は一条工務店のアイスマートで家を建てたので、少し偏りある意見かもですがサクッと解説します。
標準仕様のコスパ=一条が圧倒的
家のコスパで比べると、一条工務店の圧勝ですね。
良くも悪くも一条工務店はコスパが良いです。
一条工務店は標準仕様が充実
一条工務店は『標準仕様の充実』が魅力の住宅メーカーです。
- 一条工務店
→モデルハウスが標準仕様 - 住友林業
→モデルハウスは大体オプション仕様
一条工務店の家はオプション仕様が少なく、標準仕様が充実の住宅メーカーです。
ポイントはこちら↓
- 「少品種×大量生産」でコストを下げる
- 選べる種類は少ないが、標準仕様で高品質の設備
そのため一条工務店はオプションを採用しなくても、イメージ通りの家が作れますよ。
逆に住友林業で「カタログや公式HP、展示場みたいな家」を建てたい人は、多くのオプションが必要で高額の家になりがちです。
住友林業は最低でも+300万ほど高い
一条工務店と住友林業の建築コストを比べると、住友林業の方が「+300万ほど高くなる」展に注意ですね。
各社の坪単価の目安はこちら↓
[box06 title="各社の坪単価"]
- 住友林業
→70-90万 - 一条工務店
→60-80万
[/box06]
選ぶグレードでも違いますが、住友林業の家は「+10万/坪」ほど高いですよね。
- 25坪 250万
- 30坪 300万
- 35坪 350万
- 40坪 400万
一般的な35坪サイズの家だと「約+350万」ほど高くなります。
”内装の充実度”も一条に軍配アリ
住友林業の内装は、こんなイメージです。
超カッコ良くて、魅力的な内装デザインですよね。
でも”なぜ一条工務店に軍配アリ”かと言うと、理由はこちら↓
- 有料オプションが必要
- 上位グレードを選ぶ必要あり
住友林業で満足の設備にするには、オプション「+100~200万」ほど必要かなと感じました。
[box06 title="35坪の家を建てるケース"]
- 1坪あたり約10万高い
→+350万 - 有料オプションが必須
→+100~200万
[/box06]
僕の家づくりの基準だと、住友林業の家は「一条工務店より+450~550万ほど高い」です。
全館空調も一条工務店が安い
一条工務店と住友林業は、全館空調のやり方が少し違います。
- 住友林業
→エアドリームハイブリッド - 一条工務店
→全館「床暖房&床冷房」+ロスガード
「全館空調なんて贅沢品っ!我が家には必要ないっ!」
って思うかもですが、今の時代は全館空調が当たり前です。
むしろ各部屋の「導入日・メンテ費・電気代」を計算すると、全館空調の方が「お得&快適」なケースも多いです。
住友林業のエアドリームハイブリッド
住友林業は「エアドリームハイブリッド」という全館空調システムがあります。
価格は「195万」です。
30年のメンテ費が約100万なので、導入&維持コストは「30年=約300万」ほどです。
一条工務店の全館「床暖房&床冷房」+ロスガード
[jin-yohaku20]
一条工務店の全館空調システムはこちら↓
[box06 title="一条工務店の空調システム"]
- ロスガード(換気システム)=標準
- 全館床”暖房”=標準
- 全館床”冷房”=オプション(坪/1.5万)
[/box06]
一条工務店は「床冷房のみ有料」です。
全館床暖房は無料ですが、床冷房は「35坪×1.5万=52.5万」の有料オプションです。
30年間のメンテ費は基本的に不要で、床暖房&冷房用の室外機の故障くらいですね。
交換コストは「約25万」です。
「導入 52.5万+交換25万=77.5万」と住友林業の全館空調に比べて、格段に安いですよね。
電気代は一条工務店が半額
住友林業の電気代
住友林業の公式HPに、目安の電気代が書かれています。
[jin-yohaku20]
[box06 title="住友林業の電気代"]
- 1年間
→230,000円 - 1ヶ月平均
→19,166円
[/box06]
つまり1カ月の電気代は「平均2万」ほどです。
ぶっちゃけかなり高いです( ゚Д゚)
一条工務店の電気代
一条工務店は、最も電気代が高い真冬に全館床暖房を使っても「18,000円ほど」です。
[box06 title="一条工務店の電気代"]
- 春 → 1万~1.2万
- 夏 → 1.5万ほど
- 秋 → 1万~1.2万
- 冬 → 1.8万ほど
[/box06]
1カ月の電気代は「平均1.5万」ほどと、住友林業より月5,000円ほど安いですね。
長い期間で計算すると下記の通り。
[box06 title="電気代の差額"]
- 1年間 6万 安い
- 10年間 60万 安い
- 30年間 180万 安い
[/box06]
一条工務店は”全館床暖房”、住友林業は”一般用エアコン”を想定した電気代です。
全館空調をしつつ電気代が安いのは「高気密・高断熱」の違いが理由です。
断熱性・気密性は「UA値・Q値・C値」で表されます。
- UA値=断熱性
- Q値=熱の逃げにくさ
- C値=気密性(隙間面積)
住宅メーカーのこの値はこちら↓
UA値 | Q値 | C値 | |
---|---|---|---|
一条工務店 | 0.25 | 0.51 | 0.59 |
三井ホーム | 0.43 | 1.61 | 2.00 |
スウェーデンハウス | 0.43 | 1.32 | 0.71 |
セキスイハイム | 0.46 | 1.60 | 0.99 |
檜屋住宅 | 0.56 | 1.90 | 5.00 |
住友林業 | 0.75 | 1.91 | - |
積水ハウス | 0.75 | 2.40 | - |
ミサワホーム | 0.75 | 2.4 | - |
パナホーム | 0.87 | 2.7 | - |
ヘーベルハウス | 0.87 | 2.7 | 5.00 |
トヨタホーム | - | 1.86 | 5.00 |
一条工務店は住友林業に大差をつけて、全住宅メーカーでトップの気密性・断熱性を誇ります。
もし「住友林業に全館空調を導入した」同じケースで計算すると、住友林業の電気代は更に高くなりそうですね。
住友林業は定期メンテが高額
住友林業は一条工務店より、メンテナンス費が高額です。
例えば下記が「10年後の定期メンテ費」です。
[box06 title="10年後のメンテナンス費"]
- 外壁塗装 150万
- シロアリ対策 15-20万
[/box06]
一条工務店の家だと、両方とも必要無しです。
「外壁塗装=150万」は、外壁材にサイディングを使ったケースですね。
[box06 title="各社の標準の外壁材"]
- 住友林業
→サイディング - 一条工務店
→タイル
[/box06]
最も耐久性に優れた外壁材は「タイル」です。
住友林業で「サイディング→タイル」に変更するケースは下記の通り。
- 部分的にタイル 100万ほど
- 全面タイル 150〜200万ほど
住友林業で「タイル」採用で、メンテナンス周期を伸ばせますが超高額オプションです。
つまり『超高額のタイルが標準仕様で無料』の一条工務店は、外壁材のコスパ最高ですね。
【結論】家づくりコンセプト次第で決まる
「住友林業 vs 一条工務店はどちらが良いか?」の結論は、
”家づくりコンセプトで選ぶ住宅メーカーが変わる”が僕の結論です。
[box06 title="住宅メーカーの選び方"]
- 「見た目・高級感」を重視
→住友林業 - 「コスパ・維持費の安さ」を重視
→一条工務店
[/box06]
我が家は「一条工務店のアイスマート」を選んだワケですが、
もし「5,000万で好きな家を建てられる」状況なら住友林業を選んでいるはずです。
理由は「僕の予算=一条工務店がピッタリ」だったからです。なんせコスパが良いです!
住友林業はスゴく良い家ですが、僕には高過ぎました( ゚Д゚)