最初に結論を言うと、一条工務店のメンテナンス費用は30年間で「273~323万円」かかる見込みです。
こちらのメンテナンス費用は、我が家の「32坪の住まい」を元に、下記の6つの項目からシミュレーションしました。
- 太陽光システム:40~50万円
- 屋根材 :5~7万円
- タイル外壁 :68万円
- ロスガード :90~115万円
- 全館床暖房 :45万円
- ベランダの床材:30~45万円
金額だけを聞くと「メンテナンス費用に300万円も払えるかな…」と心配になるかもしれませんが、これは他社の住宅メーカーと比べると格安なので安心して下さい。
その理由は、一条工務店の住まいには「高耐久なメンテナンスフリー素材」が使われているため、屋根材や外壁材のメンテナンス回数を最小限に減らせるからです。
例えば、一般的な住まいだと10年毎にメンテナンスを行う必要があり、その費用も「外壁=50~100万円」、「屋根=50~100万円」と高額です。
注意すべきは、マイホームは建築費は「氷山の一角」と言われており、住んだ後の「メンテナンス費用」が高くなる住まいがあるということです。
そこで、本記事では「一条工務店で必要なメンテナンス費用」と「メンテナンス費用が安くする7つの方法」を詳しく解説します。
「自分たちの住まいの条件を元に、より詳しいシミュレーション結果を知りたい」という方は、 タウンライフ家づくり を使って確認して下さい。
タウンライフ家づくりとは、全国1,000社の住宅メーカーへ「間取りプラン」や「見積書」のオーダー設計を依頼できるサービスです。
こちらは、僕が依頼した間取りプランで「リビング20帖、3LDK以上、ランドリールーム・書斎付き」という条件の元、各社の設計士にオーダー設計して頂きました。
このように、自分たちの要望を元に間取りプランを依頼し、その住まいに必要な「建築費」と「メンテナンス費用」を確認しておくと、より信頼性が高いシミュレーション結果になりますよ。
特に「自分たちにピッタリな住宅メーカーをお探しの方」や「間取り図面・建築費・メンテナンス費用の提案を受けたい方」は、 タウンライフ家づくり を活用しておくと良いでしょう。
当ブログの管理人
【一条工務店のメンテナンス費用】30年で300万円かかる「6つの理由」
それでは『一条工務店のメンテナンス費用』を下記の6つの項目より解説します。
一条工務店で30年間のメンテナンス費用の合計金額は「273~323万円」です。
太陽光システム以外は「全て標準仕様の設備」なので、一条工務店の住まいでは「何にどれだけメンテナンス費用が必要なのか?」をチェックしておきましょう。
その1:屋根一体型太陽光システム
1つ目のメンテナンス項目は『屋根一体型太陽光システム』で、30年間で「約40〜50万円」のメンテナンス費用がかかります。
メンテナンスが必要になる場所は、下記の5つです。
頻度 | 修理費 | |
---|---|---|
蓄電池 | 20年 | 10万 |
パワコン | 20年 | 20万 |
配線 | 15年 | 1か所/2~3千円 |
分電盤 | 20年 | 3万 |
売電メーター | 15年 | 2万 |
太陽光システムには相応のメンテンナンス費用がかかるものの、30年間で「+364万円の売電収入」が見込めるため、その点は心配ありません。
こちらの図は、最初の10年間で導入コストの222万円を回収し、その後の20年間で「364万円の売電収入」が得られるというシミュレーション結果です。
- メンテナンス費用:ー40~50万円
- 売電収入のプラス:+364万円
→ メンテナンス費用を差し引いても「+314~324万円」
ちなみに、太陽光パネルを交換する頻度は明確に決められていないものの、全てのパネルを載せ替えすると「約150万円」のメンテンナンス費用がかかります。
ですが、太陽光パネルは「半導体」で故障するリスクは低いので、過度に心配する必要はありません。
それに太陽光パネルを全交換しても売電による利益が上回る見込みなので、個人的には損する可能性はかなり低いと考えています。
その2:屋根材の「強化ガラス+ガルバリウム鋼板」
2つ目のメンテナンス項目は『屋根材(強化ガラス+ガルバリウム鋼板)』で、30年間で「約5~7万円」のメンテナンス費用がかかります。
これは一般的な屋根材のメンテナンス費用に比べて、かなり安いです。
その理由は、屋根の大部分を屋根一体型の太陽光パネル(表面が強化ガラス)にすることで、メンテナンス費用を「0円」に抑えることができるからです。
詳しくは、下記で「屋根一体型の太陽光パネル(強化ガラス)」と「ガルバリウム鋼板」のそれぞれの屋根材に分けて解説します。
屋根一体型の太陽光パネル(強化ガラス)は「0円」
屋根一体型の太陽光システムの表面の材質である「強化ガラス」にかかる30年間のメンテナンス費用は「0円」です。
少し補足すると、屋根一体型の太陽光パネルは「屋根材=太陽光パネル」のため、一般的な「屋根材の上に太陽光パネルを設置する仕組み」とは異なります。
そして、太陽光パネルの表面には「強化ガラス」が使われているので、一条工務店の住まいでは「屋根材=強化ガラス」となります。
では「なぜメンテナンス費用が0円なのか?」と言うと、強化ガラスは60年以上の耐久性を誇るメンテナンスフリーの素材だからです。
例えば「築60年の古民家」は、屋根や壁などが激しく劣化していても、窓の「ガラスそのもの」はさほど劣化していないことが多いですよね。
そこで、一条工務店で取り扱いがある屋根材の「スレート」や「パラペット」、「ガルバリウム」と耐久性の違いを比較すると、下記の通りです。
例えば、最も主流な屋根材である「スレート屋根」だと耐久性が低いため、10年目に再塗装を行い、20年目に張り替えが必要です。
そのため「再塗装(修繕)」や「足場の組み立て」を業者に依頼する頻度が多くなってしまうため、メンテナンス費用も高額になります。
ですが、屋根一体型の太陽光パネルだと、表面にメンテンナンスフリーの「強化ガラス」が使われているため、定期メンテナンスは必要ありません。
ガルバリウム鋼板は「5~7万円」
屋根材の「ガルバリウム鋼板」にかかる30年間のメンテナンス費用は「5~7万円」です。
ガルバリウム鋼板の耐久性は「30~40年」と高寿命ですが、築20年を過ぎると「防水再塗装・錆び止め塗装」などを行う必要があります。
そのメンテナンス費用は「1㎡/7,000~8,000円」かかるため、我が家の8㎡の施工だと「おおよそ5~7万円(1回あたり)」かかる見込みです。
ガルバリウム屋根は、色んな屋根材と比較しても、メンテナンス費用をかなり安く抑えられています。
その理由は、最も主流な「スレート屋根」だと10年ごとにメンテナンスが必要で、1回あたり「50~100万円」のメンテナンス費用がかかるからです。
そのため30年間だと「150~300万円」ほどかかる見込みです。
例えば、マイホームを安く建てられても数十年後に高額のメンテナンス費用がかかっていては、全く意味ないですよね。
そのため、屋根のメンテナンス費用を安く抑えたい方は「屋根一体型の太陽光パネル(強化ガラス)+ガルバリウム鋼板」の組み合わせがおすすめです。
一条工務店のガルバリウム鋼板について詳しく知りたい人は「【一条工務店の屋根材】ガルバリウム屋根と太陽光パネルを選ぶ「5つの理由」」の記事を参考にして下さい。
【一条工務店の屋根材】ガルバリウム屋根と太陽光パネルを選ぶ「5つの理由」
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その3:ハイドロテクトタイル外壁
3つ目のメンテナンス項目は『ハイドロテクトタイル外壁』で、30年間で「約68万円」のメンテナンス費用がかかります。
その理由は、外壁のシーリング材の耐久性が「30年」なので、30年目にメンテナンスを行う必要があるからです。
シーリング材とは、下記の「タイルとタイルの隙間の素材」のことです。
一条工務店の公式サイトに「60年間で必要なメンテナンス費用のシミュレーション」が掲載されており、詳しくは下記の通りです。
このように、一般的な外壁材である「サイディング」と比較すると、メンテナンス費用を「60年間で約740万円も節約できる」ことが分かります。
例えば、サイディング外壁だと「再塗装や張り替え・シーリング補修・足場の組み立て」を10年毎に行う必要があり、そのためメンテナンス費用も高額になります。
ここで注意すべきは、タイル外壁も60年を超えると、およそ360万円のメンテナンス費用が必要になるということです。
メンテナンス費用の項目と概算価格は、下記の通りです。
- シーリングの打ち替え:約140万円
- タイルの全張り替え :約100万円
- タイル下地の交換 :約120万円
→ 合計360万円
そのため、マイホームを子供や孫の世代まで引き継ぐ予定の人は、上記のメンテナンス費用が60年目にかかることを頭の片隅にでもおいておきましょう。
一条工務店のタイル外壁で『標準仕様の「石目調ボーダータイル」と有料オプションの「ハイドロテクタイル」の違い』を知りたい方は、下記の記事を参考にして下さい。
【標準タイル vs ハイドロテクト】一条工務店のタイル外壁を決める9つのポイント
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その4:ロスガード90うるケア
4つ目のメンテンナンス項目は『ロスガード90うるケア』で、30年間で「約90~115万円」かかります。
少し補足すると、ロスガード90とは「全館換気システム」のことで、ざっくり言うと「家に埋め込まれた巨大な空気清浄機」です。
- 空気をキレイにする
- 外気を適温にし、換気する
- 給水・手入れ不要の加湿運転
ロスガード90のメンテナンス費用は「ロスガード本体」と「フィルター」の2つに分けて解説しますね。
ロスガード90のメンテナンス費用
ロスガー90のメンテナンス費用は、30年間で「約90~115万円」です。
ロスガードのパーツ毎に「交換周期・価格」が異なり、詳しくは下記の通りです。
交換周期 | メンテナンス費用 | |
---|---|---|
本体 | 10~15年 | 25万 |
熱交換器 | 15年 | 8万 |
ダクト | 30年 | 25万 |
ロスガード本体の寿命が意外と短いため、30年間で2~3回の交換・修理が必要になる見込みです。
ですが個人的には、ロスガード90は「交換せずに20年以上は使えそう…」と、何となく楽観視しています。
その理由は、家庭用の空気清浄機は耐用年数が「6年間」でも、6年間使って故障することはほとんど無いからです。
本記事でシミュレーションしたメンテナンス費用(約300万円)の3分の1を占めるので、ロスガード90が長持ちすればメンテナンス費用を想定よりも安く抑えられるはずです。
フィルターのメンテナンス費用
ロスガード90のフィルターのメンテナンス費用(消耗品)は、30年間で「約30万円」です。
参考までに「2階建て・32坪」の我が家だと、ロスガードのフィルターは「計6か所」あり、下記の通りです。
設置数 | 交換周期 | 1枚単価 | |
---|---|---|---|
給気高性能フィルター | 1ヶ所 | 6か月 | 1,182円 |
給気PM2.5対応フィルター | 3か月 | 1,306円 | |
防虫袋 | 6か月 | 137円 | |
キッチン用給気フィルター | 563円 | ||
排気フィルター | 2ヶ所 | 185円 |
こちらを元に計算すると1年間で「計14か所(回)」のフィルター交換が必要になり、フィルターの購入費用は「計9,728円」になります。
例えば、フィルターを「掃除して使いまわす人」や「その都度、使い捨てで交換する」など、メンテナンス方法の違いでフィルター代も異なるため、参考程度にして下さい。
ちなみに、キャンペーン中に一条工務店とタイミングよく契約できると、下記の「ロスガードの交換用フィルター/10年分(約10万円分)」が無料で貰えます。
個人的には「フィルターを丸洗い→再利用」すれば「この10年分のフィルターで30年くらい使えそう」と考えています。
一条工務店は、値引きを行わない住宅メーカーということもあり「どのキャンペーンを行っているタイミングで契約できるか?」が非常に重要です。
参考までに、一条工務店で「過去に実施されたキャンペーン」は、下記の通りです。
過去に実施したキャンペーン | オプション価格 | キャンペーン価格 |
---|---|---|
ロスガードに「加湿」機能を追加 | 10万円相当 | 無料 |
グランセゾンの住設 | 86万円相当 | 無料 |
天井埋め込みイオン発生器 | 4.5万円相当 | 無料 |
ちなみに我が家は、キャンペーンを上手く活用できたことで「約120万円相当のオプション」を無料で貰うことができました。
詳しくは「【2023年版】一条工務店で大満足のオプション20選【隠れオプションあり】」の記事で解説しているので、良ければ参考にして下さい。
【2024年版】一条工務店で大満足のオプション20選【隠れオプションあり】
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その5:全館床暖房
5つ目のメンテナンス項目は『全館床暖房』で、30年間で「約45万円」のメンテナンス費用がかかります。
主に、全館床暖房を稼働させる「専用エアコン」のメンテナンス費用で、主に「不凍液の交換」や「専用エアコンの交換」などが挙げられます。
頻度 | 修理費 | |
---|---|---|
不凍液の注入 | 毎年 | 1㎏/400円 |
不凍液の全交換 | 10年 | 5万 |
エアコンの故障 | 10年 | +10万 |
配管の全交換 | 50年 | 40万 |
少し補足すると、上記の「エアコンの故障」というのは、全館床暖房は「床暖房機能を持つエアコン(通常の冷房運転も可)」で暖めるためです。
こちらの床暖房専用のエアコンは、一般的な壁掛けエアコンよりも「10万円」ほど価格が高いため、上記の一覧表へ追加しています。
一条工務店の全館床暖房には、30年間で「45万円」のメンテナンス費用がかかるものの、一般的な全館空調と比べると圧倒的に安いと言えます。
その6:ベランダの床材
6つ目のメンテナンス項目は『ベランダの床材』で、30年間で「約30~45万円」のメンテナンス費用がかかります。
その理由は、ベランダの床材は「FRP防水」が行われており、こちらは雨や紫外線で劣化し易い素材だからです。
そのため、およそ10~15年毎に「1回/10~15万円」のメンテナンス費用がかかります。
具体的には「防水層のひび割れ」や「防水層の浮き」が発生するため、防水層の再塗装などの工事が必要です。
ちなみに、一条工務店のベランダの床材で「タイル仕上げ」を選んでも、タイルの中でFRP防水が行われているため、それほど耐久性に違いはありません。
ここまでの話をまとめると、一条工務店のメンテナンス費用は30年間で「278~330万円ほど」かかる見込みです。
- 太陽光システム:40~50万円
- 屋根材 :5~7万円
- タイル外壁 :68万円
- ロスガード :90~115万円
- 全館床暖房 :45万円
- ベランダの床材:30~45万円
→ 合計「278~330万円」
注意すべきは、これは「我が家の32坪の住まい」を元にシミュレーションしたメンテナンス費用だということです。
実際は「どういった住まいを設計するか」でもメンテンナンス費用が大きく異なり、全く違う結果になります。
【一条工務店】メンテナンス費用を安くする「7つの方法」
続いて、一条工務店で『メンテナンス費用を安くする7つの方法』を解説します。
こちらは「一条工務店で、これから家を建てる人向け」の内容なので、住まいの検討中・打合せ中の人はチェックしておきましょう。
一条工務店は、メンテナンス費用を安く抑えられる住宅メーカーですが、同じ建坪でもメンテナンス費用が数十万円単位で高くなることがあります。
その理由は、どういった設備や部材を選ぶかによって、メンテナンスが必要になる頻度が違えば、その費用も違ってくるからです。
例えば「一条工務店の標準仕様の屋根材」でも、耐久性が10年と短い「スレート屋根」もあれば、耐久性が30~40年と高耐久の「ガルバリウム鋼板」もあります。
そのため「何を選べばメンテナンス費用を安く抑えられるか?」をしっかりと理解した上で、家づくりを進めましょう。
その1:屋根材に太陽光パネルを選ぶ
一条工務店でメンテナンス費用を安くする1つ目の方法は『屋根材に太陽光パネルを選ぶ』です。
これは先に解説した通りで、屋根一体型の太陽光パネルの表面には「強化ガラス」が使われており、ガラスは「メンテナンスフリーで高耐久な素材」だからです。
そのため、屋根材の定期的な「塗り替え」や「補修」が不要となり、メンテナンス費用を「0円」に抑えられます。
ちなみに、一条工務店の屋根材は「スレート・ガルバリウム・パラペット・太陽光パネル(強化ガラス)」から選ぶことができ、それぞれの耐久性は下記の通りです。
我が家の屋根材は「耐久性の高さ」を理由に「太陽光パネル(強化ガラス)+ガルバリウム」を併用しており、下記の通りです。
モデルハウスでは「パラペット屋根」の採用率が高いものの、こちらは「ベランダのFRP防水」と同じ素材が使われています。
そのため、10年毎にメンテナンスが必要となり、メンテナンス費用も高くなりがちなので、注意して下さい。
その2:ベランダは最小サイズを選ぶ
一条工務店でメンテナンス費用を安くする2つ目の方法は『ベランダは最小サイズで作る』です。
こちらも先に解説した通りで、ベランダの床材には「FRP防水」という塗装がされており、メンテナンスが10年毎に必要だからです。
例えば「1坪(約2帖)のベランダ」でも、10年ごとの再塗装・補修におよそ10万円前後かかります。
そのため、ベランダに明確な利用用途がない限りは「最小サイズ」、もしくは「作らない」ように間取りを設計しておくと、メンテナンス費用を安く抑えられます。
その3:住まいを平屋で建てる
一条工務店でメンテナンス費用を安くする3つ目の方法は『住まいを平屋で建てる』です。
その理由は、外壁・屋根の修繕に必要な「足場の組み立て」を減らせることで、メンテナンス費用を安く抑えられるからです。
加えて「ベランダ無し」や「トイレが1か所で生活できる」など、平屋ならではのメンテナンス費用を安く抑えられるメリットもあります。
ですが「平屋は『外壁』のメンテナンス費用が安くなるけど、『屋根』の面積が大きくなることでメンテナンス費用が高くなる」というケースがあるのも事実です。
こちらの対策として、屋根一体型の太陽光パネルで「強化ガラスの屋根材」を採用すると、屋根のメンテンナンス費用を0円に抑えられます。
その一方で「スレート」や「パラペット」のようなメンテナンスが必要な屋根材を選ぶと、大きくなる屋根の面積だけメンテンナンス費用が高くなるので注意して下さい。
その4:エアコンは「露出配管」を選ぶ
一条工務店でメンテナンス費用を安くする4つ目の方法は『エアコンは「露出配管」を選ぶ』です。
その理由は、エアコンの取り付け・交換を行う工事の度に、隠蔽配管だと特殊な工事が必要になり、工事料金が高額になるからです。
特に、新築当初は「スッキリ仕上がった外観」に満足するものの、10~20年も使うとエアコン・配管が劣化し、下記のような問題が発生します。
- 露出配管よりエアコン工事費が高い
- 隠蔽配管が劣化し、配管交換が必要に
- 配管の再利用時の「洗浄」が高額に
- 配管周辺のトラブルに対応できない
- 隠蔽配管を工事できる業者が少ない
- 隠蔽配管に対応したエアコンが少ない
このように、隠蔽配管を採用した時のデメリットが多くあり、エアコンの取り付け・取り換え時に工事料金が高くなることを理解しておきましょう。
ちなみに10年以上使われた隠蔽配管は、配管の「洗浄」が必要になり、1回あたり「3万円前後」と高額なメンテナンス費用がかかります。
そのため、住まいのメンテナンス費用を安く抑えたい人は、下記のようなエアコンの配管は「露出配管」を選んでおくのが無難です。
その5:ダウンライトの採用数を最小限に
一条工務店でメンテナンス費用を安くする5つ目の方法は『ダウンライトの採用数を最小限にする』です。
その理由は、ダウンライトの交換には電気工事士の資格が必要で、交換作業を業者に依頼すると高額な工事費が必要になるからです。
ダウンライトの交換にかかる費用は、下記の通りです。
- 商品 :3,000円前後
- 取付費:5,000円~1万円
- 出張料:5,000円前後
ちなみに、ダウンライトは1か所だけを交換すると「明るさ・色合いがまばら」になるため、周辺のダウンライトをまとめて交換するケースが多いです。
そのため我が家は、リビング・ダイニングにダウンライトは不採用にして「スポットライト」を選びました。
その理由は、自分でメンテナンスを行える手軽さがあることと「向き・配置」や「明るさ調整」などの自由度が高く、コストパフォーマンスにも優れているからです。
こちらの照明レールにスポットライトを固定するだけなので、誰でも簡単に「取り付け・交換」が行えます。
ダウンライトとは違い、電気業者に作業を依頼する必要が無いため、今後のメンテナンス費用を安く抑えることができます。
ちなみに、廊下やウォークインクローゼット内のダウンライトは「交換型」を採用しました。
こちらは「ライト部分」の交換部品さえ購入すれば、誰でも簡単に交換を行えるため、将来のメンテナンス費用を安く抑えられます。
その6:吹き抜けの天井部に何も設置しない
一条工務店でメンテナンス費用を安くする6つ目の方法は『吹き抜けの天井部に何も設置しない』です。
その理由は、メンテナンスを行う度に「足場の組み立て」が必要になり、その足場の費用だけで「約5万円」の追加料金がかかるからです。
中には「吹き抜けにシーリングファンが無いと、1階と2階で温度ムラが出そう…」と考えるかもしれませんが、その心配は全く必要ありません。
現に我が家は「8帖の吹き抜け+シーリングファン無し」の住まいですが、真冬でも吹き抜けの1階と2階で温度差を全く感じません。さすが、一条工務店の高気密・高断熱の住まいです。
話をまとめると、メンテナンス費用を安く抑えたい人は「脚立を使って手が届かない場所」へは、何も設置しないようにしましょう。
一条工務店の吹き抜けについて詳しく知りたい人は「【一条工務店の吹き抜け】導入前に知っておくべき「3つの特徴・5つのメリット・7つの注意点」」の記事を参考にして下さい。
【一条工務店の吹き抜け】導入前に知っておくべき「3つの特徴・5つのメリット・7つの注意点」
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その7:全館さらぽか空調を採用する
一条工務店でメンテナンス費用を安くする7つ目の方法は『全館さらぽか空調を採用する』です。
全館さらぽか空調とは、全館床暖房の配管を利用して「床の冷却+除湿」することで、夏でも涼しい住まいが作れる全館空調です。
全館さらぽか空調は、導入コストに「約48万円(坪/1.5万円)」かかるものの、将来的なメンテナンス費用を安く抑えられます。
安くなる理由は、全館さらぽか空調を採用すると、部屋ごとの「エアコンの取り付け、交換、修理費」の負担が無くなるからです。
そして、仮に10年ごとに買い替えが必要になると、30年で「72万円」、50年で「120万円」とかなりの金額ですよね、、、
ですが全館さらぽか空調だと「専用エアコン1台」で全館空調できるので、買い替え・修理にかかる費用はこの1台分だけです。
【結論】一条工務店の30年間のメンテナンス費用は「273~323万円」と安い
本記事の結論は『一条工務店の30年間のメンテナンス費用は「273~323万円」と安い』です。
- 太陽光システム:40~50万円
- 屋根材 :5~7万円
- タイル外壁 :68万円
- ロスガード :90~115万円
- 全館床暖房 :45万円
- ベランダの床材:30~45万円
→ 合計/278~330万円
この安さの理由は、家のメンテナンス費用で最も高額になる「屋根材」と「外壁材」にメンテナンスフリーで高耐久な素材が使われているからです。
屋根材に「強化ガラス」
一条工務店の屋根一体型の太陽光パネル(強化ガラス)を屋根材に使うと、耐久性60年間のメンテナンスフリー素材のため、メンテナンス費用を「0円」に抑えることができます。
外壁材に「タイル」
一条工務店では、多くのモデルで「タイル外壁」が標準仕様で採用できるため、30年間のメンテナンス費用を「68万円」と安く抑えることができます。
このように一条工務店のメンテナンス費用は、30年間という長期で考えても、かなり安いことが分かります。
ですが、これは我が家のケースなので、実際のメンテナンスなどのシミュレーションを行いたい人は、一条工務店に確認した上で判断して下さい。