
本記事を読むことで分かることは
「一条工務店特有の弱点や一条ルールが、あなたにとって許容範囲なのか。それともやめたほうがいいレベルなのか。」
記事を読み終える頃には、その答えが明確に出ているはずです。
結論からお伝えすると、一条工務店は「超」性能特化型のメーカーであり、全ての人に手放しでおすすめできるわけではありません。
なぜなら、高気密・高断熱という圧倒的な性能と引き換えに、「音の反響」や「乾燥」といった物理的な課題、そして標準仕様から外れにくい「一条ルール」という制約がどうしても付いて回るからです。
例えば、全館床暖房は最高の快適さを提供してくれますが、一方で冬場の過乾燥や、管理を怠った時の「カビ」リスクとは隣り合わせと言えるでしょう。
また、フィリピン工場でのユニット生産はコスパ最強の理由ですが、リフォームの自由度が低かったり、引き渡しされるまでの期間が長いため家賃の支払い期間が長くなってしまうなどのデメリットもあります。
最大のリスクは、こうしたクセの強さを理解せずに契約し、入居してから「欠陥だ」「騙された」と後悔してしまうこと。
そうならないために、あえて厳しい視点で21個のデメリットを詳しく見ていきましょう。
なお、もしあなたが具体的な間取りプランや、リアルな総額費用を知りたいなら、 タウンライフ家づくり を活用するのが最も合理的です。
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【デメリット13選】一条工務店と契約前に知っておくこと
「契約してから後悔したくない…」
「営業マンは良いことしか言わないけど、本当の弱点を知りたい」
これは、家づくりを真剣に検討する誰もが抱く本音ですよね。
一条工務店は、着工戸数でトップクラスを誇る超人気メーカーですが、その実態は「超」がつくほどの性能特化型住宅です。
結論から言うと、万人に合う家ではありません。
なぜなら、圧倒的な「高気密・高断熱」を実現するために、「標準化」や「フィリピン工場」での生産を徹底しており、その代償として自由度やデザイン性を犠牲にしている側面があるからです。
例えば、性能を守るための「一条ルール」による間取りの制約。高気密ゆえに避けては通れない「乾燥」や「音が響く」問題。
ここでは、一条工務店のビジネスモデル構造上、避けることが難しい「13のデメリット」を包み隠さずリストアップしました。
契約前に知りたいデメリット「13選」
これらを知らずに契約してしまうと、入居後に「話が違う」「騙された」「最悪だ」と感じてしまうリスクが高いのです。
逆に言えば、これらの「悪いところ」を事前に許容できれば、一条工務店は最強の選択肢になり得ると言えるでしょう。
住宅メーカー選びは「自分たちの暮らしに合う住まいが建てられるか」で判断すべきで、全ての人におすすめできる完璧な住宅メーカーは存在しません。
そこで本パートでは「筆者が一条工務店で感じたデメリット」や「ネット上の口コミを調査して分かったデメリット」を紹介します。
こちらで紹介する一条工務店のデメリットを元に、一条工務店の住まいが自分たちのマイホームに相応しいかをご自身で判断して下さい。
その1:標準仕様に含まれない、ほぼ必須の追加料金がある
まず最初にお伝えしたいデメリットは、カタログの「標準仕様」には含まれていないけれど、実際には採用せざるを得ない「ほぼ必須の追加費用」が存在することです。
一条工務店は「モデルハウス仕様が標準仕様」というコンセプトを掲げており、確かにキッチンや収納などの設備は非常に充実しています。
しかし、実際に打ち合わせを進めていくと、「えっ、これが有料オプションなの?」と驚かされる項目がいくつか出てくるのです。
特に、多くの施主が直面する「実質的な必須オプション」は以下の3点です。
- ベタ基礎:+30〜40万円
カタログ上の標準は「布基礎」ですが、地盤調査の結果、強度が少しでも不足していれば「ベタ基礎」への変更が必須となります。日本の地盤事情を考えると、布基礎で施工できるケースは極めて稀で、事実上の固定費と考えておくべきでしょう。 - 網戸:+10万円
「全館空調(ロスガード90)があるから窓は開けない」という前提で、標準仕様には網戸が含まれていません。しかし、春や秋に窓を開けて換気をしたり、「ゴキブリ」などの虫の侵入を防ぐためには、採用しないという選択肢は現実的ではありません。 - ハイドロテクトタイル:+40〜50万円
上位モデル(グランスマート等)では標準ですが、アイスマート等では坪あたり1.3万円のオプションです。標準の石目調タイルは「ホワイト1色」のみのため、外観が単調で「ダサい」と感じる場合や、メンテナンスの手間を減らしたい場合、9割以上の方が採用するオプションとなっています。
最大のリスクは、これらが「オプション扱い」であることを知らずにギリギリの予算で契約してしまい、最終的な見積もりを見て「話が違う」「騙された」とトラブルになってしまうことです。
デザインや通風を一切気にしないという特殊なケースを除き、これらは数十万円単位の「初期費用」として、最初から予算に組み込んでおくことを強くおすすめします。
その2:坪単価の値上げが止まらない
契約前に知っておくべき2つ目のデメリット、それは『坪単価の値上げが止まらない』という事実です。
「いつか安くなるかも」と期待して待ちたくなる気持ち、痛いほど分かります。
しかし現実は厳しく、特に2011年から2021年の10年間を見るだけでも、坪単価は約「15万円」も上昇してしまいました。
これを一般的な32坪の家で計算すると、なんと「+480万円」ものコスト増になります。
直近10年間のアイスマートの坪単価推移は、以下の通りです。
- 2011年:57万
- 2015年:60万
- 2018年:65万
- 2020年:68万
- 2021年:72万
なぜここまで値上がりするのか。その理由は、世界的な資材費や人件費の高騰だけではありません。
例えば、昔はオプション対応だった「深型食洗機」が標準仕様に組み込まれるなど、家の基本性能(グレード)自体が底上げされていることも大きな要因です。
つまり、「ただ高くなった」わけではなく「より良い家になったから高くなった」とも言えるでしょう。
しかし、注意すべきは本体価格だけではありません。オプション費用も容赦なく値上げされています。
例えば、大人気の「ハイドロテクトタイル」は、発売当初に比べて約4.3倍の価格設定になってしまいました。
- 発売当初:3,000円
- 2015年:7,000円
- 2018年:10,000円
- 2020年:13,000円
32坪の家で採用する場合、発売当初なら約9.6万円で済んだものが、2021年では約41.6万円も必要になる計算です。
ここでの最大のリスクは、この値上げ傾向という「悪いところ」を認識せずに検討を先延ばしにし、数ヶ月の差で数十万円、あるいは数百万円単位の損をして「後悔」することです。
残念ながら、今後坪単価が下がる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
もし、あなたが本気で一条工務店を検討しているのであれば、これ以上の値上げに巻き込まれる前に「仮契約」を済ませ、坪単価を固定してしまうのが最も賢い防衛策です。
その3:どの家も外観が似たデザインになる
街中で「あ、これ一条工務店の家だ」ってすぐに分かった経験、ありませんか?
契約前に知っておくべき3つ目のデメリットは、『どの家も外観が驚くほど似たデザインになってしまう』という点です。
アイスマートだろうがグランスマートだろうが、一条工務店の家は一目でそれと分かる独特の雰囲気を持っています。
「統一感があって良い」と捉えることもできますが、裏を返せば「判子を押したように画一的」とも言えるでしょう。
なぜ、ここまで外観が似通ってしまうのか。
その最大の理由は、徹底したコストダウンと生産効率を追求する「少品種大量生産」モデルを採用しているため、選べる外壁材の選択肢が極端に制限されているからです。
具体的には、基本的に以下の通りです。
- 外壁材の種類:タイルのみ(塗り壁やサイディングは不可)
- 外壁材のカラー:最大5色(ホワイト、ピンク、オレンジ、ブラウン、ブラック)
もちろん、色の組み合わせ(2トーンカラーなど)で多少の変化をつけることは可能です。
しかし、素材感は全て同じタイルであり、さらに「一条ルール」によって建物の形(シルエット)も総二階になりやすいため、どうしても「似たような家」が量産されてしまうのです。
もしあなたが、注文住宅に対して「世界に一つだけの個性的なデザイン」や「通りがかりの人が振り返るような外観」を求めているのであれば、これは致命的なデメリットになり得ます。
完成後に「まるで建売住宅のようだ」「もっと個性を出したかった」と後悔するリスクがあるため、デザイン性を最優先する方は、この「一条らしさ」を受け入れられるか慎重に判断する必要があります。
その4:内装も種類が少なく、デザインが単調になる
契約前に知っておくべき4つ目のデメリットは、『内装も種類が少なく、デザインが単調になりがち』という点です。
これは一条工務店が「少品種 × 大量生産」によって、高品質なものを安く提供するというコンセプトを貫いているからに他なりません。
設備の種類やカラーバリエーションを極限まで絞り込むことで、フィリピン工場での生産ラインを効率化し、コストダウンを実現しているわけですね。
具体的には、契約するプラン(商品)ごとに採用できる設備が「1種類」に固定されており、カラーも「3〜4色」から選ぶしかありません。
例えば、グランスマートやグランセゾンの標準仕様である「グレイスシリーズ」を見てみましょう。

このグレイスシリーズは、木目本来の凹凸感を再現した「木目同調エンボスパネル」が採用されており、高級感と耐久性は抜群です。
キッチンだけでなく、洗面化粧台やシューズボックスも同じデザインで統一されています。
しかし、選べるカラーは以下の4色のみです。

一方で、アイスマートの場合は「スマートキッチン」が標準となります。

こちらもカラー展開は全4色に限られています。

このように、「1つの商品=1種類の設備」というルールが徹底されています。
LIXILやパナソニックなど、数えきれないほどの種類から自由に選びたいと考えている方にとっては、この選択肢の少なさは致命的なデメリットに感じるかもしれません。
「性能は良いけど、好みの内装にできない…」と後悔しないよう、この限られた選択肢の中に自分の好みが含まれているか、契約前に必ず確認しておきましょう。
その5:他社の設備は割高な導入費がかかる
「せっかくの注文住宅だし、キッチンはPanasonicのLクラスを入れたい!」そんな風に考えていませんか。
契約前に知っておくべき5つ目のデメリットは、『他社メーカーの設備を入れると、驚くほど割高になる』という点です。
「注文住宅なんだから、お金さえ払えば何でもできるでしょ?」
確かにその通りなのですが、一条工務店の場合はその「お金」の掛かり方が他社とは少し事情が異なります。
なぜなら、一条工務店は自社グループ工場での「内製化」によって利益を出し、コストを抑えるビジネスモデルだからです。
一般的なハウスメーカーであれば、設備メーカーから年間何千台という単位で商品を仕入れるため、「ボリュームディスカウント(大量発注による値引き)」が効き、定価よりも安く提供できます。
しかし、一条工務店は基本的に自社製品を使うため、他社製品の仕入れルートが太くありません。
その結果、PanasonicやLIXILの設備を入れようとすると、割引がほとんど効かない「特注扱い」となり、定価に近い導入費用が発生してしまうのです。
さらに痛いのが、標準の「グレイスキッチン」などを不採用にしても、そこからの減額は微々たるものだという事実。
つまり、「標準品の減額は少なく、他社品の導入費は高い」という二重苦により、見積もり金額が跳ね上がる構造になっているわけですね。
「自由に選べると思っていたのに…」と後悔しないためにも、もし特定のメーカーの設備を使いたいという強いこだわりがあるなら、契約前に必ずそのオプション差額を確認しておくことが不可欠です。
その6:不要な設備が標準仕様に含まれて割高になる
契約前に知っておくべき6つ目のデメリットは、『自分にとって不要な設備まで標準仕様に含まれてしまい、結果的に割高になる可能性がある』という点です。
「標準仕様=モデルハウス仕様」というコンセプトは一条工務店の大きな魅力であり、確かに「追加料金なし」で豪華な設備がついてくるのは一見すると非常にお得に感じます。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
それは、標準仕様に含まれる設備の導入費用は、すべて最初から「坪単価」の中にしっかりと組み込まれているという事実です。
つまり、一条工務店で家を建てるということは、以下の設備を「強制的にセット購入させられている」のと同じことなんですよね。
- ロスガード90:約60万円(仮)
- タイル外壁:100〜200万円(仮)
- 全館床暖房:50〜80万円(仮)
- ハニカムシェード:15〜20万円(仮)
- ビルトイン食洗機:10〜15万円(仮)
→合計235〜375万円(仮)
これらはすべて坪単価に含まれているため、「うちは温暖な地域だから床暖房はいらない」「自然の風が好きだからロスガードやハニカムシェードは不要」と思っても、それらを外して数百万円を減額することはできません。
完全自由設計のメーカーであれば、不要な設備を削って建築費を安く抑えるという選択ができますが、一条工務店ではその調整が効かないのです。
そのため、「標準仕様が充実しているからお得」という評判を鵜呑みにするのは危険です。
これらの高額な設備が、自分たちのライフスタイルにとって本当に必要不可欠なものなのか。それとも、ただの「過剰装備」になってしまうのか。
もし不要な機能にお金を払うことになれば、それはメリットどころか「割高なコスト負担」という大きなデメリットになってしまいますので、冷静な判断が必要です。

その7:将来的なメンテナンス費用の負担が増える
契約前に知っておくべき7つ目のデメリットは、『将来的な設備のメンテナンス費用は、むしろ一般的な住宅よりも高くなる可能性がある』という点です。
「え、ハイドロテクトタイルで外壁塗装がいらないから、維持費は安いんじゃないの?」
そう思われる方も多いですよね。確かに、外壁や屋根といった「家の外側」にかかるメンテナンス費用は、他社に比べて圧倒的に安く抑えられます。
しかし、一条工務店の家には、一般的な住宅にはないリスクが潜んでいます。
それは、全館床暖房や太陽光発電、ロスガード90といった「高度な機械設備」が大量に搭載されていることです。
一条工務店の家を例えるなら、もはや「巨大な精密家電」と言っても過言ではありません。
外壁材は50〜60年と高寿命ですが、家電製品である機械設備は10〜15年と寿命が訪れ、交換や修理が必要になる時期がやってくるのです。
具体的に、30年間で想定される主な設備更新費用を見てみましょう。
- 全館床暖房(室外機交換等):40〜50万(仮)
- ロスガード(本体・モーター交換):90〜115万(仮)
- 太陽光システム(パワコン交換):40〜50万(仮)
→合計170〜215万円(仮)
これらはあくまで目安ですが、数百万円単位の出費になることは間違いありません。
さらに、便利な「電動ハニカムシェード」も注意が必要です。モーターが故障すれば、1箇所あたり3〜5万円(仮)の修理費用が発生するリスクもあります。
最大のリスクは、「一条の家はメンテナンスフリーだ」という評判を鵜呑みにしてしまい、修繕費の積み立てを怠ってしまうことです。
いざ設備が壊れた時に「こんなにお金がかかるなんて聞いてない!」とパニックにならないよう、機械設備の更新費用だけはしっかりと計画に組み込んでおくことを強くおすすめします。
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【一条工務店】メンテナンス費用は30年で393万円?修繕費を全公開
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その8:値引きができない
契約前に知っておくべき8つ目のデメリットは、『一切の値引き交渉ができない』という衝撃の事実です。
一般的なハウスメーカーであれば、「今月契約してくれたら○○万円値引きします!」といった営業トークは日常茶飯事ですよね。
しかし、一条工務店では、どんなに粘ろうが、誰が担当になろうが、値引きは「0円」です。
なぜそこまで頑固なのか。その理由は、すべてのお客様に対する「徹底した公平性」を守るためなんです。
- 他社と値引き競争を行わない
- 「得した・損した」の差を生まない
- 商品の品質と企業の利益を確保する
今はSNSで誰でも見積もりを公開できる時代です。
もし、自分と同じ仕様の家を、隣の人が交渉だけで100万円も安く建てていたとしたらどうでしょう?
「騙された!」「許せない!」と怒りが爆発しますよね。
そういった不公平やトラブルを生まないために、一条工務店では「誰が買っても同じ価格」というルールを徹底しているのです。
ただし、ここで諦めるのはまだ早いです。
交渉による値引きはありませんが、条件さえ合えば誰でも使える「公的な割引制度」は存在します。
- 友達紹介(知人紹介):約20万円相当のオプション付与
- 親族紹介(2親等以内等):建築本体価格の1.5%割引
- 法人割引(提携企業勤務):建築本体価格の2~3%割引
実際に私も「法人割引」を利用したのですが、それだけで建築費が「約44万円」も安くなりました。これは本当に大きかったです。
ここで注意しておくべきことは、これらの割引制度は「展示場に行く前」や「登録時」に申告しないと使えないことです。
後から「知らなかった」と言っても適用されず、みすみす数十万円をドブに捨てることになりかねません。
その9:間取りの自由度が低く、設計ルールも厳しい
一条工務店と契約前に知っておきたい9つ目のデメリットは『間取りの自由度が低く、設計ルールも厳しい』です。
一条工務店では「一条ルール」という家づくりの独自ルールが厳しいため、思い通りの間取りを再現できないかもしれません。
その理由は、間取り設計に厳しいルールを課すことで、建てる全ての住まいで高い耐震性能を担保しているからです。
一条ルールの例をいくつか挙げると、下記の通りです。
- 2階建ては総2階で建てる
- 高確率でタレ壁や耐力壁が必要になる
- 間取りは45㎝単位でしか設計できない
- 部屋の帖数ごとに窓の数に上限がある
中でも「②タレ壁・耐力壁」は、間口や窓を大きくしたり、天井高の間取りを設計した場合は、ほぼ確実に追加しなければなりません。
ちなみに我が家は「ダイニングに8帖の吹き抜け」を採用したところ、下記のタレ壁と耐力壁が必要と判断されました。

我が家のリビングとダイニングの境目には、タレ壁と耐力壁が追加されました。
その結果、ダイニングは8帖の吹き抜けで開放感が出せた一方で、リビングはタレ壁と耐力壁の影響で圧迫感が増してしまいした…。

そしてキッチンの天井にもタレ壁の追加が必要になったことで、天井には不自然な凹凸があります。
このように一条工務店では間取り設計のルールが厳しいため、間取り設計の自由度の高さを優先したい人はデメリットに感じるかもしれません。
とは言え、間取り設計は「どういった間取りの家を建てたいか」でまるで違った答えになります。
そのため一条工務店の展示場で打ち合わせを進めるか、 タウンライフ家づくり で間取りのオーダー設計を依頼した上で判断するようにして下さい。
その10:設計士からの提案が少ない
「もっとプロならではの提案が欲しいのに…」そんなもどかしさを感じる施主さんも少なくありません。
契約前に知っておくべき10個目のデメリットは、『設計士からの提案が、どうしても消極的で少なくなりがち』という点です。
「設計士のやる気がないの?」と不安になるかもしれませんが、決してそうではありません。
これは個人の資質というより、一条工務店の「システム」に原因がありそうです。
なぜなら、耐震等級3などの超高性能を維持するための「一条ルール」があまりにも厳格だからです。
間取りの構造計算はすべて「フィリピン」にあるHRDという専門部署に送られ、そこで約1週間かけて厳密にチェックされる仕組みになっています。
もし設計士が攻めた提案をして、1週間後の判定で「構造NG」となってしまったら…。
修正してまた1週間待ち…という大幅なタイムロスが発生し、工期の遅延やトラブルに直結してしまいます。
そのため、設計士としてはリスクを避けるために、「確実にHRDを通る安全なプラン」を提案せざるを得ない事情があるのです。
「自由な発想で、あっと驚くような提案が欲しい!」と期待しすぎると、そのギャップに少しがっかりしてしまうかもしれませんね。
その11:引渡しまでの期間が長く、家賃の負担が増える
11個目のデメリットは、『引き渡しまでの期間が一般的なメーカーよりも長く、その分だけ家賃の負担が増えてしまう』ことです。
一条工務店は自社工場での生産にこだわっていますが、その生産枠(上棟枠)には限りがあります。
近年の圧倒的な人気により、その枠の順番待ちが発生しており、契約から引き渡しまでの期間が長期化しているのが現状です。
一般的なメーカーと比較してみると、その差は一目瞭然です。
- 一条工務店:契約から引渡しまで約1年
- 一般的なメーカー:契約から引渡しまで約6~8ヶ月
あくまで目安ですが、他社よりも約4〜6ヶ月ほど長くかかると見ておいた方が良いでしょう。
ここで見落としがちなのが、現在賃貸に住んでいる方の「家賃」です。
もし家賃が月8万円だと仮定すると、半年延びるだけで「48万円」もの追加出費が発生することになります。
約50万円あれば、新しい家具や家電をグレードアップしたり、諦めていたオプションを採用することもできましたよね。
最大のリスクは、建築費だけに目が行き、この「待機期間のコスト」を資金計画から漏らしてしまうこと。
いざという時に「予算オーバーで後悔した」とならないよう、家賃負担も含めた総額でシミュレーションをしておくことが重要です。
その12:営業担当の質の差が激しい
契約前に知っておくべき12個目のデメリットは、『営業担当者の質に、かなり激しい個人差がある』という点です。
家づくりにおいて、頼れる営業マンと出会えるかどうかは死活問題と言えるでしょう。
しかし一条工務店の場合、知識豊富で素晴らしい提案をしてくれる方もいれば、残念ながらマナーや知識が不足している方も一定数存在するのが実情です。
なぜこれほど差が生まれてしまうのか。
その背景には、近年の急激な業績拡大に伴って社員数を大幅に増やした結果、社内教育や経験値の蓄積が追いついていない層がいることが推測されます。
実際にネット上の評判や口コミを見てみると、「契約を断ったのに自宅まで押しかけてきた」「他社の悪口ばかり聞かされて気分が悪かった」といった厳しい声も散見されます。
一方で、私自身の担当者は非常に優秀な好青年でしたし、展示場で話した他のスタッフの方々も知識が豊富で信頼できる方が多かったのも事実です。
つまり、一条工務店の営業担当全員が悪いわけでは決してなく、担当者が誰になるかは完全に「運次第」という側面が強いのです。
もし運悪く、相性の悪い担当者や「誠実さに欠ける」と感じる担当者に当たってしまった場合、最悪の家づくりになってしまうリスクがあります。
「大手だから安心」と任せきりにせず、目の前の担当者が本当に信頼できるパートナーかどうか、厳しい目でジャッジする必要があると言えるでしょう。
その13:アフター保証の期間が短く、内容も弱い
「性能が良いから保証も手厚いはず!」と思い込んでいませんか?実はここが盲点なんです。
契約前に知っておくべき13個目のデメリットは、『大手他社と比較してアフター保証の期間が短く、内容も見劣りする』という点です。
「30年保証って書いてあるけど?」
そう思われるかもしれませんが、重要なのは「無料で保証される期間(初期保証)」の長さです。
大和ハウスや住友林業といったトップメーカーが「初期保証30年(無償)」を標準とする中で、一条工務店の初期保証は、法律で定められた最低限の「10年間」に留まっています。
では、カタログにある「最長30年」とはどういうことなのか。
それは、10年目・15年目・20年目のタイミングで『一条工務店が指定する有償メンテナンス工事』を行うことを条件に、保証期間が延びるという仕組みです。
つまり、保証を延長するためには、それなりの維持費を支払う必要があるわけですね。
- 大手他社(例:住友林業・大和ハウス等):初期保証30年〜(無償の場合が多い)
- 一条工務店:初期保証10年。最長30年まで延長するには、定期的な「有償メンテナンス工事」が必須条件。
また、建物本体だけでなく、設備ごとの保証期間にも注意が必要です。
構造躯体や全館床暖房、ロスガードなどは10年保証ですが、その他の一般設備は2〜5年で保証が切れてしまいます。
注意したい設備の1つが、外壁の「ハイドロテクトタイル」です。「耐久年数は60年」と謳われていますが、製品としての保証期間は2年と短く、ギャップに注意が必要です。
- 構造・防水・床暖房・ロスガード:10年
- 一般設備(電動ハニカムシェード等):2〜5年
- ハイドロテクトタイル:2年
最大のリスクは、「30年間ずっと無料で修理してもらえる」と誤解したまま契約し、10年目以降に発生する有償メンテナンス費や、保証切れ設備の修理費で資金計画が狂ってしまうことです。
「建てた後の安心感」を最優先にする方にとって、この保証内容の弱さは明確なデメリットと言えるでしょう。

【デメリット8選】一条工務店の住まいで暮らして分かるデメリット
さて、ここからは視点を変えて、実際に一条工務店の家で暮らしてみて初めて分かる「生活上の8つのデメリット」について解説します。
契約前の話と比べると地味に感じるかもしれませんが、これらは毎日の快適さに直結する重要なポイントばかりです。
結論から言うと、高気密・高断熱という「超高性能」であるがゆえに発生する、一種の副作用のようなデメリットが存在します。
一条工務店のデメリット8選
先に解説した「契約前の金銭的なデメリット」と比べると、「なんだ、そんなことか」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際に生活を始めてみると、「Wi-Fiが繋がらない」「話し声が響く」「春なのに家の中が暑すぎる」といった問題は、日々の地味なストレスとして蓄積されていきます。
「性能が良い家=何もしなくても快適な家」と過信するのは禁物です。
とはいえ、これらは「欠陥」ではありません。
間取りの工夫やオプションの選定、Wi-Fiルーターの配置計画などを事前にしっかり行えば、その多くは防ぐことが可能です。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、それぞれの対策も含めてしっかりとチェックしていきましょう。
その1:春や秋は室内が暑い
実際に暮らしてみて最初に感じる意外なデメリット1つ目は、『春や秋といった中間期に、室内が暑くなりすぎる』という点です。
「えっ、断熱性が高いなら外の暑さも防げるんじゃないの?」と不思議に思いますよね。
確かに外からの熱は防げますが、問題は「家の中で発生した熱」も外に逃げにくくなってしまうことです。
一条工務店の家は、いわば超高性能な「魔法瓶」のようなもの。一度熱がこもると、なかなか冷めないという特性があります。
具体的には、以下のような「生活熱」や「日射」が室内に閉じ込められ、室温を上昇させます。
- 生活熱:料理の煮炊き、お風呂の湿気と熱気、冷蔵庫やテレビなどの家電排熱、そして私たち人間の体温
- 日射取得:カーテンを開けた窓から差し込むポカポカとした太陽光
昔の家(低断熱な家)であれば、隙間風や薄い壁から自然と熱が逃げていきましたが、一条工務店の気密性ではそれが起きません。
そのため、外気温が20℃前後で「今日は気持ちいいな」と感じる日でも、室内は熱がこもって25℃〜27℃を超え、「少し暑いな」と感じるケースが多々あります。
ここでの最大のリスクは、「春や秋にエアコンを使うなんて電気代がもったいない」という固定観念に縛られ、我慢して快適性を損なってしまうこと。
「高性能な家だからこそ、熱がこもりやすい」という特性を理解し、暑いと感じたら躊躇なく窓を開けたり、エアコンの冷房・除湿を活用することが、ストレスなく暮らすための重要なポイントです。
その2:軒や庇がなく、室温調整が難しい
実際に暮らして分かる2つ目のデメリットは、『軒(のき)や庇(ひさし)がなく、室温調整が難しい』という点です。
一条工務店の主力商品である「アイスマート」などは、耐震性を確保する「一条ルール(2×6工法の総二階制約)」の影響で、構造的に軒や庇を出しにくいデザインになっています。
しかし、日本の気候において「軒」は非常に重要な役割を担っています。

| 太陽の位置 | 軒の役割 | |
|---|---|---|
| 夏 | 高い | 日差しを遮る(室温上昇を防ぐ) |
| 冬 | 低い | 日差しを取り込む(室温を上げる) |
表で示した通り、軒があれば夏の高い位置からの強烈な太陽光を遮り、室温の上昇を自然に抑えてくれます。
ところが、軒が短い一条工務店の家では、夏場の直射日光が窓から容赦なく室内に侵入してしまいます。
その結果、いくら断熱性が高くても室温が急激に上昇し、「性能が良いはずなのに、夏は暑くて冷房が効きにくい…」という事態に陥りかねません。
また、「雨の日に少し窓を開けて換気したい」と思っても、すぐに雨が降り込んでくるため窓を開けられないのも、地味ながら大きなストレスになります。
これに対する現実的な対策は、以下の2つです。
- 日差しが強い時はハニカムシェードを閉める
→全窓標準の断熱シェードを活用します。ただし、部屋が暗くなる上に、熱自体は窓の内側まで入ってきてしまう点には注意が必要です。 - 在来軸組み工法(グランセゾン等)で建てる
→総2階の制約がある2×6工法を避け、1階に屋根(下屋)を作れるモデルを選ぶことで、物理的に軒を確保できます。
モデルハウスのデザイン性だけで判断してしまうと、実際に住んでから夏の暑さに「やばい」と感じたり、雨天時の不便さに「後悔」することになりかねません。
快適な住環境には「日射のコントロール」が不可欠ですので、見た目だけでなく機能面もしっかりと検討しましょう。
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【一条工務店】軒が大事な「5つの理由」と軒を延長する「4つのオプション」
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その3:フローリング材の強度が弱く、傷が付きやすい
実際に暮らして分かる3つ目のデメリットは、『フローリング材の強度が思いのほか弱く、傷や凹みが付きやすい』という点です。
その理由は、一条工務店で標準採用されている「EBコートフローリング」や「モクリアモクリアフローリング」が、実は『シートフローリング』だからです。
これらは木材そのものではなく、合板の表面に木目調のプリントシートを貼り付けた製品なんですよね。
そのため、無垢材のような硬さや復元力はありません。
例えば、うっかりスマートフォンを落としたり、子供がおもちゃを投げつけたりすると、表面が簡単に「ペコッ」と凹んでしまいます。
さらに辛いのが、無垢材の傷なら「経年変化(味)」として楽しめますが、シートフローリングの傷は単なる「劣化(剥がれ)」に見えてしまうことです。
もちろん、「ワックス掛けが不要」「水や汚れに強い」といった素晴らしいメリットもあります。
傷や凹みが気になる方は、入居前にフロアコーティングを検討するか、あるいは「傷も生活の一部」と割り切る心の準備が必要と言えるでしょう。
その4:全館さらぽか空調は真夏が暑い
実際に暮らして分かる4つ目のデメリットは、『全館さらぽか空調を採用しても、真夏の猛暑日は暑くて耐えられない可能性がある』という点です。
「さらぽか空調」とは、一条工務店独自の全館空調システムで、デシカント換気による「除湿」と、床下のパイプに水を循環させる「床冷房」を組み合わせた画期的な設備です。
このシステムを導入するには、坪単価あたり約1.5万円という高額なオプション費用が必要になります。
- 単価:坪1.5万円(仮)
- 30坪の場合:45万円(仮)
- 35坪の場合:52.5万円(仮)
では、これだけの費用をかければ完璧に快適かと言うと、実はそうとも言い切れません。
梅雨時期(6月〜7月上旬)のジメジメした湿気を取り除く能力は最強クラスで、まさに「天国」のような快適さです。
しかし、外気温が35℃を超えるような真夏(7月下旬〜8月)になると、状況は一変します。
さらぽか空調は「床」を冷やすシステムであり、エアコンのように「空気」を急速に冷やすパワーはありません。
その結果、「床はひんやり冷たいのに、部屋の空気はなんだか暑い…」という、なんとも言えない不快感を感じるシーンが増えてしまうのです。
結局のところ、猛暑を乗り切るためには壁掛けエアコンの併用が必須となり、エアコンの本体代や設置費(1台あたり約8〜10万円)も別途かかってしまいます。
最大のリスクは、約50万円もの高額なオプション費用を払ったにもかかわらず、エアコンも必要になるという「二重投資」の状態に陥ること。
「さらぽか」の除湿性能にそれだけの価値を見出せるか、コストパフォーマンスを冷静に判断することが重要と言えるでしょう。
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【一条工務店】さらぽか空調で後悔しないために「いらない?不採用にした6つの理由」
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その5:冬は部屋が乾燥し易く、加湿が欠かせない
実際に暮らして分かる5つ目のデメリットは、『冬は部屋が極端に乾燥しやすく、強力な加湿対策が欠かせない』という点です。
「暖房をつければ乾燥するのは当たり前では?」と思われるかもしれません。
しかし、一条工務店の標準仕様である「全館床暖房」は、24時間体制で家中の温度を上げるため、一般的な暖房よりも乾燥の影響が広範囲に及びます。
対策なしでは湿度が20~30%まで低下することもあり、喉の痛みや肌荒れ、ウイルスの活性化といったリスクが高まってしまうのです。
この「乾燥」という弱点への対策は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、市販の加湿器を各部屋に設置する方法。
2つ目は、換気システムに加湿機能を組み込んだ「ロスガード90うるケア」を採用する方法です。
導入コストだけで見れば市販の加湿器が安いですが、僕は迷わず「うるケア(オプション費用:約+10万円)」への変更を強くおすすめします。
なぜなら、加湿器の管理は想像以上に過酷な「家事労働」だからです。
各部屋のタンクを持って水道を往復し、1日2〜3回の給水。さらに週1回のフィルター掃除をサボれば、タンク内に「カビ」が発生し、逆に健康被害という「トラブル」を招きかねません。
その点、「うるケア」なら水道直結で給水の手間はゼロ。さらに換気の空気と一緒にナノサイズのミストを家中に届けてくれます。

そして何より素晴らしいのが、全自動でメンテナンスを行ってくれる点です。

- 排水:1日1回、加湿ユニット内の古い水を自動で排水
- 乾燥:換気システムの送風機能で内部を乾燥させ、菌の繁殖を防ぐ
- 給水:水道直結の自動給水により、重たいタンクを運ぶ必要がない
約10万円のオプション費用はかかりますが、これから何十年も続く「冬の給水作業」から解放されると考えれば、決して高い投資ではありません。
全館床暖房の快適性を最大限に活かすためにも、乾燥対策の自動化は必須の選択だと言えるでしょう。
その6:室内の音が反響してうるさい
実際に暮らして分かる6つ目のデメリットは、『室内の音が反響しやすく、家族の生活音がうるさく感じる』という点です。
一条工務店の家は極めて高い気密性(性能)を誇るため、屋外からの騒音をシャットアウトする能力は抜群です。
車の走行音や工事の音などはほとんど聞こえず、図書館のように静かな空間が手に入ります。
しかし、その「密閉性の高さ」が仇となり、家の中で発生した音が外に逃げず、室内で反響してしまうのです。
さらに、全館空調で空気を循環させるために、各部屋のドアの下には「アンダーカット」と呼ばれる大きな隙間が設けられています。
この隙間が「音の通り道」となり、1階のリビングでの話し声やテレビの音、トイレを流す排水音などが、2階の最も遠い部屋まで驚くほどクリアに届いてしまうのです。
つまり、音に関しては以下のようなトレードオフの関係にあると言えます。
- メリット:屋外の騒音が聞こえにくく、室内の音も近隣に漏れにくい(遮音性が高い)
- デメリット:室内の生活音が反響し、家中に響き渡る(反響音が大きい)
もし家族の中で生活リズムが異なる場合、例えば「夜勤明けで寝ている家族がいる」や「受験勉強に集中したい子供がいる」といった状況では、この音の問題が深刻なストレスになる可能性があります。
「静かな家だという評判を信じていたのに…」と後悔しないためにも、間取り設計の段階で、寝室とリビング・水回りを離して配置するといった対策が不可欠です。
家族間の「音のトラブル」を避けるためにも、プライバシーへの配慮は慎重に行いましょう。

その7:Wi-Fiの通信環境が弱く、ネットに繋がりにくい
実際に暮らして分かる7つ目のデメリットは、『Wi-Fiの電波が弱く、ネットに繋がりにくい場所ができる』という点です。
「木造住宅なら、ルーター1台あれば家中どこでも使えるでしょ?」
そう思って準備を怠ると、入居後に痛い目を見る可能性が高いのが一条工務店の家です。
なぜなら、全館標準搭載されている「床暖房」のパネルには、熱を均一に伝えるためのアルミシート(金属)がびっしりと貼られているからです。
実はこの金属プレートが、上下階のWi-Fi電波を遮断する「シールド」のような役割を果たしてしまいます。
その結果、例えば1階のリビングに高性能なルーターを設置しても、2階の寝室には電波がほとんど届かず、「動画が見られない」「テレワークができない」といった通信トラブルが発生しやすくなるのです。
一般的な木造住宅の感覚でいると失敗しますので、以下の対策を設計段階で盛り込んでおくことが必須と言えるでしょう。
- メッシュWi-Fiを導入する:親機と中継機が連携し、家全体を網の目状にカバーするシステムを採用する。
- 各階にルーター(AP)を設置する:設計時に情報ボックスやLANコンセントを各階に配置し、有線バックホールで安定させる。
- 吹き抜けや階段付近に設置する:遮蔽物がない空間を利用して電波を飛ばす(ただし確実性は低い)。
後から壁の中にLANケーブルを通す工事をするのは非常に困難ですし、露出配線では美観も損ねてしまいます。
「たかがWi-Fi」と甘く見ず、最初から「電波が飛びにくい家である」という前提で、メッシュWi-Fiの導入やLAN配線の計画を立てておくことが、後悔しないための重要なポイントです。
その8:ロスガードのフィルター掃除に手間がかかる
実際に暮らして分かる8つ目のデメリットは、『ロスガード90(全館換気システム)のフィルター掃除に、かなりの手間がかかる』という点です。
「24時間換気なんて、どこの家でも付いてるでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、一条工務店の換気システムは高性能であるがゆえに、メンテナンス箇所が非常に多いのが特徴です。
高気密・高断熱の性能を維持し、家中の空気をきれいに保つためには、給気・排気の入り口でホコリや虫を物理的にシャットアウトする必要があります。
つまり、その汚れを定期的に取り除くのは、住まい手である「あなた」の仕事になるわけです。
一般的な30坪前後の住宅(3LDK)の場合、推奨される清掃頻度は以下の通りです。
| フィルターの種類 | 設置数(目安) | 推奨清掃・交換頻度 |
|---|---|---|
| 排気フィルター | 2ヶ所 | 1ヶ月ごと(清掃) |
| 給気フィルター | 1ヶ所 | 3ヶ月ごと(交換) |
| 防虫袋(虫取り網) | 1ヶ所 | 6〜12ヶ月ごと(交換) |
| トイレ等の換気扇 | 2ヶ所 | 1ヶ月ごと(清掃) |
| 差圧感応式給気口 | 1ヶ所 | 1ヶ月ごと(清掃) |
リストを見て「面倒だな」と感じた方も多いと思いますが、特に覚悟が必要なのが「防虫袋(虫取り網)」の交換です。
これは外から入ってくる虫を捕獲するための袋なのですが、交換時には「捕まった大量の虫」を処理しなければなりません。
虫が苦手な方にとっては、まさに「地獄」のような作業と言えるでしょう。なかには生きた蜘蛛がいることも多々あります…。
最大のリスクは、面倒だからと掃除をサボってしまうこと。
フィルターが目詰まりすると換気能力が低下し、室内の空気が汚れるだけでなく、ダクト内に「カビ」が発生するなどのトラブルに発展しかねません。
「高性能な家=メンテナンスフリー」ではありません。快適な空気環境を手に入れるための「維持管理の手間」を許容できるか、契約前によく検討しておきましょう。
【まとめ】一条工務店のデメリットは許容範囲?後悔しないための最終チェック
ここまで、一条工務店のデメリットを包み隠さずお伝えしてきました。
かなり厳しい内容も含まれていましたが、これらはすべて「超高性能」を実現するための代償、つまり「性能の裏返し」でもあります。
重要なのは、これらのデメリットがあなたにとって「許容できる範囲」なのか、それとも「絶対に譲れないポイント」なのかを見極めることです。
改めて、判断のポイントを整理してみましょう。
- 外観や内装のデザインに強いこだわりがある
- 間取りを自由自在に作り込みたい
- 初期費用(坪単価)をできるだけ抑えたい
- メンテナンスの手間を極力かけたくない
- 1年中、Tシャツ短パンで過ごせる快適さが最優先
- 光熱費などのランニングコストを抑えたい
- 地震や水害に強い家に住みたい
- 多少のデザイン制約やメンテナンスの手間は許容できる
もし、あなたが「向いている人」に当てはまり、今回紹介したデメリットを「これくらいなら大丈夫」と思えたなら、一条工務店は間違いなく最高のパートナーになるはずです。
逆に、「ちょっと不安だな…」「コストや間取りの制約が気になる…」と感じた箇所が一つでもあれば、一度立ち止まって他社と比較検討することを強くおすすめします。
なぜなら、家づくりで最も大きなリスクは、「一条工務店しかない」と思い込み、他社の提案を見ずに決めてしまうことだからです。
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一条工務店と同じ予算で、他社ならどんな間取りが実現できるのか。
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