本記事の結論を言うと『どちらの住宅メーカーを選ぶべきかは、マイホームに何を求めるかで答えが変わる』です。
その理由は、それぞれの住宅メーカーで「得意・不得意」があり、建築コストが違えば、デザインや性能も違うからです。
例えば「気密性・断熱性」は一条工務店の方が優れている一方で「間取りの自由度」はセキスイハイムの方が優れています。
つまり「どういう条件で・何を重視した家を建てたいのか」によって、一条工務店とセキスイハイムのどちらを選ぶべきかの答えが違ってきます。
ちなみに我が家は、一条工務店とセキスイハイムを比較して「コスパの良さ」を重視した結果、一条工務店のグランスマートを選びました。
我が家が一条工務店を選んだ理由は、下記の8つです。
- 坪単価が約10~15万円も安く、コスパが高い
- 高気密・高断熱で、快適&省エネな住まい
- 全館「床暖房&床冷房」で年中カイテキ
- 高品質&高級感で住設のコスパが高い
- 太陽光システム・蓄電池が割安に買える
- タイル外壁の防汚対応モデルが安い
- 標準仕様が充実してて、コスパ抜群
これらの理由をまとめると、一条工務店の方が割安で、コスパの良い住まいが建てられると思ったからです。
とは言え、一条工務店とセキスイハイムを比較した結果、セキスイハイムを選んでいる人が多いのも事実で、詳しくは下記の「2021年の戸建住宅販売戸数」の通りです。
2021年の戸建住宅販売戸数
住宅メーカー | 建築戸数 | |
---|---|---|
1位 | 一条工務店 | 14,000戸 |
2位 | 積水ハウス | 10,369戸 |
3位 | セキスイハイム | 9,555戸 |
4位 | タマホーム | 8,957戸 |
5位 | ヘーベルハウス | 8,360戸 |
6位 | 住友林業 | 8,143戸 |
7位 | 大和ハウス | 7,019戸 |
8位 | ミサワホーム | 5,349戸 |
9位 | パナソニックホームズ | 3,796戸 |
10位 | トヨタホームズ | 3,597戸 |
そこで上位にランクインする1位/一条工務店と3位/セキスイハイムは「何が・どのように違うのか?」を本記事で詳しく解説します。
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一条工務店がセキスイハイムより優れている「8つの特徴」
最初に『セキスイハイムより一条工務店が優れている8つの特徴』は、下記の通りです。
8つ特徴の共通点として「価格以上の品質・性能の高さ」があり、一条工務店はかなりコスパが高い住宅メーカーだと感じます。
記事の本編で、具体的に解説しますね。
その1:坪単価が約10~15万円も安く、コスパが高い
一条工務店が優れている1つ目の特徴は『坪単価が約10~15万円も安く、コスパが高い』です。
なぜなら、一条工務店は「少品種×大量生産×海外工場」の仕組みにより、高品質の商品を安く作ることができるからです。
具体的に、一条工務店とセキスイハイムの坪単価を元に計算する建築コストは、下記の通りです。
坪単価 | 建物価格(32坪) | |
---|---|---|
一条工務店 | 65~80万円 | 2,080~2,560万円 |
セキスイハイム | 75~95万円 | 2,400~3,040万円 |
とは言え「価格が安ければ良い」という話でも無いので、本記事を読み進めてコスパの良し・悪しを判断してみて下さい。
その2:高気密・高断熱で、快適&省エネな住まい
一条工務店が優れている2つ目の特徴は『高気密・高断熱で、快適&省エネな住まい』です。
その理由は、一条工務店の家は業界トップクラスの気密性・断熱性を備えており、夏や冬の空調も最小限の運転で済むため、電気代も安く抑えられるからです。
具体的に、性能を表す「Ua値(断熱性)」や「Q値(断熱性)」、「C値(気密性)」は、下記の通りです。
Ua値 (断熱性) | Q値 (断熱性) | C値 (気密性) | |
---|---|---|---|
一条工務店 | 0.25 | 0.51 | 0.59 |
三井ホーム | 0.43 | 1.61 | 2.00 |
スウェーデンハウス | 0.43 | 1.32 | 0.71 |
セキスイハイム(木造) | 0.46 | 1.60 | 0.99 |
桧家住宅 | 0.56 | 1.90 | 5.00 |
セキスイハイム(鉄骨) | 0.61 | 2.20 | 2.00 |
住友林業 | 0.75 | 1.91 | - |
積水ハウス | 0.75 | 2.40 | - |
ミサワホーム | 0.75 | 2.4 | - |
パナソニックホームズ | 0.87 | 2.7 | - |
ヘーベルハウス | 0.87 | 2.7 | 5.00 |
トヨタホーム | - | 1.86 | 5.00 |
セキスイハイムは、木造だと「4位」にランクイン、鉄骨造は気密・断熱が苦手なので「6位」です。
一条工務店は、業界トップクラスの気密性・断熱性を持つ住まいを「標準仕様」で建てることができるため、住まいのコスパがかなり良いと言えます。
なぜなら一般的な住宅メーカーだと「標準断熱→高断熱」にグレードアップするのに、およそ「50~100万円」という高額なオプション料金がかかるからです。
最近は、高気密・高断熱の住まいが当たり前になりつつも、中には有料オプションを使って細かく指示しないと気密性・断熱性が低い家になる住宅メーカーがあるのも事実です。
その点、一条工務店の気密性・断熱性は「標準仕様で業界トップクラス」なので、安心ですよね。
その3:全館「床暖房&さらぽか空調」で年中快適な暮らし
一条工務店が優れている3つ目の特徴は『全館「床暖房&さらぽか空調」で年中快適な暮らし』です。
一条工務店は、全館空調の導入コストがセキスイハイムより安く、コスパがかなり高いです。
なぜなら、全館床暖房は「標準仕様」に含まれており、全館さらぽか空調(通称、床冷房)は「約50万円」ほどで導入できるからです。
一条工務店の全館空調にかかる導入コストと電気代は、下記の通りです。
導入コスト | 電気代(月) | |
---|---|---|
全館床暖房 (床暖房のみ) | 標準仕様 | 2万円 |
全館さらぽか空調 (床暖房+床冷房) | 建坪×1.5万円 | 2〜2.5万円 |
対するセキスイハイムの全館空調システムである「快適エアリー」は、導入コストがおよそ80〜100万円(目安)と、一条工務店の全館空調よりも価格が高めです。
こちらは「1階のみ」の価格のため、2階にも導入するなら「+40万円」と更に追加料金がかかるため、合計で約120〜140万円のオプション費がかかります、、、
また、セキスイハイムの施主からは「床暖房ほど暖かくない」という声を聞いており、それを営業マンに相談したところ、下記の「ウォームファクトリー」を提案されました。
こちらは、床下に温水を流すことで部屋を暖める仕組みで、導入する範囲・個数によるものの、更に約50万円の追加料金が必要に…。
上記の金額をまとめると、
- 1階だけ導入する :80〜120万円
- 2階にも導入する :+40万円
- ウォームファクトリー:+50万円
→合計/170~210万円
これらを踏まえた結果、全館空調は一条工務店の全館床暖房・全館さらぽか空調の方が「価格が安く、コスパが高い」と判断しました。
下記で、一条工務店の「全館床暖房」とセキスイハイムの「快適エアリー」の特徴をザックリ解説します。
一条工務店|全館床暖房・全館さらぽか空調
一条工務店は「冬=床暖房、夏=床冷房(除湿)」により、冬も夏も快適に過ごせます。
その理由は、家全体(部屋・廊下・トイレ・風呂・脱衣所など)に専用配管が設置されており、暑くも寒くもない快適な温度・湿度をキープできるからです。
例えば、真冬の入浴中に寒いことも無ければ、寝る時に厚着する必要もありません。365日・24時間、ずっと快適に暮らせます。
また、一条工務店は高気密・高断熱の住まいのため、全館空調を使っても電気代は「月2万円前後」と安いのも、魅力的ですよね。
セキスイハイム|快適エアリー
快適エアリーは「床下エアコン」を採用しており、エアコンの吹き出し口を「床」に設置することで、足元から部屋全体を暖めることができます。
その理由は、暖かい空気は「軽い」特性を持つため、通常の壁掛けエアコンだと温風が足元まで届かず、同じ空間内でも温度差が生まれるからです。
例えば、エアコンで暖房運転を行うと「足元は冷たいけど、部屋の天井付近が暑くて、何となく頭がボ~ッとする」ような経験ありますよね。
これがエアコン暖房における最大のデメリットです。
ですが快適エアリーは、風の吹き出し口を床に設置することで頭上と足元の温度差を無くし、家全体の空気を循環させることで快適に空調することができます。
その4:高品質&高級感で住設のコスパが高い
一条工務店が優れている4つ目の特徴は『高品質&高級感で住設のコスパが高い』です。
その理由は、一条工務店の設備は「1モデル/1デザイン・3~4色」と種類が少なく、少品種・大量生産で「高品質の仕様・設備」を安く作る仕組みがあるからです。
ちなみに我が家は「グランスマート」を選んでおり、グランセゾンの設備を採用しており、下記の通りです。
こちらの設備は、全て一条工務店の「標準仕様の設備」です。このような高級感ある木目の設備を追加料金ナシで採用できるのは、かなりコスパが良いですよね。
ですが見方を変えると、一条工務店の設備は「どこも同じ内装の家になる」という意見もあります。
そのため「自分達だけのオリジナリティ溢れる住まい」を作りたい人だと、内装の自由度が高いセキスイハイムを選ぶ方が良いかもしれません。
その5:太陽光システム・蓄電池が割安に買える
一条工務店が優れている5つ目の特徴は『太陽光システム・蓄電池が割安に買える』です。
その理由は、自社グループ工場で太陽光パネルを大量生産することで、他社よりも低価格で購入することができるからです。
一条工務店とセキスイハイムの導入コストの違いを比較すると、下記の通りです。
太陽光パネル | 蓄電池 | 合計 | |
---|---|---|---|
一条工務店 (屋根一体型の太陽光システム) | 11KW/202万円 | 5.5KW/無料 | 202万円 |
セキスイハイム (おひさまハイム・あったかハイム) | 8.64KW/210万円 | 4.00KW/91万円 | 301万円 |
このように一条工務店の方が太陽光パネル・蓄電池共に容量が大きいにも関わらず、約100万円も安く購入することができます。
加えて、一条工務店は太陽光パネルの表面に「強化ガラス」を張られていることで、屋根のメンテナンスが不要になり、50~60年間の修繕コストをほぼ0円にすることができます。
太陽光パネルと蓄電池を安く買えるだけじゃなく、屋根の修繕コストを安くすることもできるので、一条工務店の太陽光パネルはかなりコスパが良いと言えますね。
その6:タイル外壁の防汚対応モデルが安い
一条工務店が優れている6つ目の特徴は『タイル外壁の防汚対応モデルが安い』です。
コスパの良い外壁材を選びたい人は「一条工務店」、デザイン性・豊富な種類を重視したい人は「セキスイハイム」がオススメです。
その理由は、共に標準仕様でタイル外壁を採用できる住宅メーカーであるものの、下記のような違いがあるからです。
デザイン性・種類 | メンテフリータイル (有料オプション) | |
---|---|---|
一条工務店 | 少ない(計5色) | 安い(42万円) |
セキスイハイム | 多い (約30種類) | 高い (85万円) |
例えば、一条工務店のハイドロテクトタイルだと、下記の計5種類から、1色もしくは2色を組み合わせて使います。
こちらのハイドロテクトタイルを採用した家が下記の画像です。
このように、一条工務店は注文住宅と言えど、かなり似た外観デザインになります。
ですが「コスパの良さ」と「商品の種類・豊富さ」は反比例するので、仕方がありませんよね。
そのため、繰り返しですが「コスパの良さ」を重視する人は一条工務店がおすすめである一方で、「オリジナリティ」を重視する人はセキスイハイムを選ぶと良いでしょう。
その7:標準仕様が充実で、コスパが抜群に高い
一条工務店が優れている7つ目の特徴は『標準仕様が充実で、コスパが抜群に高い』です。
その理由は、一条工務店だと標準仕様の設備だけで「モデルハウス並みに高級仕様の家」を建てられるため、追加の有料オプションを減らせるからです。
一条工務店の充実した標準仕様とは、具体的に下記の通りです。
- タイル外壁
- 高級感ある「洗面化粧台・シューズボックス・キッチン」
- 全館床暖房
- ハニカムシェード
- 高気密・高断熱の住まい
- ロスガード(全館換気システム)
- 耐震等級3
ですが、ここで注意すべきが「一条工務店の標準仕様の設備が本当に暮らしに必要か?」です。
なぜなら標準仕様とは言え、標準仕様の導入にかかるコストは全て坪単価に加算されており、実際は「有料と同じ」だからです。
それぞれの設備が有料オプション扱いの住宅メーカーと比べると、一条工務店の方が建築コストを安く抑えられるものの、これら設備が不要な人からすると無駄金ですよね…。
加えて「10年後・20年後のメンテナンス費用」も、高級な設備・仕様ほど修理・管理にお金がかかるので、将来的な出費も覚悟しておきましょう。
つまり一条工務店は、標準に含まれる設備・仕様を必要とする人ほど「お得・割安」に買える一方で、不要な設備・仕様が含まれている人ほど「損・割高」になる特徴があります。
そこで、住宅メーカー各社の建築コストを比較したい人は、住宅展示場に足を運ぶか、 タウンライフ家づくり を活用すると良いでしょう。
タウンライフ家づくりは、下記のような「間取り図面・見積り書・オプション一覧・電気図面・建築模型…」などを無料で取り寄せできるサービスです。
これらは既製プランではなく、自分たちの「要望・条件・予算」を元に、住宅メーカー各社の設計士にオーダー設計してもらったプランです。
取り寄せするのは簡単で「リビング20帖・3LDK以上・ランドリールーム・2帖の書斎…」など、家づくりの条件を こちら に入力するだけ。
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そして全てのサービスが完全無料なので、むしろ活用しないと損とも言えますよね。
>>> 住宅メーカーから専用プランを取り寄せ【無料です】その8:耐震等級5相当で地震に強い
一条工務店が優れている8つ目の特徴は『耐震等級5相当で地震に強い』です。
その理由は、一条工務店は「ミッドプライウォール」という強靭な耐力壁を採用することで、耐震等級3の1ランク上の耐震性を持つ家を建てられるからです。
2倍耐震は有料オプションで「坪/3,000円」の導入コストがかかります。(32坪の家だと、9.6万円)
例えば、震度6~7の地震が起きたケースだと、下記のような違いがあります。
- 耐震等級3:地震の揺れに耐えるものの、室内の壁紙に破損がみられる
- 耐震等級5相当:地震の揺れに耐え、室内の壁紙などの破損も見られない
もしも地震で、耐震等級5相当の建物が倒壊した場合、建物代を100%負担もらえる保証(地震保険50%+一条負担50%)があり、こういった点からも一条工務店の耐震性への自信が垣間見れますね。
続いて、下記で一条工務店よりも「セキスイハイムが優れている6つの特徴」を解説します。
セキスイハイムが一条工務店より優れている「6つの特徴」
続いて『一条工務店よりセキスイハイムが優れている「6つの特徴」』を解説します。
一条工務店とセキスイハイムは、建築コストに差があれど、両社は家づくりの特徴が似た住宅メーカーです。
ですが一条工務店よりもセキスイハイムは価格帯が高いこともあり「セキスイハイムにしかない魅力」が何点かあります。
そこで本パートでは「セキスイハイムの魅力」で代表的な設備・仕様を紹介するので、下記の建築コストの価格差に納得できる違いかを判断してみて下さい。
坪単価 | 建物価格(32坪) | |
---|---|---|
一条工務店 | 65~80万円 | 2,080~2,560万円 |
セキスイハイム | 75~95万円 | 2,400~3,040万円 |
一条工務店とセキスイハイムでは、32坪の建築コストで「約320~480万円」の価格差があることが分かりますね。
それでは下記でチェックしましょう。
その1:大空間で、開放的な間取りを作れる
セキスイハイムが優れている1つ目の特徴は『大空間で、開放的な間取りを作れる』です。
その理由は、セキスイハイムは「ボックスラーメン構造(ユニット工法)」という強靭な構造体を持つことで、壁や柱が少ないオープンな大空間を作れるからです。
このセキスイハイムの「ボックスラーメン構造」という技術により、下記のような広々とした大空間のリビングを作ることができます。
例えば、セキスイハイムは、下記のような「吹き抜け」の間取りも得意です。
加えて、吹き抜けの空間に「子ども部屋」を作ったり、老後に向けて「エレベーター」を作ったりと、後々に別の空間に設計することも可能です。
対する一条工務店は「一条ルール」という、自社の独自ルールで、間取り設計において厳しい制限・規制が課されています。
例えば、一定の大空間を設計するには強度・耐震性を担保するために、下記の「タレ壁」や「耐力壁」が必須になるケースが多いです。
我が家の場合だと、リビングとダイニングの間に「タレ壁+耐力壁」、キッチンの頭上に「タレ壁」が必要になりました。
他にも「大開口の窓」なども、セキスイハイムは得意とする一方で、一条工務店は苦手とする分野です。
そのため間取り設計で妥協することなく、自分たちのイメージ通りの住まいを建てたい人は、セキスイハイムがおすすめです。
その2:木造と鉄骨の2種類から選べる
セキスイハイムが優れている2つ目の特徴は『木造と鉄骨の2種類から選べる』です。
セキスイハイムでは「鉄骨」を主力商品としつつ「木造」住宅のラインナップも揃えることで、より理想の住まいに合わせた家づくりができます。
その理由は、鉄骨と木造では一長一短あるため、設計する間取りや優先したい設計を元に構造を選ぶべきだからです。
主な「木造と鉄骨の違い」は、下記の通りです。
- 断熱性・気密性が高い
- 鉄骨より建築コストが安い
- 揺れを吸収して地震に強い
- 柱・壁を減らした大空間が作れる
- 材料の品質が安定している
- 木造よりも火災保険が安い
- 耐用年数が長い
- シロアリ等の害虫被害に強い
一条工務店は「木造のみ」なので、鉄骨にしかない良さを生かした家を建てたい人は、セキスイハイムを選ぶと良いでしょう。
注意すべきは「木造住宅よりも鉄骨住宅の方が建築コストが高くなる」と言うこと。
セキスイハイムで32坪の家を建てると、建築コストが「およそ320~480万円」ほど一条工務店より高くなります。
この価格差の主な理由は「構造の違い」であるものの、加えて「選ぶプラン」や「必要になるオプション設備・仕様」でも異なります。
つまり「家を建てる人の条件次第で大きく異なる」ので、 タウンライフ家づくり で間取り・見積書を比較した上で判断しましょう。
両社だけじゃなく、特徴が似た他社の住宅メーカーも比較しておくと「お得・割安に建てられる住宅メーカー」がひと目で分かるはずです。
全てのサービスが完全無料で使えるので、家づくり中の人は活用しない手はありませんね。
>>> 住宅メーカーから専用プランを取り寄せ【無料です】その3:大きな軒で、室温調整&使い勝手良し
セキスイハイムが優れている3つ目の特徴は『大きな軒(のき)で、室温調整&使い勝手良し』です。
その理由は、セキスイハイムの外観は「大きくて深い軒」が特徴である一方で、一条工務店は軒がほとんど無い外観デザインだからです。
少し補足すると「軒」とは、下記の屋根のことを言います。
では「軒がある家と無い家は、何が違うのか?」と言うと、下記の6点です。
- 奥行感あるデザインで外観がカッコ良い
- 「雨・光」による建物の劣化を防ぐ
- 室内に入る「日差し量」を調整する
- 雨漏りが発生するリスクが低くなる
- 窓ガラスが汚れにくくなる
- 雨の日でも軒下が使えたり、窓を開けられる
「③日差し量」とは、夏と冬で太陽光の角度が異なる特性を利用することで、下記のような温度調整が可能です。
- 冬の日差し(=斜めに差し込む)
→日差しを取り込んで、部屋を暖かく - 夏の日差し(=上から差し込む)
→日差しを軒で遮って、部屋を涼しく
では、こちらの軒の違いをセキスイハイムと一条工務店で比較すると、下記の通りです。
中には「日差しが入る=部屋が明るくて良い」と思うかもですが、太陽光が過度に差し込む部屋はストレスになりがちなので、やはり軒はあった方が良いでしょう。
上記をまとめると、一見「軒」は地味な存在ではあるものの、快適で長く使える住まいには軒は欠かせない存在だと言えます。
その4:アフター保証30年+定期診断60年で安心
セキスイハイムが優れている4つ目の特徴は『アフター保証30年+定期診断60年で安心できる』です。
その理由はセキスイハイムのアフター保証は「初期保証/30年間」と長く、他社のアフター保証と比較してもトップクラスに充実した内容だからです。
対する一条工務店は「初期保証=10年間」と瑕疵担保責任の最低期間なので、セキスイハイムのアフター保証と比較すると、その差が分かりますね。
参考までに、大手ハウスメーカー・工務店のアフター保証は下記の通りです。
初期保証 | 延長保証 | |
---|---|---|
一条工務店 | 10年間 | 最長30年間 |
積水ハウス | 30年間 | 永久 |
セキスイハイム | 30年間 | 無し |
大和ハウス | 30年間 | 最長60年間 |
住友林業 | 30年間 | 最長60年間 |
トヨタホーム | 30〜40年間 | 最長60年間 |
ヘーベルハウス | 30年間 | 最長60年間 |
三井ホーム | 10年間 | 最長60年間 |
パナソニックホームズ | 20〜35年間 | 最長60年間 |
ミサワホーム | 35年間 | 永久 |
住友不動産 | 10年間 | 最長60年間 |
※延長保証の期間は、住宅メーカー指定のメンテナンスを行なった場合に限る
こちらの補足として、セキスイハイムで初期保証の期間が終了した後は、アフター保証の延長ができません。(アフターサポート・定期点検はあります)
ですが一般的に、延長保証を使うには「ハウスメーカーが指定する修理内容をハウスメーカーに依頼する」必要があり、この修理代金が高額であることから「アフター保証を延長しない人」が大半です。
つまり、セキスイハイムには「アフター保証を延長する仕組み」が無いものの、実際は保証を延長する人が少ないことを考えると、あまり気にしなくて良いかもしれません。
その5:外壁タイルの種類が豊富で、外観もカッコ良い
セキスイハイムが優れている5つ目の特徴は『外壁タイルの種類が豊富で、外観デザインもカッコ良い』です。
なぜなら、一条工務店はタイル外壁の種類が「全5種類」と少ない一方で、セキスイハイムは「約30種類」という、豊富な種類が用意されているからです。
外観デザインが「好きか・嫌いか」は、その人の趣味や好み次第なので、下記より判断して下さい。
一条工務店のタイル外壁の外観
セキスイハイムのタイル外壁の外観
ここで、一条工務店のタイル外壁における「種類」を補足すると、下記の通りです。
- 標準仕様 :1色のみ(ホワイト)
- ハイドロテクト:計5色(単色 or 2色組み合わせ)
つまり、一条工務店の注文住宅でホワイト以外の外壁カラーを採用したい人は「ハイドロテクトタイル(坪/1.6万円)」の有料オプションが必須になります。
もしくは、規格住宅である「i-smile(アイスマイル)」や「HUGme(ハグミ―)」を選ぶと、その他のカラーのタイル外壁も標準仕様になるので、合わせて検討しても良いでしょう。
アイスマイルやハグミ―は、規格住宅とは言え、かなりコスパが高い住まいなので、オススメですよ。
その6:標準仕様でベタ基礎を採用できる
セキスイハイムが優れている6つ目の特徴は『標準仕様でベタ基礎を採用できる』です。
なぜなら、一条工務店の標準仕様は「布基礎」で、ベタ基礎を採用するには「約30~40万円」のオプション費用がかかるからです。
ちなみに、一条工務店で32坪の家を建てた我が家の場合、ベタ基礎は「34万円」の追加料金がかかりました。
ですが「標準仕様に何が含まれているか?」という視点で見ると「セキスイハイムは有料オプションだけど、一条工務店だと標準搭載する設備・仕様」が多いのも事実です。
例えば、一条工務店の標準仕様だと「全館床暖房」や「高気密・高断熱の住まい」、「ロスガード(全館換気)」などが挙げられますよね。
ここで大事なのは「自分たちのマイホーム計画、に必要な設備・仕様は何か?」をしっかりと考え、プラン全体で建築コストを判断することです。
そのためには、同じ家づくりの条件で、一条工務店とセキスイハイムに「間取り設計・見積書の作成」を依頼し、両社の建築コストを比較しておきましょう。
住宅展示場に自ら行くか、効率的に情報収集を進めたい人は、 タウンライフ家づくり を活用すると良いでしょう。
タウンライフ家づくりとは、下記のような「間取り図面・見積書」を無料で取り寄せできるサービスです。
上記は、実際に僕が取り寄せした資料で「間取り・見積書・オプション一覧・電気図面・建築模型…」と、充実の資料を頂けました。
必要な手続きは「たった3分」と超カンタンで、全てのサービスが完全無料で使えます。
何より「知らなかった…」は最大の後悔なので、少なくとも5社以上から話を聞いた上で判断するようにしましょう。
>>> 住宅メーカーから専用プランを取り寄せ【無料です】続いて、下記で『一条工務店とセキスイハイムで共通する「5つの特徴」』をチェックしておきましょう。
【一条工務店 VS セキスイハイム】両社が共通する「5つの特徴」
最後に『一条工務店とセキスイハイムの5つの共通点』を解説します。
1つ1つを細かく見ると、両社の住まい・設備に違いがあるものの、かなり似た特徴を持つ家が建てられる住宅メーカーだと言えます。
両社で共通の特徴を下記でチェックしておきましょう。
その1:細かい間取り設計が苦手で、自由度が低い
一条工務店とセキスイハイムで1つ目の共通の特徴は『細かい間取り設計が苦手で、自由度が低い』です。
その理由は、一条工務店・セキスイハイム共に工場生産で規格化された部材を使って家を建てるため、数センチ単位の細かい間取り設計ができないからです。
例えば、一条工務店だと「最低45㎝単位」でしか間取りを調整できないため、お風呂やトイレ、廊下などの狭い空間の間取り設計が苦手です。
そのため、トイレや廊下が必要以上に広くなってしまうことがあり、設計する間取りによっては建築コストが割高になるリスクが考えられます。
その2:外壁材は、全面タイル外壁が標準仕様
一条工務店とセキスイハイムで2つ目の共通の特徴は『外壁材は、全面タイル外壁が標準仕様でコスパが高い』です。
なぜならタイル外壁は、50~60年の高耐久素材である一方で、一般的に「100~200万円」という高額な導入コストがかかる住宅メーカーが多いからです。
ですが一条工務店とセキスイハイムは、標準仕様の外壁材としてタイル外壁を大量生産することで、他社よりも安く提供する仕組みを構築できています。
例えば、一条工務店では規格住宅の「アイスマイル」や「ハグミ―」、分譲住宅(建売)の「アイパレット」にもタイル外壁が使われています。
こちらの坪単価は50~60万円ほどなので、ローコストメーカーと同じ価格帯にも関わらず、タイル外壁を導入できるのは、かなりコスパ良いと言えますよね。
その3:全館換気システムで空気をキレイに
一条工務店とセキスイハイムで3つ目の共通の特徴は『全館換気システムで空気をキレイにできる』です。
その理由は、排気・給気共に機械で行う「第1種換気」を採用しており、取り込む空気をキレイにしつつ、室内に取り込む空気を快適な温度への切り替えができるからです。
具体的には、下記のように「夏の暑い外気を冷たく」や「冬の冷たい外気を暖かく」した後に室内に取り込むことで、室内を快適な温度でキープすることができます。
熱回収率 | 外気温が0度の場合 | |
---|---|---|
一条工務店 (ロスガード) | 85% | 18度に切り替え |
セキスイハイム (快適エアリー T-SAS) | 90% | 17度に切り替え |
例えば、一条工務店のロスガードだと「外気温が0度でもロスガードを通すと、18度の空気に切り替えて室内に取り込める」ので、不快な温度を感じることなく換気できます。
この熱交換機能により、冷房・暖房にかかる電気代の節約にもなるので、今の時代 第1種換気システムは必須アイテムと言えますよね。
一条工務店 さらぽか・うるケア | 約50万〜 |
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セキスイハイム 快適エアリー | 約120万〜 |
ヒノキヤグループ Z空調 | 約120万〜 |
トヨタホーム スマート・エアーズ | 150万〜 |
住友林業 エアドリームハイブリッド | 195万 |
パナソニック エアロハス | 200万 |
三井ホーム スマートブリーズ | 250万 |
積水ハウス エアシーズン | 250万 |
ミサワホーム エアテリア | 250万 |
その4:工場で作る高品質な住まい
一条工務店とセキスイハイムで4つ目の共通の特徴は『工場で作る高品質な住まい』です。
その理由は、共に工場内で家の大枠・パーツを完成させておき、建築現場では既に工場で完成させたパーツを組み合わせるだけで、家の大枠が完成する仕組みだからです。
工場生産で家を作るメリットは、下記の3つです。
- 家の品質が安定する
- 構造体・断熱材が雨で濡れる心配が無い
- 生産工期が短く、家賃の節約になる
例えば「工事着工~屋根じまい」にかかる期間は、一条工務店で「3日」、セキスイハイムで「1日」と短く、かなりスピーディに工事を進められます。
加えて、生産コストを安く抑えられることもあり、近年では工場生産に移行する住宅メーカーも増えている人気の生産方法なんですよね。
その5:高い遮音性で、騒音環境でも静かな住まい
一条工務店とセキスイハイムで5つ目の共通の特徴は『高い遮音性で、騒音環境でも静かな住まい』です。
その理由は、共に気密性(C値)が高い住宅メーカーなので、家の隙間がほとんどなく、遮音性に優れているからです。
例えば、一条工務店で暮らす僕の体験談だと「家の前を車・バイクが通っても、音が気にならない」や「近所の子供が騒いでいても、家の中まで声が聞こえない」などが挙げられます。
気密性が低い家だと「外から熱気・冷気が侵入し易い」や「エアコンの暖気・冷気が外に逃げる」といったデメリットもあるため、快適な暮らしにおいて気密性の高さは欠かせません。
【結論】セキスイハイムの品質は大満足だけど、その導入コストに納得できるか
本記事の結論は『セキスイハイムの品質は大満足だけど、その導入コストに納得できるか』です。
セキスイハイムは、一条工務店よりも坪単価が10~15万円ほど高いこともあり、設備や仕様、デザイン性、アフター保証などで優れている部分が多いです。
坪単価 | 建物価格(32坪) | |
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一条工務店 | 65~80万円 | 2,080~2,560万円 |
セキスイハイム | 75~95万円 | 2,400~3,040万円 |
ですが、その一方で建築コストが+320~480万円ほど高くなる(32坪のケース)ため、この価格帯に納得できるかが住宅メーカー選びで判断の分かれ目になるはずです。
ちなみに僕は、一条工務店とセキスイハイムで悩んだ結果、「コスパ重視」で一条工務店のグランスマートでマイホームを建てました。
その理由は、下記の充実した設備・仕様を全て標準プランで採用できる一条工務店に魅力を感じたからです。
- 高気密・高断熱の住まい
- 全館床暖房
- ロスガード(全館換気システム)
- 全面タイル外壁
- ハニカムシェード
- 耐震等級3
一条工務店の坪単価は「65~80万円」ですが、これを聞いて「坪単価が高いっ!」と感じる人がいるかもしれません。
ですが、上記の充実した設備が坪単価に含まれていることを踏まえると、本来なら有料オプションで追加される費用が浮くので、むしろ割安でした。
注意すべきは、一条工務店を選ぶと「お得・割安」になる人がいる一方で、標準仕様に不要な設備・仕様が含まれている場合は「損・割高」になるということです。
同じ家づくりの条件で見積書を5社ほど取り寄せてみると、一条工務店の建築コストが「お得なのか・損するのか」が分かるはずです。
住宅展示場に足を運んでも良いですし、それが手間な人は タウンライフ家づくり を使うと便利ですよ。
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