本記事の結論は『一条工務店のアイスマートは「標準仕様の中身」を知ると、人気の理由が分かる』です。
その理由は、一条工務店は「標準仕様がモデルハウス仕様」とアピールするほど標準仕様の中身が充実しており、様々な高級設備が詰め込まれた住まいだからです。
具体的に「アイスマートの標準仕様」は、下記の通りです。
- 業界トップクラスの高断熱・高気密
- ハニカムシェード
- ロスガード90
- 全館床暖房
- 石目調ボーダータイル
- 耐震等級3
- EBコートフローリング
- シンプルで高級感ある設備
- 天井高240㎝
これらは、他社の住宅メーカーだと「有料オプション」に分類されるような高級設備ですが、アイスマートだと惜しみも無く標準仕様に詰め込まれています。
ですが「標準仕様が充実=全ての人がお得」とは言えず、家づくりの条件によっては「割高な住まい」になるので注意して下さい。
その理由は、標準仕様の導入コストは「坪単価」に含まれており、有料と同じだからです。
つまり、一条工務店の標準仕様が欲しい人は「割安な住まい」である一方で、標準仕様に不要な設備が含まれる人ほど「割高な住まい」になります。
そのため、一条工務店でマイホームを建てるかを検討中の方は「標準仕様の中身」を理解した上で判断するようにして下さい。
一条工務店のアイスマートが「自分たちにとって、割安なのか?割高なのか?」を判断したい人は、 タウンライフ家づくり で専用プランを取り寄せて判断すると良いでしょう。
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【一条工務店】アイスマートが分かる「9つの標準仕様」
一条工務店のアイスマートで「9つの標準仕様」は、下記の通りです。
一条工務店の設備を箇条書きにされても「?」だと思うので、それぞれの設備の特徴やメリット、デメリットを本編で詳しく解説します。
住まいの良し・悪しを判断するポイントは「アイスマートの建築費と標準仕様を比較して、その内容に納得できるか」です。
例えば、全館床暖房やタイル外壁が必要ないにも関わらず、アイスマートを選ぶ人は「割高な住まい」を買うことになるので、注意して下さい。
下記は、アイスマートの建築費です。こちらを念頭に置いた上で「アイスマートの標準仕様」を確認し、住まいの良し・悪しを判断すると良いでしょう。
- 25坪:1,875万円
- 30坪:2,250万円
- 35坪:2,625万円
- 40坪:3,000万円
その1:業界トップクラスの高断熱・高気密
アイスマートの標準仕様の1つ目は『業界トップクラスの高断熱・高気密』です。
一条工務店のアイスマートは、住まいの性能を表す「Ua値(断熱性)」や「Q値(断熱性)」、「C値(気密性)」は、いずれも業界トップクラスです。
Ua値 (断熱性) | Q値 (断熱性) | C値 (気密性) | |
---|---|---|---|
一条工務店 | 0.25 | 0.51 | 0.59 |
三井ホーム | 0.43 | 1.61 | 2.00 |
スウェーデンハウス | 0.43 | 1.32 | 0.71 |
セキスイハイム(木造) | 0.46 | 1.60 | 0.99 |
桧家住宅 | 0.56 | 1.90 | 5.00 |
セキスイハイム(鉄骨) | 0.61 | 2.20 | 2.00 |
住友林業 | 0.75 | 1.91 | - |
積水ハウス | 0.75 | 2.40 | - |
ミサワホーム | 0.75 | 2.4 | - |
パナソニックホームズ | 0.87 | 2.7 | - |
ヘーベルハウス | 0.87 | 2.7 | 5.00 |
トヨタホーム | - | 1.86 | 5.00 |
なぜならアイスマートでは、極厚で高性能なウレタンフォームを「壁・天井・床」に施工し、窓ガラスには「トリプル樹脂サッシ」を採用した住まいだから
このような高性能な材料を惜しみも無く使うことで「魔法瓶」で包まれたような住まいになり、夏や冬の外気の影響を受けにくくなります。
その結果、冷房・暖房を我慢しなくても小さなエネルギーで空調できるため、一般的な住まいよりも電気代を「6分の1」にまで安くすることができます。
では「どういった施工方法でアイスマートは建てられているのか?」を下記の3つの特徴から解説します。
高気密・高断熱「3つの特徴」
- 外内ダブル断熱構法
- 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
- 気密性能
これらは「アイスマートが快適な住まいである理由」でもあるので、一条工務店を検討中の方は必ずチェックしておきましょう。
特徴1:外内ダブル断熱構法
1つ目の特徴は「外内ダブル断熱構法」です。
アイスマートでは、一条工務店が自社独自で開発した高性能ウレタンフォームを「天井・外壁・床」に設置し、断熱材で包み込む魔法瓶のような住まいを作ります。
断熱材 | 種類 | 厚み |
---|---|---|
天井 | 高性能ウレタンフォーム | 235㎜ |
外壁 | 高性能ウレタンフォーム | 140+50㎜ |
床下 | 高性能ウレタンフォーム | 140㎜ |
特に、外壁の「外側50㎜+内側140㎜」にダブルで重ねた外内ダブル断熱構法は、一条工務店の住まいの中でもグランスマートとアイスマートだけの施工方法です。
その結果、夏の熱気や冬の冷気の侵入・外気の影響を防ぐことができ、冷房・暖房を我慢しなくても省エネな住まいを作ることができます。
そして一条工務店では、断熱材に「ウレタンフォーム」を使っているため、将来的に断熱性が低下する心配もありません。
その理由は、ウレタンフォームは「湿気に強く、変形しない材質」であることと、エアーフローシステムで作る「空気の通り道」で断熱材を乾燥させることができるからです。
このように、外壁や屋根裏、床下などに空気の通り道を作ることで、中の「湿気」を排出することができ、カビや腐食の発生を防げます。
例えば、一般的な断熱材である「グラスウール」だと、壁の中が結露して断熱材が水分を含んで重くなり、断熱材が変形することで住まいの断熱性が低下してしまうケースが多くあります。
このようにアイスマートでは、高性能で劣化しにくい断熱材を使っているため、高断熱で快適な住まいを長く維持することができます。
特徴2:防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
2つ目の特徴は「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」です。
3層構造の窓ガラスで「断熱性能×防犯性能」を兼ね備えた樹脂サッシで、一般的なペアガラスの約5倍の断熱性能を誇ります。
「窓の性能」と聞くと、何となく軽視してしまいがちですが「夏涼しく、冬暖かい住まい」を実現するには、窓の性能が最も重要です。
その理由は「夏は73%の熱が窓から侵入し、冬の暖気は58%が窓から逃げる」という特性があるからです。
つまり、壁や床、天井に高性能の断熱材を使っても、窓の性能が低いと断熱性の低い住まいになり、快適な住まいは作れません。
では「一条工務店のトリプル樹脂サッシは、何がどのように優れているのか?」というと、下記の通りです。
- アルミサッシと比べて、熱伝導率が「約1000分の1」と低く、冬でも結露しにくい
- サッシの中空層にアルゴンガス(2層・18㎜)を充填させ、熱伝導率を下げる
- 住宅の先進国である「ドイツの基準」をクリア
その結果、1年間の冷暖房にかかる電気代も、一般の住まいと比べて「3分の1」に抑えることができます。
具体的には、一般的な住まいだと「年間10.4万円」の冷暖房がかかるところ、一条工務店だと「3.9万円」になる見込みです。
50年間で計算すると、電気代の差が「325万円」と大きく開くため、窓の断熱性能がいかに重要かが分かりますよね。
特徴3:住まいの高気密構造
3つ目の特徴は「住まいの高気密構造」です。
一条工務店のアイスマートは、業界最高レベルの高気密の住まいで、熱気や冷気、排気ガス、花粉などの不快の原因を全てシャットアウトできます。
その理由は、断熱材の組み込みや気密加工を工場の中で行うため、現場施工での精度のムラを無くし、高品質な住まいを安定的に作ることができるからです。
- 一般的な住宅:C値は「5㎠/㎡」
- アイスマート:C値は「0.59㎠/㎡」
その結果、一般的な住まいでは「平均/ハガキ5枚分の隙間」がある一方で、アイスマートでは「ハガキ0.6枚分」と、機密性能が8倍も違います。
また、上棟後に全ての住まいを気密測定することで、高い気密性をクリアしていることを自社でチェックしています。
その2:ハニカムシェード
アイスマートの標準仕様の2つ目は『ハニカムシェード』です。
アイスマートでは、一条工務店では最も熱が逃げる「窓」の断熱性能をより強化するため、全ての窓にハニカムシェードを標準装備しています。
- 室内の暖められた空気を逃がさない
- 外の冷たい空気を室内に侵入させない
- 屋外からの暑い日差し・紫外線を防ぐ
一条工務店が断熱性にこだわる理由は、快適な家づくりでは「空調<換気システム<断熱性・気密性」の順番で大事だからです。
例えば、どれだけ高性能な全館空調システムを導入しても、住まいの断熱性・気密性が低かったり、換気システムの性能が低いと快適な住まいは作れません。
そこで「高断熱の窓+ハニカムシェード」の併用で、住まいの断熱性能をより向上させることができます。
その3:ロスガード90
アイスマートの標準仕様の3つ目は『ロスガード90』です。
ロスガード90とは「全館換気システム」で、外気温の影響を受けることなく、室内の空気をキレイにできる仕組みです。
ロスガード90の特徴を大きく分けると、下記の3つです。
- 高性能フィルターで空気を新鮮に
- 「熱」交換型で夏・冬も快適
- 「湿度」交換で、除湿・保湿
「換気システム」と聞くと、これまた軽視してしまいがちですが、快適な住まいづくりに欠かせない設備です。
特徴1:高性能フィルターで空気を新鮮に
ロスガード90は、高性能フィルターで空気をキレイにできる設備です。
その理由は「花粉除去率99%」の高性能フィルターによって、下記の有害物質を除去できるからです。
大きさ | 捕集率 | |
---|---|---|
花粉 | 20~30㎛ | 99% |
カビの胞子 | 10~100㎛ | 99% |
黄砂 | 4㎛ | 99% |
PM2.5 | 1~2㎛ | 95% |
例えば「家に埋め込まれた巨大な空気清浄機」をイメージすると分かり易いです。
ロスガードの給気口が全ての部屋に1か所は設置されるため、各部屋に空気清浄機を置いているのと同じような効果が得られます。
特徴2:「熱」交換型で夏・冬も快適
ロスガード90は「熱交換型」の換気システムのため、新鮮な外気を室温に近づけて換気することができます。
その熱交換効率は「90%」と、世界最高レベルの温度交換を行うことができるため、それだけ省エネ性能も高いです。
具体的には、外気温が「0度」でもロスガード90を通すことで「18度」にまで温度を上げることができます。
そのため、換気で「冷たい外気を部屋に取り込んだことで、室内が寒くなる」ような心配もありません。(夏は冬と逆の方法で熱交換する)
このように機械で換気する(第1種換気)ことで、冬場の電気代も「約3分の1」に節約できます。
- 一般的な換気扇:59,000円
- ロスガード90:19,000円
つまり、ロスガード90では「熱交換」によって快適に換気できるだけはじゃなく、電気代を大幅に節約できる万能型の換気システムと言って良さそうです。
特徴3:「湿度」交換で、除湿・保湿
ロスガード90は「湿度交換」にも対応しているため、夏の「除湿」や冬の「保湿」を行うことができます。
湿度交換率は「80~82%」と、こちらも高水準で、下記の通りです。
- 夏:湿度を「80%」回収(=除湿)
- 冬:湿度を「82%」供給(=保湿)
中には「一条工務店の全館床暖房で冬は乾燥しそう…」と考えるかもしれませんが、ロスガード90には保湿効果があるので、その点は心配ありません。
その4:全館床暖房
アイスマートの標準仕様の4つ目は『全館床暖房』です。
全館床暖房は、名前の通りで「部屋・キッチン・廊下・トイレ・洗面所・風呂」と家全体に床暖房の配管が設置されています。
床暖房では「電気ヒートポンプ式」を採用しており、配管内に「温水」を流すため、床の表面温度は「25~28度」という低温です。
床暖房の「ふく射熱(遠赤外線)式」で、低温でじんわりと足元から体の芯まで暖めるため、24時間運転で全館空調を行っても暖房特有のダルさは感じません。
他にも全館床暖房で暖房するメリットは多くあり、下記の通りです。
- 床・天井の温度差がなくて快適
- 長時間の暖房でも体がダルくならない
- 火事や火傷のリスクがない
- ホコリを巻き上げず、空気がキレイ
- 24時間運転でも、電気代が安い
こちらの「⑤電気代が安い」を補足すると、冬の電気代は「月/2万円」とかなり安く抑えられます。
電気代の安さの理由は「高気密・高断熱・熱交換換気」が付いた省エネ性能が高い一条工務店の住まいだからです。
小さな暖房エネルギーで効率よく暖めることができるため、全館床暖房を24時間運転しても「一般的な住まいのエアコン暖房」より電気代が安く抑えられます。
また、床暖房の配管は「架橋ポリエチレン管」を使っており、50年以上の耐久性があります。耐熱性・耐衝撃性に優れた素材なので、この点も安心ですよね。
その5:石目調ボーダータイル
アイスマートの標準仕様の5つ目は『石目調ボーダータイル』です。
アイスマートでは、外壁材に「石目調ボーダータイル」を採用できるため、メンテンナンス費用を安く抑えられます。
その理由は、耐久性が60年間と長持ちする素材であるため、一般的なサイディング外壁と比べて「メンテナンスの頻度」を大幅に減らせるからです。
タイル外壁は、四季折々の日本で「理想の外壁材」とも言われており、下記の6つの特徴があります。
- 汚れにくい
- 変色しにくい
- 劣化しにくい
- キズが付きにくい
- 火・熱に強い
- 水・寒さに強い
では具体的に「メンテンナンス費用をどれだけ安く抑えられるか?」というと、一条工務店の公式サイトでは、下記のように書かれています。
具体的には、サイデイング外壁だと「10年毎」に下記のメンテナンスが必要となり、60年間で「約809万円」ものメンテナンス費用がかかります。
- 足場の組み立て(作業用の足場)
- 外壁材の再塗装
- サイディングの張り替え
- シーリング材の補修(打ち換え)
その一方で、タイル外壁は60年間で「約68万円」と、サイディング外壁よりも「約740万円」も安く抑えられる見込みです。
何といっても、最大のポイントは「アイスマートでは、タイル外壁を標準仕様で採用できる」というコストパフォーマンスの高さです。
その理由は、タイル外壁は一般的な住宅メーカーだと、35坪の住まいで「平均/364万円」ものオプション費用がかかる高級仕様の外壁材だからです。
家は「建てた後」にお金がかかるので、中でも外壁材と屋根材は「耐久性」と「メンテナンス費用」に注目して選ぶようにしましょう。
その6:耐震等級3
アイスマートの標準仕様の6つ目は『耐震等級3』です。
一条工務店のアイスマートは「耐震性」に優れた住まいで、建てる全ての住まいが「耐震等級3」をクリアしています。
では「なぜ、アイスマートが地震に強いのか?」と言うと、大きく分けて3つの理由があります。
- ツインモノコック構造で建てる
- 高耐久・高耐震の基礎工事
- 防腐・防蟻処理で長持ち
理由1:ツインモノコック構造で建てる
アイスマートが地震に強い1つ目の理由が『ツインモノコック構造で建てる』です。
その理由は、地震の揺れを「面」で受け止めて力を分散する構造のため、住まいの耐震性を高くできるからです。
従来式の木造軸組み構造とツインモノコック構造(2×6工法・2×4工法)の違いは、下記の通りです。
例えば、従来式の「木造軸組構法」では、地震の揺れを「点(接合部)」で受け止めるため、同じ地震の揺れでも構造体への負担が大きくなります。
ですが、ツインモノコック構造では「壁・床・天井」で形成する大きな箱型パネル(面)で地震の揺れを分散することで、より耐震性の高い住まいを作ることができます。
理由2:高耐久・高耐震の基礎工事
アイスマートが地震に強い2つ目の理由が『高耐久・高耐震の基礎工事』です。
一条工務店では、一般的な基礎よりも「太く・頑丈で・細かい」基礎を採用しており、その違いは下記の通りです。
建築基準法 | 一条工務店 | |
---|---|---|
土台幅 | 89㎜ | 140㎜ |
立上り幅 | 120㎜ | 160㎜ |
配筋ピッチ | 300㎜ | 200㎜ |
主筋異形鉄筋 | 13㎜ | 16㎜ |
防湿 | 防湿フィルム | 防湿コンクリ80㎜+防湿フィルム |
このように、建築基準法で決められている基礎の「幅」よりも太く、配筋ピッチは細かい200㎜幅を採用しております。
加えて、一条工務店では、建てる前の全ての土地で「地盤調査」を自社で無料で行っています。
その際に、土地の強度や液状化のリスクなどを調べ上げ、最適な基礎の種類を判断した後に、工事に進みます。
どれだけ建物の構造が強くても「地盤や基礎の強度」が弱ければ意味がないので、建築基準法を大幅に上回る水準で作られた基礎だと安心ですよね。
理由3:防腐・防蟻処理
アイスマートが地震に強い3つ目の理由が『防腐・防蟻処理』です。
その理由は、どれだけ「地盤・基礎・構造体」に頑丈でも、シロアリの被害を受けると家は地震に弱くなるからです。
そのため一条工務店では「1階の構造材・断熱材・バルコニー・破風板」と広範囲に防蟻処理が行われています。
一般的な住宅メーカーでは「表面塗布」が多いものの、一条工務店では「加圧注入」で防蟻処理を行っています。
その理由は「防蟻処理の持続年数」に大きな差が開くからです。
- 表面塗布:5年前後
- 加圧注入:75年以上
また、一般的な住宅メーカーだと「地面から1メートルほどの高さ」ほどしか防蟻処理が行われません。
このように一条工務店では、住まいの広範囲に加圧注入で防蟻処理が行うため、新築当時の性能を長く維持することができます。
その7:EBコートフローリング
アイスマートの標準仕様の7つ目は『EBコートフローリング』です。
アイスマートでは、標準仕様の床材に「EBコートフローリング」を採用でき、こちらは「化粧シートタイプ」のフローリング材です。
化粧シートタイプとは、合板の上に木目調シートを張り付けたフローリング材で、下記のメリットとデメリットがあります。
- 擦り傷や汚れに強い
- 日焼け、変色に強い
- 汚れが取れやすい
- ワックス掛けがいらない
- 耐久性が低い(凹みやすい)
- 木の質感が無い
化粧シートフローリングだと、例えば「深い傷」が付くと、床材の中から「白い素材」が露出するため、傷が目立ちやすいのも気になるポイントです。
- ホワイトウォールナット
- ライトウォールナット
- グレーウォールナット
- ビターウォールナット
- レッドチェリー
その8:高級感ある設備
アイスマートの標準仕様の6つ目は『高級感ある設備』です。
一条工務店では「モデルハウス仕様が標準仕様」と宣伝することもあり、アイスマートでは様々な高級設備が標準仕様に含まれます。
本パートでは、下記の6つの標準仕様を紹介します。
アイスマートの標準仕様「6つの設備」
- シューズウォール
- スマートキッチン
- リュックドレッサー
- スリッドスライダー
- スマートバス
- 窓
設備1:シューズウォール
アイスマートで標準仕様のシューズボックスは『シューズウォール』です。
シューズウォールのサイズは「全8種類」から選べ、どのサイズ(横2~5列)を選んでも標準仕様に含まれます。
そのため、住まいの建坪が大きくならない限りは、サイズの大きなシューズウォールを選んでおくとお得です。
カラーは「プレミアムホワイト」の1色のみで、シューズボックスの上部を「ふさぐ・あける」のいずれかを選べます。
設備2:スマートキッチン
アイスマートで標準仕様のキッチンは『スマートキッチン』です。
プレミアム鏡面塗装で見た目の高級感があることと、表・裏の両方にある豊富な収納から実用面も優れているキッチンです。
スマートキッチンの特徴を一覧にまとめると、下記の通りです。
カラー | ①プレミアムホワイト、②ブレミアムブラック、③プレミアムブラウン④プレミアムレッド |
---|---|
カウンターの種類 | ①スリムカウンター(奥行72.5㎝)、②ワイドカウンター(奥行105㎝)、③ステップカウンター |
引き出し | あり or なし |
天板 | ①人工大理石(純白色)、②天然御影石カウンター/スリム(有料・10万円)、③天然御影石カウンター/ワイド(有料・15万円) |
シンク | ①ステンレスシンク、②樹脂シンク(オフホワイト、ライトグレー、ライトピンク) |
キッチンボード | ①スノーホワイト、②シェルグラニット、③ランブルペーパー、④ビアンコカララ、⑤エンペラボールドニート |
オイルガード | ①ロータイプ(27㎝)、②ハイタイプ(60㎝) |
カウンターの高さ | ①80㎝、②85㎝、③90㎝ |
レンジフードの高さ | ①80㎝、②85㎝、③90㎝、④95㎝ |
一条工務店のキッチンは「自社オリジナルモデル」ですが、食洗機はパナソニック製の「深型タイプ」が標準仕様で備わっています。
キッチン背面の「カップボード」は有料オプションですが、キッチンと同色を選んでおくと、高級感と統一感があるキッチンに仕上がるはずです。
設備3:リュックドレッサー
アイスマートで標準仕様の洗面化粧台は『リュックドレッサー』です。
リュックドレッサーのサイズは「全10種類」から選べ、同じくどのサイズを選んでも標準仕様に含まれます。
カラーは「プレミアムホワイト」の1色のみです。
そのため、ドレッサーを選ぶ基準は「どれくらいの収納が欲しいか?」とシンプルに考えて大丈夫です。
カウンターの高さは「75㎝・80㎝・85㎝」から選べるので、キッチンと同じ高さを選んでおくと、使い易いかもしれません。
設備4:スリッドスライダー
アイスマートでは『スリッドスライダー』が標準仕様で採用できます。
1カ所目は「両開き・片開き」問わず標準仕様で採用でき、2カ所目からはオプション対応になります。
- 片開き:49,000円
- 両開き:98,000円
スリッド部分のガラスは「アクリル板ガラス」が採用されており、「透明 or かすみ」のいずれかを選べます。
カラーは「ピュアホワイト」と「スギナチュラル」の2色です。
ちなみに我が家は「ピュアホワイト」を選びました。
周囲の壁紙を「ホワイト」にしておくと、その他はどのようなフローリング材や建具を選んでも、部屋の雰囲気を合わせやすいデザイン性です。
設備5:スマートバス
アイスマートで標準仕様のお風呂は『スマートバス』です。
真空断熱を使った2重断熱の浴槽のため、お風呂の追い炊きをしなくても6時間で1度しか冷めません。
浴槽の蓋は「真空断熱材2枚蓋」が使われており、1枚あたり「3.2㎏」という重さからも断熱性の高さが伺えます。
スマートバスのカラーは、下記の3色より選べます。
- ウッディホワイト
- ウッディナチュラル
- ウッディブラウン
ちなみに我が家は、色合いは「ウッディホワイト」を選んでおり、下記の通りです。
浴室のカウンターには「天然御影石」が使われており、この高級感あるデザイン性にかなり満足しています。
スマートバスの床は、格子状で「水はけが良く、乾燥しやすい床材」なので、水垢やカビなどの発生を抑えられます。
ちなみにスマートバスの鏡は「横に長い鏡のみ」で、例えば「縦長の鏡」などを選ぶことはできません。
ですがスマートバスで鏡を「小さくする方法」が1つだけあり、それは「浴室に窓を設置すること」です。
具体的には「JK2030」や「TJK2042」、「JM4542」の窓を浴室に設置すると、鏡を通常の半分ほどのサイズに小さくできます。
窓の下枠には「天然御影石」が採用されるので、カビや水垢も心配ありません。
そのため「浴室を掃除する手間を減らしたい」や「明るい浴室を作りたい」、「換気用の窓が欲しい」という方は、こちらの方法で窓を小さくしておくと良いでしょう。
続いて、スマートバスのサイズは「1坪」と「1.5坪」から選べ、どちらのサイズを選んでも標準仕様に含まれます。
そのため「子供と一緒にお風呂に入りたい」や「特に理由は無いけど、お風呂は大きい方が良い」という人は、1.5坪タイプを選んでおくとお得です。
ちなみに我が家は「1坪」サイズを選びました。
その理由は、1.5坪でも浴槽の大きさは同じであることと、浴室を広くすると脱衣所が狭くなるからです。
一条工務店では、洗面化粧台(ドレッサー)も全てのサイズが標準仕様に含まれるため「脱衣所や洗面化粧台の広さを取るか、浴室を1.5坪にするか」で悩む人も多いです。
我が家は、脱衣所に「W444(幅210cm)」を採用して、大きな収納スペースを確保したかったため、浴室は1坪の通常サイズを採用しました。
最後に、スマートバスの浴槽の種類(形)は、下記の3種類から選べます。
カラー | 湯量 | 素材 | |
---|---|---|---|
スクエア型浴槽 | ホワイト、ブラック | 235L | アクリル人口大理石 |
FRP浴槽 | ホワイト、ピンク、ブルー | 220L | プラチック+ガラス繊維 |
半身浴槽 | ホワイト、ブラック | 200L | アクリル人口大理石 |
ちなみに、我が家の浴槽は「スクエア型浴槽」で、カラーは「ホワイト」を選びました。
スクエア型浴槽には、「人工大理石」が使われているため、汚れや傷が付きにくいことが特徴です。
そのため、浴槽に「ヌメッとした汚れ」が付きにくく、掃除しても直ぐに「キュキュッ」という音が鳴る状態にまでキレイになります。
浴室のウッディホワイトとのデザインの相性や雰囲気も良い感じなので、スクエア型浴槽を迷わず採用しました。
設備6:窓
アイスマートの標準仕様の6つ目は『窓』です。
「窓の性能」は既に解説したので、本パートでは「窓の種類」や「窓サッシ」について解説します。
まず最初に一条工務店では「60種類以上の窓」を標準仕様で採用でき、下記の通りです。
窓の種類は「引き違い窓」や「開き窓」、「FIX窓」の3種類から選べます。
FIX窓とは、別名「はめ殺し窓」とも言われており、採光を目的とした開閉ができない窓です。
開き窓とFIX窓は「窓枠のサッシ幅」が違います。
そのため、窓の用途が「開閉して換気に使うことはなく、室内に明かりを取り込みたい」などであれば、採光量の多いFIX窓がおすすめです。
中でも、一条工務店で人気の窓が「JF5961(有料/5万円)」です。
ちなみに我が家は「吹き抜けの2階部分」の採光用の窓として設置しました。
この大開口の窓からたくさんの光が取り込めることで、日中は照明いらずで暮らせる明るい住まいが作れました。
一条工務店では「標準仕様の窓の設置数」を部屋の広さを元に決められており、下記の範囲に収まれば窓の設置に追加料金はかかりません。
- 8帖未満 :2箇所
- 8〜12帖:3箇所
- 12帖以上:4箇所
ちなみに「同じ窓を横並びに設置する」と1箇所としてカウントされるため、窓を増やして採光を確保し、明るい住まいを作りたい人にオススメの方法です。
続いて、アイスマートの「窓サッシのカラー」は、下記の4色から選べます。
- アーバングレー
- ホワイト
- ブラック
- 木目調(有料)
参考までに、我が家は「アーバングレー」を採用しました。
その理由は、ハイドロテクトタイルの外壁材のブラックとホワイトと「色の相性」が良いからです。
4色ある窓サッシの中でも、最も汚れが目立ちにくいこともあり、窓サッシにこだわりがない人はアーバングレーを選んでおくと無難ですよ。
また、上記の画像に映り込んでいる「網戸」ですが、一条工務店では有料オプションになります。
- 全ての窓に設置:坪3,000円×建坪
- 希望の窓に設置:1箇所3,5000〜22,400円
中には「一条工務店って、網戸がオプションなの?他社の住宅メーカーは標準仕様が多いのに…。」と思う人がいるかもしれません。
有料である理由は、一条工務店ではロスガード90(全館換気システム)で換気するため、わざわざ「窓を開けて換気する必要がない」と考えられて設計されているからです。
一条工務店では「間取り設計の自由度」と「窓のサイズ・設置数」が綿密に関係しています。
例えば「窓を大きく・数を増やすと、住まいの耐震性が下がる関係で、間取りの自由度が下がる」といったケースが多いです。
また、一条工務店の特有のルール(通称 ”一条ルール”)も多く存在するため、詳しくは営業担当に直接 確認しましょう。
その9:天井高240㎝の住まい
アイスマートの標準仕様の7つ目は『天井高240㎝の住まい』です。
2×6工法で建てるアイスマートは、標準仕様の天井高が1階・2階共に「240㎝」になります。
- 1階:240㎝
- 2階:240㎝
「240㎝」と聞いても、これが「高いのか、低いのか」が分からないと思うので、下記の2つの視点から解説します。
- 一条工務店の天井高を比較
- 2×6工法と在来軸組み工法の違い
一条工務店の天井高を比較
一条工務店の天井高は「住まいの建て方」によって、下記の3つに分けられます。
工法 | 1階 | 2階 | モデル |
---|---|---|---|
2×6工法 | 240㎝ | 240㎝ | グランスマート、アイスマート、アイキューブ |
2×4工法 | 240㎝ | 240㎝ | ハグミ― |
在来軸組み工法 | 265㎝ | 250㎝ | グランセゾン |
木造枠組み壁工法である「2×6工法」や「2×4工法」では、住まいの性能を重視した設計を行うため、天井高が240㎝と一般的な高さで設計されます。
世の中の多くの住まい(賃貸など)は、天井高240㎝で作られていることから「ごく普通の天井の高さ」という理解で大丈夫です。
その一方で「在来軸組み工法」で建てるグランセゾンは、天井高が265㎝と高く、間取り設計の自由度も高いです。
そのため「住まいの性能はそこそこで、マイホームは間取りやデザイン性にこだわりたい」とお考えの方は、グランセゾンを選ぶ方が良いかもしれません。
2×6工法と在来軸組み工法の違い
では「2×6工法と在来軸組み工法は、天井高以外に何が違うのか?」というと、下記の通りです。
2×6工法 アイスマート | 在来軸組み工法 グランセゾン | |
---|---|---|
坪単価 | 75万円 | 80万円 |
1階の天井高 | 240㎝ | 265㎝ |
2階の天井高 | 240㎝ | 250㎝ |
間取りの自由度 | 低い | 高い |
耐震性能 | 耐震等級3 (2×6工法>在来軸組み工法) | |
断熱性(Ua値) | 0.25 | 0.38 |
気密性(C値) | 0.59 | 0.61 |
全館さらぽか空調 | オプション対応 | 非対応 |
屋根材 | スレート、ガルバリウム、パラペット | スレート、パラペット |
住まいの性能である「断熱性・気密性」は、いずれも2×6工法のアイスマートが優れています。
その理由は、アイスマート(2×6工法)では「分厚くて、より性能が高い断熱材」が使われているからです。
具体的には、断熱材を壁の内側と外側の両方に設置する「外内ダブル断熱構法」が採用されており、下記の通りです。
アイスマート (2×6工法) | グランセゾン (在来軸組み工法) | |
---|---|---|
内・断熱 | 140㎜ | 120㎜ |
外・断熱 | 50㎜ | 無し |
このようにアイスマートは、壁の「内側+外側」の両方が断熱施工される一方で、グランセゾンの断熱施工は壁の「内側のみ」に限られます。
また「壁内側の断熱材の厚み」を比較しても、アイスマートの方が20㎜ほど分厚いことが分かりますよね。
加えて、それぞれに使われる断熱材の「種類」と「性能(主流の断熱材であるグラスウールとの比較)」は、下記の通りです。
アイスマート (2×6工法) | グランセゾン (在来軸組み工法) | |
---|---|---|
断熱材の種類 | 高性能ウレタンフォーム | EPS1号相当 |
グラスウール比 | 2倍 | 1.2倍 |
ここまでの話をまとめると、アイスマートの天井高は「240㎝」とグランセゾンより低くなります。
ですが、住まいの性能(気密性・断熱性・耐震性)はアイスマートが優れているため、一条工務店では「何を重視するか?」を元にモデルを選ぶと良いかもしれません。
- 「住まいの性能」を重視 →アイスマート
- 「間取り・天井高」を重視→グランセゾン
【一条工務店】アイスマートで採用したい「9つのオプション」
続いて、一条工務店のアイスマートで採用したい「9つのオプション」について解説します。
こちらのオプションの「①・②・③」をアイスマートに採用すると、見た目も価格もほぼグランスマートと同じ内容になります。
そのため、採用したいオプションによっては「アイスマートにオプションを追加するのではなく、最初からグランスマートを選ぶ」方が良いかもしれません。
本パートでは、アイスマートで採用される人気のオプションを9つ紹介しているので、下記を元に判断してみて下さい。
その1:グレイスシリーズの設備
アイスマートで採用したいオプションの1つ目は『グレイスシリーズの設備』です。
その理由は、グレイスシリーズでは「高級感ある木を基調としたデザイン」が特徴的で、アイスマートとは雰囲気が違う住まいが作れるからです。
そのため「性能はアイスマートが魅力的だけど、設備のデザインはグランセゾンが好き」という人は、グレイスシリーズの設備を採用すると良いかもしれません。
グレイスシリーズの設備
- グレイスキッチン
- カップボード+家電収納
- グレイスドレッサー
- グレイスシューズボックス
ちなみに我が家は、アイスマートにグランセゾンの設備をふんだんに採用したことで「ほぼグランセゾンの内装」と言える仕上がりなので、実際の写真を元に解説します。
設備1:グレイスキッチン
アイスマートでは「オプション費用/+26万円」でグレイスキッチンを採用できます。
グレイスキッチンは、木目の柄と木本来の凹凸感を再現した「木目同調エンボスパネル」を使ったデザインのキッチンです。
こちらは天然木と比べて「変色しにくい・キズが付きにくい・水に強い」という特徴があり、耐久性に優れたパネルです。
扉の色は「ホワイト、サンド、グレージュ、ダーク」の4種類から選べます。
ちなみに我が家は「グレージュ」を採用しており、下記の通りです。
グレイスキッチンのデザインとして特徴的な「前面の飾り棚」ですが、正直な感想は「見た目はカッコ良いけど、かなり使いにくい…」です。
その理由は、飾り棚の奥行きが浅いため、収納できる物のサイズがかなり限られるからです。
そのため我が家は、飾り棚の中に「小さな引き出し」を入れてペンやノリを収納してるくらいで、収納棚としての最適解は未だ見つかっていません、、、
グレイスキッチンのグラリオカウンター
グレイスキッチンのワークトップには、パナソニック製の「グラリオカウンター」が採用されています。
グラリオカウンターの特徴は、下記の通りです。
- 表面が硬くて、傷が付きにくい
- 表面塗装により、汚れを掃除し易い
カラーは「ホワイト、ベージュ、ブラック」の3色から選べます。
スマートキッチンで、ワークトップをは天然御影石カウンターに変更するには「スリム/10万円、ワイド/15万円」かかることを考えると、かなり割安ですよね。
キッチンボード(セラール)はスマートキッチンと同じ、下記の「スノーホワイト、シェルグラニット、ランブルペーパー、ビアンコカララ、エンペラドールボニート」の全5色から選べます。
ちなみに我が家は「シェルグラニット(ブラック)」を採用し、キッチンボードの幅を20㎝ほど延長しました。
その理由は、キッチンボードを延長しないと壁紙が貼られるエリアのため、調理汚れが飛び散って汚れが壁紙に付着してしまうからです。
キッチンボードの延長には「+1.5万円」かかったものの、採用して良かったと思うオプションの1つですね。
グレイスキッチンの床材は「石目調フローリング」が標準仕様で、下記の「全4カラー」から選べます。
- ホワイト
- ベージュ
- グレー
- ブラック
我が家は、石目調フローリングの「ブラック」を採用しており、グラリオカウンターやキッチンボードとの統一感を意識しました。
一条工務店のグレイスキッチンについて詳しく知りたい方は『【一条工務店】グレイスキッチンの「9つの標準仕様」と「7つのオプション」』の記事を参考にして下さい。
【一条工務店】グレイスキッチンの「9つの標準仕様」と「7つのオプション」
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設備2:カップボード+家電収納
グレイスキッチンと合わせて採用しておきたいオプションが『グレイスカップボード+家電収納』です。
カップボードとは、キッチン背面の収納棚のことで、下記の「全5種類」から選べます。
- B090(幅90㎝) :174,000円
- B135(幅135㎝):242,000円
- B180(幅180㎝):293,000円
- B225(幅225㎝):380,000円
- B270(幅270㎝):449,000円
奥行きは「45㎝」と「65㎝」の2種類から選ぶことができ、奥行き65㎝の深型タイプを選ぶと上記の料金に加えて「+7,000円」高くなります。
扉の色は、グレイスキッチンと同じ「ホワイト、サンド、グレージュ、ダーク」の4種類から選べます。
ちなみに我が家は、グレイスカップボードの「幅180㎝・奥行き65㎝・グレージュ」を採用しており、下記の通りです。
カウンタートップには、標準仕様で「グラリオカウンター」が採用され、グレイスキッチンと同じ「ホワイト、ベージュ、ブラック」の3色から選べます。
カウンタートップを天然御影石に変更する場合は、カップボードのサイズでオプション料金が異なり、詳しくは下記の通りです。
- 幅90㎝ :35,000円
- 幅135㎝:55,000円
- 幅180㎝:70,000円
- 幅225㎝:90,000円
- 幅270㎝:105,000円
グレイスカップボードの「上下キャビネット間」へはグラビオエッジを無料で施工でき、下記の「4デザイン・全16種類」から選ぶことができます。
キッチンボード前のグラビオエッジと同じデザイン・カラーを選んでおくと、統一感が出て良いかもしれません。
また「キッチンをグレイスシリーズの設備(木目同調エンボスパネル)で統一したい…」とお考えの方は、下記の家電収納を併用すると良いでしょう。
- 家電収納タイプ(A075):236300円
- フロートタイプ(F075):212,000円
- トールタイプ(T090) :177,000円
- 冷蔵庫収納タイプ : 90,000円
ちなみに我が家は「家電の収納棚に20万円も出せない…」という考えのため、低価格で抜群の収納量がある「自在棚(AS1530)」をキッチン収納に採用しました。
自在棚という名前だけあって「棚の高さ」を足元~天井近くまで自在に変更でき、棚1枚あたりの耐荷重は20㎏と十分な強度があります。
こちらのオプション料金が「20,200円」と破格であることを考えると、かなりコストパフォーマンスに優れた収納棚ですよね。
ちなみにカップボードと自在棚の間に設置される「うす壁」を少し延長しておくと、自在棚の前に「ロールスクリーン」を設置でき、目隠しとして使えます。
設備3:グレイスドレッサー
続いて、採用したいグレイスシリーズの設備は『グレイスドレッサー(洗面化粧台)』です。
アイスマートでグレイスドレッサーを採用する場合、下記の「全12サイズ」から有料オプションで採用できます。
R211T | 4,500円 | W222 | 標準仕様 |
---|---|---|---|
R222 | 30,500円 | W333 | 70,500円 |
R322 | 54,500円 | W322 | 21,500円 |
R322T | 77,500円 | W322T | 44,500円 |
R333 | 103,500円 | W444 | 143,500円 |
上記の型番で「R~」と「W~」があるのは、Wタイプだと「横幅30㎝のドライカウンター」が設置され、使い勝手と収納量がアップします。
扉の色は「ホワイト、サンド、グレージュ、ダーク」の全4カラーから選べるので、他のグレイスシリーズの設備と色合いを合わせておくと統一感が出て良いかもしれません。
グレイスキッチンと同じく、床材には「石目調フローリング」を採用でき、カラーは同じく「全4色」から選べます。
ブラックの床材だと「髪の毛が落ちているのを見つけにくい」ので、洗面所や脱衣所にはグレーやホワイトなどの明るめの色を選ぶと良いかもしれません、、、
グレイスドレッサーには、上段の棚が手が届きやすい高さまで引き下せる「ダウンウォール」なども標準搭載です。
両サイドのトールボックスは「衣装ケース」付きです。アイスマートのリュックドレッサーは「網のカゴ」なので、個人的にはグレイスドレッサーの方が使い勝手が良いと感じます。
他にも、リュックドレッサーには無い設備がグレイスドレッサーには多くあります。
グレイスドレッサーのドライカウンターは「ドライヤー」や「アイロン」などの仮置きに、あると便利なスペースです。
ドライカウンターの天面には「ティッシュボックス」が収納できるため、使い勝手と収納スペースを最適化できる工夫もあります。
収納棚の右棚には「マグネット対応パネル」が採用されており、ドライヤーやアイロンを使わない時に磁石で吊り下げておくことができます。
ちなみに我が家は「W444R(143,500円)・グレージュ」を採用しており、下記の通りです。
石目調フローリングの「ブラック」と色合いの相性も良く、キッチンと同じ配色のため、住まい全体の統一感もあります。
設備4:グレイスシューズボックス
続いて、採用したいグレイスシリーズの設備は『グレイスシューズボックス』です。
アイスマートでグレイスシューズボックスを採用する場合、下記の「全20サイズ」から有料オプションで採用できます。
シューズボックスもグレイスキッチンやグレイスドレッサーと同じデザインの扉が使われているので、統一感ある住まいを作れます。
また、扉色も同じく「ホワイト、サンド、グレージュ、ダーク」の4種類になります。
天板付きのグレイスドレッサーは、天板に「天然御影石」を標準搭載しており、より高級感ある仕上がりになります。
収納棚は「地板あり」や「地板なし」、「回転収納」があり、用途に合わせて収納棚を選ぶことができます。
地板なしタイプは「ベビーカー」などの収納に適しており、回転収納だと「靴45足」とたくさんの靴を保管できます。
その2:モクリアフローリング
アイスマートで採用したいオプションの2つ目は『モクリアフローリング』です。
アイスマートの標準仕様のフローリング材である「EBコートフローリング」とモクリアフローリングの違いは、下記の4つです。
- 板の幅が広く、無垢材のような高級感
- 寝転びたくなるサラサラした肌ざわり
- 水に強く、掃除もし易い
- 高耐久で、物を落としても凹みにくい
アイスマートでは、モクリアフローリングを「坪/8,000円」の有料オプションで採用でき、下記の通りです。
- 25坪:200,000円
- 30坪:240,000円
- 35坪:280,000円
- 40坪:320,000円
続いて、モクリアフローリングは、下記の「全4色」から選べます。
- ホワイトウォールナット
- ライトウォールナット
- グレーウォールナット
- ビターウォールナット
ちなみに2階建て・3階建てだと、フロアごとにフローリング色を変更することができ、2色で「+3万円」、3色で「+6万円」のオプション費用がかかります。
我が家は、モクリアフローリングのグレーウォールナットを採用しており、下記の通りです。
キッチンは「グレージュ色」を採用しており、グレージュとグレーウォールナットの色合いの相性が良い感じにマッチしています。
モクリアフローリング(グレーウォールナット)と石目調フローリング(ブラック)の色合いは、下記の通りです。
石目調フローリングに「ブラック」を選ぶことで、モクリアフローリングのグレーウォールナットの高級感が更に引き立ちます。
ちなみに建具も「グレーウォールナット」を選んでおり、モクリアフローリングとの色合いは下記の通りです。
個人的には、グレーウォールナットが「住まいの明るさ」と「床材の高級感」を両立ができた床材と思っているので、特にオススメしたいカラーです。
その3:ハイドロテクトタイル
アイスマートで採用したいオプションの3つ目は『ハイドロテクトタイル』です。
ハイドロテクトタイルとは、TOTOの光触媒技術を使った「セルフクリーニング効果」を持つ外壁材です。
簡単に言うと「太陽光」と「雨」の力で、汚れを洗い流すことができ、メンテナンスの手間や費用を大幅に抑えることができます。
ハイドロテクトタイルの特徴は、下記の3つです。
ハイドロテクトタイル「3つの特徴」
- セルフクリーニング効果
- 外壁色が5色に増える
- オプション費は「坪/1.3万円」
特に「いつまでの新築のように美しい外観」を維持したい人に、おすすめのオプションです。
特徴1:セルフクリーニング効果
ハイドロテクトタイルの1つ目の特徴は『セルフクリーニング効果』です。
セルフクリーニング効果は、下記の仕組みで外壁の汚れを自動洗浄することができます。
- 空気中の水分でコーティングして、汚れの付着を予防する
- 紫外線の活性酸素で汚れを分解する
- 雨の力で外壁の汚れを洗い流す
中には「標準仕様で石目調ボーダータイルが採用できるのに、有料オプションでハイドロテクトタイルが必要なのか?」と疑問を持つ人がいるかもしれません。
その理由は、タイル外壁でも「経年劣化」で外壁の汚れが落ちにくくなり、外壁の汚れが目立ち易くなるからです。
例えば、同じ汚れに水を流した時もハイドロテクトの「あり・なし」で、下記のように「汚れの落ち易さ」が大きく違います。
そのため、タイル外壁の「耐久性の高さ」に加えて「キレイな外壁をずっと維持したい」とお考えの方は、ハイドロテクトタイルがおすすめです。
特徴2:外壁色が5色に増える
ハイドロテクトタイルの2つ目の特徴は『外壁色が5色に増える』です。
ハイドロテクトタイルは、下記の5色から「単色」もしくは「2色の組み合わせ」で選びます。
- ブラック
- ホワイト
- ブラウン
- ピンク
- オレンジ
標準仕様の石目調ボーダータイルだと「ホワイトのみ」なので、外観デザインの設計の幅がかなり広がりますよね。
ちなみに我が家は「ブラック×ホワイト」の2色を組み合わせており、下記の通りです。
ホワイトは「真っ白」ではなく、やや「クリーム色」をイメージすると実際の色合いと近いかもしれません。
特徴3:オプション費は「坪/1.3万円」
ハイドロテクトタイルの3つ目の特徴は『オプション費で坪/1.3万円かかる』です。
ハイドロテクトタイルのオプション費用は「建坪 × 1.3万円」で計算し、下記の通りです。
- 25坪:325,000円
- 30坪:390,000円
- 35坪:455,000円
- 40坪:520,000円
一般的に最も多い32坪の住まいだと「41.6万円」のオプション費用がかかります。
注意すべきは、石目調ボーダータイルと「タイル素材の耐久性」は同じだということです。
そのため「セルフクリーニング効果」と「5色のデザイン」の2つの魅力に対して、オプション費用に納得できるかを元に判断しましょう。
先に解説したグレイスシリーズの設備やモクリアフローリング、ハイドロテクトタイルは「グランセゾン」や「グランスマート」だと標準仕様の設備です。
そのため、これらの設備をアイスマートに有料オプションで採用するよりも、グランスマートやグランセゾンで契約した方が安くなるケースもあるので注意して下さい。
詳しくは、タウンライフ家づくりで一条工務店から「実際の見積書」を取り寄せた上で判断すると良いでしょう。
また、一条工務店の中でもアイスマートと比較されることが多い「グランセゾン」との比較は「【一条工務店】グランセゾンとアイスマートの「9つの違い」」の記事で解説済みです。
【一条工務店】グランセゾンとアイスマートの「9つの違い」
続きを見る
グランスマートについては「【一条工務店】グランスマートの11個の特徴」の記事で解説済みです。こちらも併せて参考にして下さい。
【一条工務店のグランスマート】15個の標準仕様と8個のオプション|グランセゾンやアイスマートとの違いを比較
続きを見る
その4:屋根一体型の太陽光パネル
アイスマートで採用したいオプションの4つ目は『屋根一体型の太陽光パネル』です。
一条工務店で契約した人の「太陽光パネル採用率」は、なんと90%と多くの人が採用しているオプションです。
一条工務店で「太陽光パネルの採用率」が高い理由は、下記の3つです。
一条の太陽光パネル「3つの特徴」
- 他社よりも安い価格で買える
- 屋根のメンテナンス費用が0円に
- 軽量で住まいの耐震性が高くなる
特徴1:他社よりも安い価格で買える
一条工務店の太陽光パネルは、一般的な価格と比べて、10~20%ほど安い価格で購入できます。
その理由は、一条工務店では「自社のグループ工場」で太陽光パネルを生産するため、生産コストを安く抑えられるからです。
ちなみに我が家の場合、11.250KWの太陽光パネルを採用し、オプション費用は「222万円」でした。
一般的な太陽光システムだと「11KW=250~300万円」が多いことを考えると、かなり割安だと言えるでしょう。
そのため、太陽光システムの導入コストを10年弱で回収でき、30年間で「+364万円もの売電収入」が得られる見込みです。
何といっても、驚くべきが上記の価格に「5.5kVAの蓄電池」も含まれているということです。
一般的に「5.0kVA前後の蓄電池」だけでも、100~200万円はすることを考えると、一条工務店の太陽光システムはか・な・り割安だと言って良いでしょう。
特徴2:屋根のメンテナンス費用が0円に
一条工務店の太陽光パネルは「屋根一体型」のため、太陽光パネルが屋根材の役割を果たします。
太陽光パネルの表面には「強化ガラス」が使われているため、定期的なメンテナンスが不要となり、屋根の修繕費を「0円」に抑えることができます。
その理由はシンプルで「強化ガラス」は紫外線や雨などの影響を受けても、ほとんど劣化しない素材だからです。
例えば「築60年の古民家」の外壁や屋根が激しく劣化していても、窓ガラスの「ガラスそのもの」はほとんど劣化していないことが多いですよね。
一般的な屋根材である「スレート屋根」を選ぶと、10~15年毎に再塗装・張り替えに「100~200万円」のメンテナンス費用がかかります。
ですが、一条工務店の屋根一体型の太陽光パネル(強化ガラス)だと、屋根材の定期メンテナンスは「0円」なので、ランニングコストに優れた屋根材と言って間違いありません。
特徴3:軽量で住まいの耐震性が高くなる
屋根一体型の太陽光パネルは、構造躯体への負担を最小限にすることで、住まいの耐震性アップに繋がります。
その理由は、屋根一体型太陽光パネルは「屋根材=太陽光パネル」なので屋根材が必要ないことと、太陽光パネルは一般的な屋根材より軽量な素材だからです。
例えば「スレート屋根」だと、およそ2000㎏(軽自動車 3台分)の重量があるため、屋根には常に大きな負荷がかかっている状態です。
ですが屋根一体型の太陽光パネルは、約500㎏と他の屋根材と比べるとかなり軽量のため、住まいの耐震性を低下させてしまう心配もありません。
ちなみに我が家の屋根材には「屋根一体型の太陽光パネル+ガルバリウム屋根」を併用しました。
この2種類を選んだ理由は、30年以上の耐久性がある素材であることと、軽量素材で住まいの耐震性を損う心配が無いからです。
生涯のメンテナンス費用を安く抑えたいと考える人は、屋根一体型の太陽光パネルとガルバリウム鋼板の組み合わせがオススメですよ。
その5:全館さらぽか空調
アイスマートで採用したいオプションの5つ目は『全館さらぽか空調』です。
その理由は、標準仕様の全館床暖房の床下配管を利用することで、50万円前後という低価格で全館空調を導入できるからです。
全館さらぽか空調のオプション価格は「坪1.5万円 × 建坪」で計算し、下記の通りです。
- 25坪:375,000円
- 30坪:450,000円
- 35坪:525,000円
- 40坪:600,000円
全館さらぽか空調では、下記の2つの仕組みで室内を快適にコントロールします。
- 外気を「冷やす&除湿」して換気する
- 床の配管に冷水を循環させ、室内を冷やす
ショッピングモールやビルで使われる「デシカント式の除湿器」を小型化し、主に「除湿」運転で心地よい空間を作ります。
中には「全館空調って、電気代が高くなりそう…」と心配される方がいるかもですが、心配ありません。
なぜなら、アイスマートは「高気密・高断熱・熱交換換気」で省エネ性の高い住まいなので、夏の電気代も「月/2万円前後」とかなり安く抑えられるからです。
他にも、全館さらぽか空調は「室内のホコリを舞い上げない」や「長時間の空調運転でも体がダルくならない」というメリットもあります。
オプション費用が「50万円前後」と少し高額になるものの、後からエアコンの「購入・買い替え」や「日々の電気代」、「定期的なメンテナンス費用」が安くなることを考えると、実は割安な空調設備とも言えますよね。
その6:電子キー(E‐エントリー)
アイスマートで採用したいオプションの6つ目は『電子キー(E‐エントリー)』です。
その理由は、玄関カギの開け・閉めが電子キーのボタンで行えるため、日々のぷちストレスを解消できるからです。
使い方は「車のスマートキー」と同じで、エントリーキーもしくはE‐エントリー本体の「ボタンを押すだけ」と簡単です。
例えば「両手が買い物袋で塞がっている」や「子供を抱っこしていて、鍵を取り出せない」など、そのようなシーンのストレスも解消できます。
E‐エントリーのオプション費用は、下記の2種類から選べます。
- 別体型:60,000円
- 一体型:70,000円
付属カギは「3個」付いており、後からカギを「最大15個まで」追加することができるので、大人数の家族でも安心ですね。
ちなみに我が家は「E‐エントリー(一体型)」を採用しました。
エントリーキーのボタンでカギの開閉をすることは、ほとんどありません。
エントリーはポケットに入れたままで、主に「ドアノブのボタン操作」で玄関カギの開閉を行っています。
E‐エントリーは、ほとんど毎日使う設備ということもあり、採用した40種類以上のオプションの中でも、トップクラスに満足度が高いオプションと言って間違いありません。
その7:吹き抜け
アイスマートで採用したいオプションの7つ目は『吹き抜け』です。
その理由は、アイスマートは高気密・高断熱の住まいなので、大きな吹き抜けを作っても1階・2階共に温度差がほとんど発生せず、快適に暮らせるからです。
加えて、アイスマートは「総2階で建てる」ことが条件のため、例えば「1階を広く設計したい人」は2階が必要以上に広くなり、建築コストも高くなります。
こういったケースこそ「吹き抜け」です。
吹き抜けは「坪単価2分の1」で作れるため、上記のような「1階は広く、2階は狭く」設計したいケースは、建築コストが安く抑えられる可能性が高いです。
実際に我が家も、ダイニングに8帖の吹き抜けを作ったことで、建築コストを160万円ほど安くすることができました。
一条工務店は、高気密・高断熱で吹き抜けに適した住まいなので、アイスマートで家を建てるなら検討しておきたいオプションです。
そこで本パートでは、下記の3つを元に一条工務店の吹き抜けを解説します。
一条工務店の吹き抜け
- 天井高500㎝越えの開放感
- 採光量バツグンのFIX窓
- オープンステア+ファイン手摺り
特徴1:天井高500㎝越えの開放感
一条工務店の吹き抜けの1つ目の特徴は『天井高500㎝越えの開放感』です。
これは言葉で説明するよりも、実際の写真を見た方が分かり易いと思うので、下記をどうぞ。
実際に暮らした感想は「文句なし!吹き抜けを作って、本当に良かった!」です。
ダイニングは「8帖」という狭さにも関わらず、吹き抜けがあることで開放感が生まれ、広さを感じる空間になりました。
特徴2:採光量バツグンのFIX窓
一条工務店の吹き抜けの2つ目の特徴は『採光量バツグンのFIX窓』です。
吹き抜けの2階部分に大開口の窓を設置したことで、日中は照明を付けなくても明るく、快適に暮らせる住まいが作れました。
上記の画像の左側のFIX窓は「JF5961で、有料オプションで「5万円」の窓です。
右側の3連窓は、標準仕様の「JF2461」を3枚横並びに設置しました。
こちらの合計4枚の窓を吹き抜けに設置したことで、日中は充分過ぎるほどの光を室内に取り込むことができています。
ちなみに、これらの吹き抜けの窓には「電動式ハニカムシェード」を設置しました。
ハニカムシェードを「マニュアル→電動」へは「1か所/1万円」で変更することができます。
特徴3:オープンステア+ファイン手摺り
一条工務店の吹き抜けの3つ目の特徴は『オープンステア+ファイン手摺り』です。
いずれも住まいの開放感を作れるオプションなので、実際の畳数以上に広く感じる住まいを作りたい人にオススメのオプションです。
まず最初にオープンステアは「手摺りが透明のオープン階段」で、下記の通りです。
オプション費用「2万円」で採用でき、カラーは「ライト、レッド、ビター」から選べます。
リビングやダイニングにオープンステアを設置する人は、アクリル板に「透明」を選んでおくと、圧迫感の少ない住まいが作れます。
続いて、2階廊下の「ファイン手摺り」です。
- 1グリッド:113,000円
- 4グリッド:204,000円
- 8グリッド:402,000円
こちらは廊下の透明の手摺りで、高級感・開放感のある住まいを作るには欠かせないアイテムです。
我が家は「3グリッド」のファイン手摺りを採用しており、オプション費用は「166,000円」でした。
かなり高額なオプションなので採用するかは最後まで迷ったのですが、こちらもかなり大満足しています。
その理由は、廊下の手摺りを透明にすると「2階の廊下部分」を吹き抜けに取り込むことができ、実際の帖数以上に広く感じるダイニングを作れたからです。
上記の「FIX窓+オープンステア+ファイン手摺り」の組み合わせで、8帖という狭さにも関わらず、開放感あるダイニングを作ることができたので大満足です。
ちなみに一条工務店では天井を「+20㎝」高くする天井高の有料オプションもあります。
アイスマートの天井高は「240㎝」ですが天井高のオプションを使うと、1階のみ「260㎝」の天井高を作ることができます。
オプション価格は「坪/2万円」と高額であることと、採用すると「間取り設計の自由度」が大幅に下がるので注意して下さい。
- 25坪:50万円
- 30坪:60万円
- 35坪:70万円
- 40坪:80万円
ですが、個人的には「吹き抜け」がオススメです。
その理由は、天井高の開放感は「天井高の高低差」から感じるものだからです。
単に天井が高いよりも、例えば「天井/240㎝↔吹き抜け/500㎝」から生まれる高低差260㎝が開放感に繋がります。
そのため、開放感を出しつつも、建築コストを安く抑えられ、間取り設計の制限も出にくい吹き抜けを我が家は選びました。
その8:ロスガード90うるケア
アイスマートで採用したいオプションの8つ目は『ロスガード90うるケア』です。
ロスガード90うるケアとは、標準仕様のロスガード90に「加湿機能(全館加湿)」を追加したものです。
空気清浄 | 熱・湿度交換 | 加湿 | |
---|---|---|---|
ロスガード90 | ○ | ○ | × |
ロスガード90うるケア | ○ | ○ | ○ |
ロスガード90うるケアは「メンテナンスフリーの加湿器」で、日々の掃除や水の補給・交換などを行う必要がありません。
なぜなら、ロスガード90うるケアが全て自動で行ってくれるからです。
具体的に、ロスガード90うるケアの「加湿の仕組み」と「自動洗浄の仕組み」は、下記の通りです。
- 加湿用の水をミストに切り替える
- 換気で供給する空気に、ミストをのせて加湿する
- 1日1回、加湿ユニットの水を自動排水
- 換気の空気が循環してユニット内を乾燥
- 乾燥後に水道から自動で給水する
例えば、一般的な加湿器だと「1日に何回も給水し、週1回はフィルターやトレイの清掃が必要」なので、何かと手間が増えて大変ですよね。
ですがロスガード90うるケアは「全てが自動」なので、「給水・清掃・シーズン終わりの片づけ」などを自分たちで必要がありません。
そして24時間運転で全館を加湿しても、電気代は「毎月300円」と激安なので、その点も安心です。
ロスガード90うるケアは、オプション費用が「10万円」かかるものの、個人的には割安でオススメしたいオプションの1つです。
全館床暖房は、大規模な暖房設備だけあって「冬の乾燥問題」に悩む人が多いこともあり、ロスガード90うるケアは全館床暖房とセットで考えておくと良いかもしれません。
その9:2倍耐震
アイスマートで採用したいオプションの9つ目は『2倍耐震』です。
2倍耐震とは「耐震等級5相当」の地震に強い住まいが作れるオプションです。
その理由は、ミッドプライウォールという強靭な耐力壁(壁倍率7)を採用し、壁を分厚くして「壁量」を増やすことで、1ランク上の耐震性能を持つ家を建てられるからです。
ミッドプライウォールは、商業施設を建てる際にも使われる耐力壁で、例えば「大規模な5階建ての老人ホーム」が作られた実績もあります。
注意点は、2倍耐震を採用することで、間取り設計の制限が増えることです。
2倍耐震「5つの注意点」
- 「タレ壁」や「耐力壁」が増える
- 窓の「サイズ・数」に制限が増える
- 耐震等級5と耐震等級5相当は異なる
- 地震保険への加入が必須
- オプション費に「建坪 × 3,000円」
実際に2倍耐震を採用した我が家の写真も含めつつ、解説を進めます。
注意点1:「タレ壁」や「耐力壁」が増える
2倍耐震を採用すると、耐震性の高いミッドプライウォール(耐力壁)を採用されます。
ですが、ミッドプライウォールだけでは「耐震等級5相当」を満たさないため、下記のような「タレ壁」や「耐力壁」が必要となります。
我が家の場合、リビングとダイニングの中間にタレ壁と耐力壁が必要となり、少し圧迫感のある設計を余儀なくされました。
他にも、リビングのドア上部にタレ壁…、キッチン天井にもタレ壁…、階段下にもタレ壁…と、タレ壁のオンパレードです、、、
耐震等級5相当の地震に強い住まいを作れる一方で、上記のようにタレ壁や耐力壁が増えてしまうことを念頭に置いておきましょう。
注意点2:窓の「サイズ・数」に制限が増える
2倍耐震を採用すると、窓のサイズ・窓の数に制限が増えます。
こちらの理由はシンプルで、窓が大きくなる、もしくは窓の数が増えると、それだけ住まいの耐震性が低くなるからです。
我が家の場合、洗面所の窓を「JK2020」よりも大きく設計することができませんでした。
そのため、洗面所の「採光用の窓」が小さく、日中でもかなり暗い空間に、、、
大きな窓をたくさん設置して、照明いらずの明るい住まいを作りたい人は、打ち合わせで相談しながら2倍耐震を判断した方が良いかもしれません。
注意点3:耐震等級5と耐震等級5相当は異なる
耐震等級5と耐震等級5相当は異なり、2倍耐震で作れる住まいは「耐震等級5 ”相当”」になります。
これらの違いは「どこが耐震性能を判断しているか?」で変わり、下記の通りです。
- 耐震等級5
「住宅性能評価機関」に承認された耐震性 - 耐震等級5”相当”
「自社」で耐震等級5と判断した耐震性
つまり、2倍耐震の耐震等級5相当は、一条工務店が「自社」で判断している耐震性能ということになります。
注意点4:地震保険への加入が必須
2倍耐震を採用すると、地震保険への加入が必須となります。
その理由は、もしも地震で家が倒壊した時は「全額保証」される仕組みで、その負担額が「地震保険50%・一条50%」に分けられるからです。
一般的に、地震保険の最大支払い率は「50%まで」なので、もしもの時は2倍耐震の保証があるので安心ですよね。
裏を返せば「2倍耐震を採用しておけば、巨大地震が起きても一条工務店が建てた家が潰れる心配はない」と言っているのと同じなので、こういった側面からも耐震性の強さ・自信が伺えます。
注意点5:オプション費に「建坪 × 3,000円」
最後に2倍耐震を採用するには「建坪 × 3,000円」のオプション費用がかかります。
建坪ごとのオプション費用は、下記の通りです。
- 25坪: 75,000円
- 30坪: 90,000円
- 35坪:105,000円
- 40坪:120,000円
「耐震等級を1ランク引き上げるオプション費用」と考えると、個人的には安いように感じるのですが、こちらは各々で判断して下さい。
一条工務店のアイスマートでマイホームを建てる「6つの注意点」
最後に一条工務店のアイスマートでマイホームを建てる「6つの注意点」を解説します。
まず最初に、世の中に完璧な住宅メーカーは存在しません。
その理由は、全ての住宅メーカーには得意・不得意が必ずあるため、家づくりの条件から「合う・合わない」を元に判断すべきだからです。
例えば「一条工務店はコストパフォーマンスが高い住まいを作ることが得意だけど、唯一無二でオリジナリティ満載の家は作れない」といった具合です。
そのため、自分たちが考える家づくりの条件に相応しい住宅メーカーを選ぶようにしましょう。
本パートでは、一条工務店を選ぶ際の注意点を6つ紹介します。
その1:注文住宅でも、似たような外観デザイン
アイスマートでマイホームを建てる1つ目の注意点は『注文住宅でも、似たような外観デザイン』です。
その理由は、外壁材が「タイル」の1種類だけで、カラーは「全5色」で配色の組み合わせが少ないからです。
例えば「ブラック単色」や「ホワイト単色」、「ブラック×ホワイト」など人気色に偏りがあるため、似た外観の住まいが多くなりがちです。
そのため、アイスマートで注文住宅を建てても、ある程度は似たデザインの仕上がりになる事を覚悟しておきましょう。
その2:間取り設計の自由度が低い
アイスマートでマイホームを建てる2つ目の注意点は『間取り設計の自由度が低い』です。
その理由は、アイスマートは「ツインモノコック構造(2×6工法)」で建てるため、間取り設計の自由度よりも「性能」や「耐震性」を重視した住まいだからです。
例えば「柱や壁の無くて広々した大空間のリビング」を作ることは難しく、耐力壁やタレ壁が必要になるケースが多いです。
2×6工法で建てる「アイスマート」と在来軸組み工法で建てる「グランセゾン」では、下記の特徴の違いがあります。
アイスマート | グランセゾン | |
---|---|---|
Ua値(断熱性) | ◎ | 〇 |
C値(気密性) | ◎ | 〇 |
耐震性 | ◎ | 〇 |
間取りの自由度 | △ | ◎ |
天井の高さ | △ | ◎ |
そのため、一条工務店でモデルを選ぶ時は、下記の2つが考えられます。
- 「住まいの性能」を重視→アイスマート
- 「設計の自由度」を重視→グランセゾン
もちろん「間取り設計の自由度が低い」と言えど、その程度は人それぞれ感じ方が違うので、実際に間取り設計を依頼した後に判断して下さい。
その3:フローリング材の耐久性が低い
アイスマートでマイホームを建てる3つ目の注意点は『フローリング材の耐久性が低い』です。
その理由は、アイスマートで標準仕様のEBコートフローリングは「化粧シートフローリング」で、本物の木材ではないからです。
化粧シートタイプとは、合板の上に木目調「シートを張り付けた」フローリング材のことです。
つまり、フローリング材の表面に「シート」が使われているため、硬い物を床に落してしまうと、簡単に表面が凹んでしまいます。
ちなみに、有料オプションの「モクリアフローリング材(坪/8,000円)」だと強度が少し上がるものの、その違いはほとんど誤差の範囲です。
そのため、アイスマートのフローリング材は、無垢材などの「本物の木材」と比べると耐久性が低く、傷が付きやすいことを覚えておきましょう。
その4:坪単価が上昇し続けている
アイスマートでマイホームを建てる4つ目の注意点は『坪単価が上昇し続けている』です。
アイスマートの直近10年間の坪単価を見ると「+20万円」も値上がりしており、下記の通りです。
坪単価 | 32坪の建築費 | |
---|---|---|
2012年 | 55万 | 1,760万円 |
2015年 | 60万 | 1,920万円 |
2018年 | 65万 | 2,080万円 |
2020年 | 68万 | 2,176万円 |
2021年 | 70万 | 2,240万円 |
2022年 | 75万 | 2,400万円 |
同じ32坪の建築費でも、10年間で「+640万円」も高くなっていることが分かります。
値上げが続いている理由は「資材価格の高騰、人件費の値上げ、輸送コストの値上げ、円安」など、複数の要因が関係しているからです。
他にも、標準仕様の中身が変更されていることも理由の1つで、例えば「有料オプションで+5万円かかる食洗機の深型タイプが標準仕様に変更された」などが挙げられます。
一条工務店は「坪単価の見直し」を毎月 行っていることと「坪単価を値下げしたことは、過去に1度も無い」ことを踏まれると、マイホームを検討する人は急いだ方が良いかもしれません。
その5:春・秋が暑く、温度管理が難しい
アイスマートでマイホームを建てる5つ目の注意点は『春・秋が暑く、温度管理が難しい』です。
その理由は、アイスマートは「軒(のき)」が短いため、日差しが室内に入り込むことで、室温が上がってしまうからです。
軒は「室内に入る日差し量」を調節する役割があり、「夏は涼しく・冬は暖かい」住まいを作るには欠かせない存在です。
そのため、春や秋のような空調を使わない季節は、室内に入り込む日差しの影響で「暑くて暮らしにくい」と感じるシーンが実は多いんですよね。
その6:初期保証が実質10年間と短い
アイスマートでマイホームを建てる6つ目の注意点は『初期保証が実質10年間と短い』です。
一条工務店では「アフター保証/最長30年間」とアピールするものの、その保証を見ると「大半の設備の保証期間が10年以下」なので注意して下さい。
その理由は、保証期間を30年間に延長する場合、10年目・20年目に一条工務店が指定する高額なメンテナンスを行う必要があるからです。
「最初の10年間」は、全ての人が受けられる保証です。
ですが、その後は「10年目・15年目・20年目」に、1回あたり「約100~200万円」のメンテナンスを行わなければアフター保証を延長することができません。
そのため、30年の延長保証を使う人は「全体の3割ほど」と限定的で「30年保証は実質 無いもの」と考える人も多いほどです。
更に、一条工務店のアフター保証を「設備」に絞って見ると「更に保証期間が短い設備」がいくつもあり、下記の通りです。
- アフター保証「2年間」
→床、階段、屋根、外壁、天井、建具、塗装、浴室、断熱材、バルコニー、壁紙など - アフター保証「5年間」
→キッチン、食洗機、トイレ、洗面化粧台、照明器具、水道配管、給湯器、スイッチなど - アフター保証「10年間」
→太陽光発電、全館床暖房、ロスガード、樹脂サッシなど
話をまとめると、一条工務店のアフター保証を他社の住宅メーカーと比べると「かなり内容が弱い…」という印象です。
ですが、一条工務店は「メンテナンスフリーの住まい」を目指しているため、そもそも保証内容を過度にこだわる必要が無いのかもしれません。
いずれにせよ、30年間の長期保証を使うには「10年目・15年目・20年目」に有償メンテナンスが必要になる事を覚えておきましょう。
【結論】アイスマートの標準仕様が欲しい人は、かなりコストパフォーマンスが高い住まい
本記事の結論は『アイスマートの標準仕様が欲しい人は、かなりコストパフォーマンスが高い住まい』です。
その理由は、他社の住宅メーカーでは「高級オプション」扱いの設備がアイスマートでは標準仕様に含まれるからです。
そのため「標準仕様=欲しい設備」だとお得になる一方で、「標準仕様=不要な設備が多い」ほど割高なので、その点に注意して下さい。