本記事の結論は『部屋や窓の用途に合わせてハニカムシェードを採用すべきで、深く考えずに全ての窓に採用すると後悔する』です。
そもそもハニカムシェードとは、窓の断熱性能を高めることができ、快適かつ省エネ性に優れた住まいが作れるシェードです。ざっくり言うと、カーテンとほぼ同じ役割ですね。
このように便利なハニカムシェードも部屋や窓の用途によってはハニカムシェードが邪魔になったり、管理やお手入れが手間になることもあるので注意してください。
ちなみに我が家では、勝手口やトイレ、子供部屋はハニカムシェードを不採用にしました。
例えば「勝手口」にハニカムシェードを採用すると、キッチンの調理汚れが飛び散って付着し、更に油分を含んだ空気が付着することで表面がベタベタに汚れます。
ベージュ色のハニカムシェードは汚れが付着すると目立ち易く、水洗いできない素材なので手入れにはかなりの手間がかかります。
このような理由から、我が家では勝手口のハニカムシェードを不採用にしました。
その結果、勝手口にハニカムシェードが無いことに不便を感じませんし、むしろ掃除する場所が減って良かったとすら感じます。
そこで本記事では、一条工務店でマイホームを建てて実際に暮らして分かった体験談を元に、ハニカムシェードを採用する「4つのメリット」と「5つの注意点」を解説しました。
当ブログの管理人
【一条工務店】ハニカムシェードを採用する「4つのメリット」
一条工務店のハニカムシェードを採用するメリットは、下記の4つです。
そもそもハニカムシェードとは、一条工務店で注文住宅を建てると全ての窓に標準搭載される設備です。
なぜならハニカムシェードは使い勝手の良さはもちろん、快適性の向上や電気代の節約など数多くのメリットがあることで、多くの人に支持されている設備だからです。
そこで本パートでは、ハニカムシェードの特徴や種類を知り、ハニカムシェードを採用することで暮らしがどう変わるのかを理解しておきましょう。
メリット1:窓からの熱気・冷気を遮断できる
一条工務店のハニカムシェードを採用する1つ目のメリットは『窓からの熱気・冷気を遮断できる』です。
その理由は、窓ガラスやサッシは壁よりも断熱性能が劣っているため、熱や冷気の58~73%は窓から出入りするからです。
一条工務店の窓には、ツインLow-Eトリプル樹脂サッシという高性能な3枚窓が採用されるものの、窓である以上は真夏や真冬に外気の影響を受けてしまいます。
特にリビングに設置した大きな掃き出し窓(J8671TN)の近くは外気の影響が大きく、真夏はエアコンを付けても涼しくなりにくいです。
そこで断熱ハニカムシェードを閉めて窓の断熱性能を1ランクアップさせることで、暑い夏や寒い冬でも快適かつ省エネで暮らせる住まいが作れます。
このように一条工務店の住まいは業界トップクラスの断熱性と気密性に加えて、ハニカムシェードで窓の断熱性能をランクアップさせることで、夏や冬でも快適に暮らせる住まいが作れます。
メリット2:カーテンの購入費用を節約できる
一条工務店のハニカムシェードを採用する2つ目のメリットは『カーテンの購入費用を節約できる』です。
その理由は、一条工務店の注文住宅ではハニカムシェードを標準搭載しており、全ての窓に断熱タイプのハニカムシェードが設置されるからです。
ハニカムシェードが標準仕様に含まれるモデルは、下記の通りです。
- グランスマート
- グランセゾン
- アイスマート
- アイキューブ
ですが規格住宅のアイスマイルやハグミ―は、ハニカムシェードが有料になるので注意してください。
かなりザックリですが建坪30~35坪の住宅の窓に断熱ハニカムシェードを導入すると、おおよそ15~20万円のオプション費用がかかることが多いです。
これを聞いて「ハニカムシェードはオプション料金が高い…」と感じるかもしれませんが、オーダーメイドのカーテンは一般的に約30万円前後と言われているのでハニカムシェードは割安だと言えます。
メリット3:窓や部屋の用途に合わせて計3種類から選べる
一条工務店のハニカムシェードを採用する3つ目のメリットは『窓や部屋の用途に合わせて計3種類から選べる』です。
ハニカムシェードは標準仕様で「断熱タイプ」が採用され、オプションで「遮熱タイプ」や「レースタイプ」のハニカムシェードに変更できます。
- 断熱ハニカムシェード
→断熱性能をアップでき、遮光できない - 遮熱ハニカムシェード
→断熱性能をアップでき、遮光にも対応 - レースハニカムシェード
→薄い生地でレースカーテンと似た用途
例えば、リビングや廊下には「断熱ハニカムシェード」、寝室や子供部屋には「遮熱ハニカムシェード」といったように、窓の用途に合わせてハニカムシェードを採用すると良いでしょう。
ちなみにハニカムシェードの有料オプションで「ダブルハニカムシェード」も採用でき、下記の通りです。
上記のように「断熱タイプの2枚重ね」の組み合わせ以外にも、他に「レースタイプ+遮光タイプ」と種類が異なるハニカムシェードを組み合わせることも可能です。
このように一条工務店では色んなタイプのハニカムシェードが用意されているため、窓や部屋の用途にピッタリ合うハニカムシェードが採用できることでしょう。
メリット4:電動式ハニカムシェードの開閉がラクに
一条工務店のハニカムシェードを採用する4つ目のメリットは『電動式ハニカムシェードは開閉がラクになる』です。
ハニカムシェードは紐で開閉する「手動式」が標準仕様ですが、有料オプションで「電動式(窓1か所/1万円)」へ変更できます。
中でも開閉する頻度が多くて、サイズが大きなリビングやダイニングの窓のハニカムシェードは、電動式に変更すると使い勝手が良くなるのでおすすめです。
その理由はシンプルで、朝起きた時と日が暮れた時、昼の日差しが強い時など、その度にハニカムシェードを手作業で開閉するのは非常に手間だからです。
そこで我が家では、吹き抜けの2階部分に設置した窓(4か所)とダイニングの掃き出し窓(1か所)に電動式のハニカムシェードを採用しました。
電動式ハニカムシェードは専用リモコンで開閉を行い、リモコン1つあたりで最大4か所のハニカムシェードをまとめて操作できます。
電動式ハニカムシェードのリモコン操作は「↑ボタンで開き、↓ボタンで閉まり、中央の□ボタンで開閉を停止する」と非常にシンプルな操作なので、説明いらずで誰でも簡単に使えると思います。
【一条工務店】ハニカムシェードで後悔しない「5つの注意点」
繰り返しですが、僕は「ハニカムシェードの断熱性能」や「シンプルなデザイン性」にスゴく満足しています。
ですが部屋や窓の用途を考慮した上でハニカムシェードを採用しないと、逆に使い勝手が悪くなったり、維持・管理に手間とコストがかかるなど、後悔に繋がることがあるのも事実です。
そこで本パートでは、ハニカムシェードで後悔しないために知っておきたい「5つの注意点」を解説しました。
ハニカムシェード「5つの注意点」
我が家はアイスマートでマイホームを建てたため、標準仕様で全ての窓(勝手口を含む)にハニカムシェードが設置されます。
ですが実際にハニカムシェードを採用した窓は全体の8割ほどで、あと2割の窓はハニカムシェードをあえて不採用にしました。
これは上記の「ハニカムシェードの5つの注意点」を元に、ハニカムシェードを付けない方が使い勝手が良く、維持・管理がラクになると判断したためです。詳しくは下記で解説します。
その1:部屋や窓の用途によっては邪魔になる
一条工務店のハニカムシェードで後悔しないための1つ目の注意点は『部屋や窓の用途によってはハニカムシェードが邪魔になる』です。
その理由はシンプルで、標準仕様のハニカムシェードは手動式で手間がかかることと、開閉頻度が多い窓はハニカムシェードが無い方が使い勝手が良くなるからです。
例えば「勝手口」は、出入りする度にハニカムシェードを開閉することが手間に感じるため、我が家では不採用にしました。
他にも「採光を目的に設置した窓」はハニカムシェードをほぼ開けっ放しになることが想定されたため、こちらの窓もハニカムシェードを不採用です。
このように窓の用途によっては、ハニカムシェードを取り付けない方が使い勝手が良いこともあるので、ケースバイケースで判断しましょう。
その2:電動式ハニカムシェードは修理費用が高い
一条工務店のハニカムシェードで後悔しないための2つ目の注意点は『電動式ハニカムシェードは修理費用が高い』です。
その理由は、電動式ハニカムシェードの保証期間はわずか2年間で終了してしまうことに加え、ネット上で「電動式ハニカムシェードが壊れた」いう書き込みをよく見かけるからです。
もし電動式ハニカムシェードが故障すると、その修理には2~5万円と高額な費用がかかるケースが多いです。
これらの情報から電動式ハニカムシェードは必要最低限で採用すべきと判断し、我が家では吹き抜け(4か所)と掃き出し窓(1か所)の合計5か所に電動式ハニカムシェードを採用しました。
その3:汚れが目立ちやすいクリーム色の生地
一条工務店のハニカムシェードで後悔しないための3つ目の注意点は『汚れが目立ちやすいクリーム色の生地』です。
ハニカムシェードは付着した汚れが目立ち易いデザインなので、汚れが付きやすい場所の窓はハニカムシェードを不採用にした方が良いでしょう。
例えば「キッチン横の勝手口」にハニカムシェードを採用すると、キッチンからの調理汚れや油分を含んだ空気が浮遊するため、表面がベタベタに汚れてしまいます。
そして勝手口から出入りする度にハニカムシェードを開閉することが手間になり、常に開けっ放しで使うことが予想されたので、我が家では勝手口のハニカムシェードを不採用にしました。
その4:水洗いに非対応で、掃除に手間がかかる
一条工務店のハニカムシェードで後悔しないための4つ目の注意点は『水洗いに非対応で、掃除に手間がかかる』です。
ハニカムシェードの取り扱い説明書を確認すると、お手入れ方法は下記の記述がありました。
- ホコリ汚れ
→ ハンディモップで掃除する - シミ汚れ
→ 薄めた中性洗剤をスポンジに付けて拭き取る
ここでの疑問が「カーテンは1年に1~2回くらいの頻度で洗濯(水洗い)するのに、ハニカムシェードは拭き取るだけで綺麗な状態を維持できるのか」です。
例えば「トイレの窓に取り付けたカーテン(ハニカムシェード)」はどうでしょう。
トイレ内に設置されたカーテンは不衛生なので、僕は最低でも1年に1回以上は洗濯機で洗濯したいと考えています。
ですがハニカムシェードは水洗いができません。すると何年・何十年とまともに清掃できていないハニカムシェードをトイレの窓で使い続けることになります。
このように衛生面で気になってしまったため、我が家のトイレの窓ではハニカムシェードを不採用にしました。
その5:窓が結露し易くなり、カビが発生する
一条工務店のハニカムシェードで後悔しないための5つ目の注意点は『窓が結露し易くなり、カビが発生する』です。
その理由は、ハニカムシェードを閉めると「窓ガラスとハニカムシェードの間」で暖かい空気が溜まり、外気温と室温の温度差で結露が発生するからです。
ちなみに一条工務店で標準仕様の全館床暖房を使うと部屋の空気がかなり乾燥するため、乾燥が苦手な人は加湿器を設置するケースが多いです。
すると加湿で空気中の水分が増えることで結露し易くなり、湿度の高い状態が続くことでカビが発生し易くなるので注意してください。
ハニカムシェードを結露・カビ対策としては「完全に締め切らずに窓枠から10~15㎝ほどの高さでとめ、窓ガラスとハニカムシェードの間を空気が循環する状態を作る」と効果的です。
一条工務店の住まいでは業界トップクラスの性能を持つ「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」が採用されるものの、ハニカムシェードを完全に締め切ると冬は結露してカビの発生に繋がる可能性が高いので注意してください。
【結論】ハニカムシェードを不採用にすると使い勝手が良くなる窓がある
本記事の結論は『ハニカムシェードを不採用にすると使い勝手が良くなる窓がある』です。
その理由は、ハニカムシェードを採用することで窓の断熱性が向上して快適かつ省エネ性に優れた住まいが作れる一方で、下記の5つの注意点があるからです。
- 部屋や窓の用途によっては邪魔になる
- 電動式ハニカムの修理費用が高い
- 汚れが目立ちやすいクリーム色の生地
- 水洗いに非対応で、掃除に手間がかかる
- 窓が結露し易くなり、カビが発生し易くなる
これらの理由から我が家は、勝手口やトイレ、子供部屋、採光用の窓のハニカムシェードを不採用にしました。
中でも、汚れが付き易いキッチン横の勝手口とトイレのハニカムシェードは、不採用にしたことで日々の掃除の手間を減らせたので、僕はかなり満足しています。