一条工務店で家を建てるなら、「高い住宅性能」はもちろん、「広々とした開放感」も諦めたくないですよね。
本記事では、一条工務店における「天井高を決める標準仕様とオプション」、そして「視覚的な広がりを作る設計テクニック」について深掘りします。
結論からお伝えすると、一条工務店は「壁の厚さ」による「断熱性能」と「耐震性」を最優先しているハウスメーカーです。
だからこそ、天井高を上げることに関しては、他社よりも厳しい制約(通称:一条ルール)が存在します。
まず、主要商品の「標準仕様」における天井高を見ていきましょう。
- グランスマート:240cm
- アイ・スマート:240cm
- グランセゾン :265cm
- アイ・キューブ:240cm
- アイ・スマイル:240cm
「グランセゾン」は標準で265cmと、比較的ゆとりのある高さが確保されています。
一方で、主力商品である「グランスマート」や「アイ・スマート」は240cm。
これは一般的な住宅の平均値ではありますが、天井高300cm級を標準とする三井ホームやミサワホームと比較すると、どうしても数字上の開放感はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
では、物理的に天井を高くするにはどうすれば良いのでしょうか。主なオプションは以下の3つです。
- 天井高変更(+20cm):坪単価 × 約2万円
- 吹き抜け:坪単価の1/2 × 施工面積
- 勾配天井:屋根勾配に依存(施工面積ごとに算出)
ただし、これらのオプションを採用するには注意が必要です。
ネックになるのは費用だけではありません。「構造上の制約」が複雑に関わってくるのです。
具体例として、我が家がダイニングに8帖の「吹き抜け」を採用したケースをご覧ください。

確かに、見上げると広々とした空間が生まれました。
しかし、「耐震性」を確保するために、「垂れ壁(Sタレ壁)」の設置が絶対条件になってしまったのです。

写真のように天井の一部が下がってしまうと、開放感を作るつもりが、逆に圧迫感が出てしまうこともありますよね。
また、空調配管や「天井点検口」を設置するために、思いもよらない場所の天井が低くなる(下がり天井)ケースも少なくありません。
図面の確認をする時は、こうした「隠れオプション」や構造上の出っ張りを徹底的にチェックすることが重要です。
もし、予算や構造的に天井を高くするのが難しい場合は、「視覚効果(目の錯覚)」を利用するのも一つの手です。
- ハイドア:建具を天井いっぱいまで伸ばし、縦のラインを強調する
- 折り上げ天井:天井の中央部を凹ませて、高さを稼ぐ
- 窓の高さ:サッシ位置を上げることで、視線を自然と上へ誘導する
一条工務店は「住宅性能」においては間違いなくトップクラスです。
一方で、天井高や間取りの自由度に関しては「できない」ことや厳しい「一条ルール」がある。この前提を理解した上で計画を進めることが、後悔のない家づくりへの近道です。
ここまでのポイントを整理しましょう。
一条工務店の標準天井高は最大265cm、主力商品は240cmです。
高さを出すオプションはありますが、「費用」がかさむ上に、「垂れ壁」や「下がり天井」が発生するリスクも伴います。
これらは標準仕様外の対応となるため、「設計料」やオプション費用を含めた総額を早めに把握しておくことが欠かせません。
もしあなたが、
- 「グランスマートで天井高260cmを実現したい」
- 「勾配天井や隠れオプションを含めた、正確な値段を知りたい」
- 「2階建てで吹き抜けを採用した場合の総額を知りたい」
と考えているなら、一度具体的な資金計画とプランを比較してみることをおすすめします。
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一条工務店の天井高|全10シリーズの標準仕様と高さ比較

まずは、一条工務店の全10シリーズにおける「標準仕様の天井高」を比較・解説していきますね。
先に結論をお伝えすると、天井の「高さ」を何よりも優先したい場合は、「GRAND SAISON(グランセゾン)」などの在来軸組工法の商品を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、在来軸組工法は「2×6工法」に比べて構造上の制約(いわゆる一条ルール)が少なく、標準仕様のままでも天井高265cmを確保できるからです。
一方で、2×6工法は「壁の厚さ」で耐震性を確保する構造になっているため、標準の高さが240cmに設定されています。
一条工務店の全10シリーズにおける天井高(標準仕様)を一覧にすると、以下の通りです。
この表の通り、天井高は採用する工法によって「2×6工法=240cm」、「在来軸組工法=265cm」と明確に決まっていることが分かりますね。
つまり、主力モデルである「グランスマート」や「アイ・スマート」で天井を高くするには、追加のオプション費用が必要になるということです。
しかも、構造上どうしても「できない」間取りも出てくるため、次の章でそれぞれの詳しい特徴をチェックしていきましょう。
アイスマート:天井高240cmの標準仕様と空間設計

まずは、一条工務店で不動の人気No.1を誇る「i-smart(アイスマート)」について解説しますね。こちらの標準仕様は「天井高 240cm」となります。
2011年の発売以降、その圧倒的な性能で今の人気を築き上げたモデルですが、天井の高さに関しては「平均的」、あるいは「少し低いかも?」と感じる方もいるでしょう。
結論から言うと、アイスマートの天井高が240cmなのは、「2×6(ツーバイシックス)工法」を採用しているからです。
この工法は、分厚い「壁」で家を支える箱のような構造。だからこそ、「断熱性・気密性・耐震性」においては最強クラスの性能を発揮します。
その一方で、構造上の「ルール」は厳しめ。天井を「高くする」ことや、自由な「間取り」を作ることに関しては、「できない」ことが多いのも事実です。
同じ一条工務店の「グランセゾン(265cm)」と比べると、どうしても数字上の開放感は見劣りしてしまいますよね。
そのため、アイスマートで開放感を演出したい場合は、物理的なオプションや、視覚的な工夫を取り入れる必要があります。
- 勾配天井:2階建ての2階部分や平屋で採用し、屋根の形に合わせて天井を上げる(費用がかかる)
- 吹き抜け:開放感は抜群だが、耐震確保のために「垂れ壁」や「下がり天井」が出ることがある
- ハイドア:ドアを天井いっぱいまで伸ばし、壁との境界をなくす
- 窓の高さ:窓の位置を上げることで、視線を自然と上へ誘導する
特に注意したいのが、エアコンの配管や「天井点検口」による「下がり天井」です。構造計算の結果、予期せぬ場所に出っ張り(隠れオプション)が出ることも。
これらは図面上で見落としがちなので、契約前の徹底確認が必須ですよ。
- 工法 :2×6工法(壁式構造)
- 発売 :2011年
- 坪単価:約75万円〜(比較対象により変動)
- 天井高:240cm(標準)
グランセゾン:天井高265cmの開放感とデザイン性

人気No.2の「GRAND SAISON(グランセゾン)」は、デザイン性を重視したモデルで、天井高は標準で265cmです。
先に紹介したアイスマートより天井高が「+25cm」高いものの、他社の住宅メーカーと比較すると平均的な高さと言えます。
グランセゾンで天井を高くできる理由は、「在来軸組工法」を採用しているからです。これは日本の住宅で最も一般的な工法であり、2×6工法に比べて間取りの制約が少ないのが特徴です。
- グランセゾン:在来工法
→天井高265cm。間取り設計の ”自由度” が高い - アイスマート:2×6工法
→天井高240cm。断熱・気密・耐震などの ”性能” が高い
さらにグランセゾンでは、「ハイドア」や「スリットルーバー」などの建具を組み合わせることで、数値以上の開放感を演出できます。

つまり、一条工務店で「天井が高くて開放感のある家を建てたい」という人は、迷わずグランセゾンを検討候補に入れましょう。
- 工法 :在来軸組工法
- 発売 :2019年
- 坪単価:約78万円〜
- 天井高:1階265cm、2階250cm
一条工務店のアイスマートとグランセゾンの違いを詳しく知りたい方は「【一条工務店】グランセゾンとアイスマートの「9つの違い」」の記事も参考にしてください。
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【一条工務店】グランセゾンとアイスマートの「9つの違い」
続きを見る
グランスマート:天井高240cmの最高峰モデル

一条工務店の2022年発売の新商品であるグランスマートは、天井高240cmです。
こちらは一条工務店の最上位グレードですが、2×6のパネル工法で建てるため、天井高は240cmとアイスマートと同じ設定になっています。
ざっくり言うとグランスマートは、「アイスマートの性能」と「グランセゾンのデザイン」の良いとこ取りをした家です。
- デザイン性:グランセゾンと同じ(木目調の軒天などが採用可)
- 断熱・気密:アイスマートと同じ(業界最高クラス)
- 耐震性 :アイスマートと同じ(2×6工法)
注意点として、「アイスマートを選んで、グランセゾンの設備(グレイスキッチンなど)を有料オプションで導入する」方が、建築コスト(坪単価)が安くなるケースもあります。
正確な「費用」の違いや、自分たちの予算に合うプランを知りたい人は、 タウンライフ家づくり を使って比較してみるのが一番の近道です。
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- 工法 :2×6工法
- 発売 :2022年
- 坪単価:約80万円〜
- 天井高:240cm
アイキューブ:天井高240cmの高コスパ住宅

アイ・キューブは2×6のパネル工法で建てられる、天井高240cmの家です。
アイスマートやグランスマートと比較して「設備のグレード」や「外観デザイン」はシンプルですが、「断熱性・気密性・耐震性」などの基本性能は上位モデルと全く同じです。
| グランスマート | アイスマート | アイキューブ | |
|---|---|---|---|
| Q値(断熱性能) | 0.51 | 0.51 | 0.51 |
| C値(機密性能) | 0.59 | 0.59 | 0.59 |
| UA値(断熱性能) | 0.25 | 0.25 | 0.25 |
| 耐震性能 | 耐震等級3 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
| 工法 | 2×6 | 2×6 | 2×6 |
違いが出るのは、キッチンや洗面台、お風呂などの設備仕様です。


つまりアイ・キューブは、「家の性能は妥協したくないけど、内装設備は標準的で十分」というコスパ重視の方におすすめのモデルと言えます。
- 工法 :2×6工法
- 発売 :2008年
- 坪単価:約70万円〜
- 天井高:240cm
アイスマイル:天井高240cmの規格住宅

アイ・スマイルは、約4,000種類のプランから選ぶ規格住宅で、天井高は240cmです。
坪単価が「60万円前後」と、これまで紹介したどのシリーズよりも建築コストを抑えられるのが最大の魅力です。
なぜ安いかというと、アイ・スマイルは「間取り・外観・設備」などを決まったプランから選ぶため、完全自由設計の注文住宅よりも設計や生産のコストを大幅にカットできるからです。
基本の天井高は240cmですが、中には吹き抜けや勾配天井が最初から組み込まれたプランもあります。
「設計料」を抑えつつ、「2階建て」や「平屋」など幅広い選択肢から選べるため、気に入ったプランが見つかれば最強のコスパ住宅になります。
- 工法 :2×6工法
- 発売 :2014年
- 坪単価:約60万円〜
- 天井高:240cm
アイパレット:天井高240cmの建売住宅

アイ・パレットは、一条工務店で唯一の「建売分譲住宅」で、天井高は240cmです。
間取りへの細かいこだわりが少ない人なら、アイ・パレットで「吹き抜けのある間取り」を選ぶことで、お得に開放的な家を手に入れられます。
建売住宅とはいえ、全ての家に「全面タイル外壁・屋根一体型太陽光パネル・全館床暖房」などの高級設備が標準搭載されているのが特徴です。
これらは上位グレードのアイスマート等と同じ仕様なので、アイ・パレットは「建売」の常識を覆すほどのハイスペック住宅と言えるでしょう。
間取りは「3LDK」や「4LDK」が中心で、吹き抜けを採用した物件も多いので、運良く販売されていれば即決レベルの物件です。
- 工法 :2×6工法
- 天井高:240cm

一条工務店で天井高を上げる3つのオプションと費用

一条工務店で標準仕様(最大265cm)を超えて「天井を高くする」ための3つのオプションを解説しますね。
結論から言うと、主力モデルである「グランスマート」や「アイ・スマート」の標準高240cmでは物足りない場合、以下の有料オプションを組み合わせることで開放的な間取りが実現できます。
ただし、物理的な「数字上の高さ」だけを追い求めるのはあまりおすすめしません。
なぜなら、人が空間の広がりを感じる時に大切なのは、絶対的な数値よりも「天井の高低差」だからです。
具体的に、以下の2つのパターンを比較してみましょう。
- パターンA:全部屋の天井高がどこも同じ300cmの間取り
- パターンB:キッチンの「下がり天井」を220cmにして、隣のリビングを300cmにした間取り
実は、パターンBの方が視覚的な開放感はグッと大きくなるんです。
これは「220cmの低い空間」から「300cmの高い空間」へ移動する時のギャップが、広がりを強調してくれるから。
この設計テクニックは、一条ルールによる「垂れ壁(タレ壁)」などの構造上の制約を逆手に取って、おしゃれなデザインに変えてしまう有効な手段と言えますね。
こうした設計のコツを意識しながら、一条工務店で天井高を作る3つのオプションの詳細をチェックしていきましょう!
その1:吹き抜け

一条工務店で天井高を作る1つ目のオプションは、圧倒的な開放感を実現する『吹き抜け』です。
吹き抜けは1階と2階の空間をひとつにつなげることで、最大500cmを超える圧倒的な高さを生み出す手法。先ほどお話しした通り、人は「低い場所から高い場所」へ移動したときに開放感を強く感じるため、間取りを考えるときは「天井の高低差」をうまく配置するのがポイントです。
具体例として、我が家の間取りを見てみましょう。リビング・ダイニング・キッチンの並びを工夫することで、視覚的な広がりを強調しています。

「①リビング(天井高240cm)」「②ダイニング(天井高500cmの吹き抜け)」「③キッチン(天井高240cm)」を隣り合わせにしたことで、最大260cmもの高低差が生まれました。このギャップのおかげで、数値以上の開放感を感じることができますよ。
ちなみに、一条工務店の主要モデルで吹き抜けを作った場合の高さは以下の通りです。
- アイスマート(2×6工法):天井高 500cm
内訳:1階240cm + 2階240cm + 2階床の厚み20cm - グランセゾン(在来軸組工法):天井高 550cm
内訳:1階265cm + 2階265cm + 2階床の厚み20cm
さらに、「ファイン手摺(約16.6万円)」や「オープンステア(約2万円)」といったオプションを組み合わせれば、視線が奥までスッと抜けるようになり、空間の奥行き感がさらにアップします。



ただし、導入にはまとまった費用がかかる点は覚悟しておきましょう。一条工務店の吹き抜けは、床がない2階部分に対しても「坪単価の1/2」の施工費用がかかるからです。
- 施工費:坪35万円 × 4坪 = 140万円
※坪単価70万円のモデルで8帖(4坪)の吹き抜けを作った場合
これに手摺などのオプションを加えると、総額は150万円を軽く超えてきます。この建築コストを考えると、標準仕様で天井高280cm〜300cmを売りにしている他社メーカーとの比較は避けて通れません。
一条工務店で高いオプション料金を払うよりも、もともと天井が高いメーカーを選んだ方が、トータルの費用を抑えられる可能性もあります。契約前に タウンライフ家づくり などを活用して、複数のメーカーから「間取りプラン」と「見積書」をもらい、実際の坪単価と空間のバランスを冷静に比べてみることが大切ですよ。
一条工務店で吹き抜けを検討される方は「【一条工務店の吹き抜け】導入前に知っておくべき「3つの特徴・5つのメリット・7つの注意点」」の記事を参考にして下さい。
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【一条工務店の吹き抜け】知っておくべき「3つの特徴・5つのメリット・7つの注意点」
続きを見る
その2:勾配天井

一条工務店で天井高を作る2つ目のオプションは、屋根の傾斜をそのまま室内のデザインに活かす『勾配天井』です。
勾配天井の追加費用は、選ぶ「屋根勾配」の角度や施工面積によって決まりますが、1坪あたり「約6〜8万円」程度が一般的な目安となります。
- 4坪(約8帖):24〜32万円
- 5坪(約10帖):30〜40万円
- 6坪(約12帖):36〜48万円
ただし、勾配天井を取り入れるときには、以下の2つのポイントに注意が必要です。
- 「一条ルール」により間取りの自由度が大幅に下がる
- 構造上の制約で、思ったほど「高さ」を確保できないケースがある
特に気をつけておきたいのが、数字上の開放感と、実際に住んでみたときの感覚のギャップです。一条工務店は、業界トップクラスの「断熱性・気密性・耐震性」を守るために、非常に厳しい構造計算を行っています。
その結果、勾配天井を作る位置や「家の広さ」によっては、天井を十分に「高くする」ことができないケースもあるんです。
さらに、高い耐震等級をクリアするために、吹き抜けや勾配天井のまわりには「垂れ壁(タレ壁)」や「耐力壁」がどうしても必要だと判断されることがよくあります。
開放感を求めて採用したはずの勾配天井が、こうした壁のせいで、逆に視覚的な圧迫感につながってしまうリスクがあることも覚えておきましょう。

その3:天井高+20cm

一条工務店で天井高を作る3つ目のオプションは、1階の生活スペースを上に広げる『天井高+20cm』です。
このオプションは、2×6工法(アイスマートやグランスマートなど)で建てる1階の天井を「240cm→260cm」へ高くするもの。費用は「1坪あたり約2万円 × 家の坪数」で計算されるため、家が大きくなるほどコストも膨らみます。
- 25坪:約50万円
- 30坪:約60万円
- 35坪:約70万円
- 40坪:約80万円
ここで注意したいのは、お金のことだけではありません。このオプションを使うと、間取り設計の「ルール」が一段と厳しくなってしまうんです。
実は私も検討しましたが、最終的には以下のリスクを考えて「不採用」という決断をしました。
- 垂れ壁・耐力壁が増える:天井を高くする分、家を支えるために多くの壁や梁が必要になります
- 窓の高さに制限が出る:「ハイドア」や大きな窓が使えなかったり、配置が制限されたりすることがあります
- 天井を高くできない部屋が出る:配管などの関係で、全部の部屋が260cmにならないケースもあります
他社のハウスメーカーに目を向けると、標準仕様で天井高270cm〜300cmを売りにしている会社も少なくありません。
「とにかく開放感にこだわりたい!」という方は、一条工務店で高いオプション料金を払うよりも、他のメーカーを選択肢に入れてみた方が、満足度の高い家づくりができるかもしれません。
| 住宅メーカー | 標準天井高 | 平均坪単価 |
|---|---|---|
| 一条工務店 | 265cm(在来) | 約78万円〜 |
| 住友不動産 | 270cm | 約70万円〜 |
| タマホーム | 270cm | 約60万円〜 |
| 桧家住宅 | 300cm | 約60万円〜 |
| 三井ホーム | 300cm | 約90万円〜 |
特に、もともと「高天井」が標準のメーカーなら、オプション代が浮いた分を他の設備に回せるので、トータルの建築コストが逆に安くなることも考えられますよね。
自分たちの理想の「高さ」と「予算」のバランスをしっかり見極めるには、契約前に タウンライフ家づくり などを活用して、客観的にプランを比べてみることが欠かせません。
このサービスを使えば、自分たちの希望に合わせた「間取りプラン」と「見積書」を一括で取り寄せることができます。一条工務店以外のメーカーがどれくらいのコストパフォーマンスなのか、自分の目で確かめるには絶好のチャンスですよ。

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一条工務店で天井高を感じる間取り設計の5つのコツ

最後に、一条工務店独自の構造制限(一条ルール)の中でも、視覚的な開放感を最大限に引き出す『天井高を演出する5つのコツ』を解説します。
結論からお伝えすると、物理的に天井を高くするオプションにはそれなりの「費用」がかかりますが、これから紹介する視覚的なアプローチを「標準仕様」に組み合わせるだけで、数値以上の広がりを感じることができるんです。
これらのテクニックは、先に紹介した「吹き抜け」や「勾配天井」といった有料オプションとセットで使うと、その効果をさらにパワーアップさせることができます。
特に「グランスマート」や「アイ・スマート」のように、標準の天井高が240cmの商品においては、開放感を作るための極めて重要な「ルール」と言えるでしょう。
ここからは、実際に私が建てた住まいの写真をお見せしながら、具体的なポイントを分かりやすく解説していきますね。
その1:天井高の高低差を戦略的に作る

天井高を感じる間取りを作る1つ目のコツは、空間の中に『天井の高低差を戦略的に作る』ことです。
この理由は、本記事で何度もお伝えしている通り。人は単なる「高さ」の数値よりも、隣り合う空間との「高低差」が大きいほど、心理的な広がりを強く感じるからですね。
この手法は、構造上のルールが厳しい「アイスマート」や「グランスマート」において、特に有効な設計テクニックと言えます。
具体的な成功例として、我が家の間取りプランをご紹介しますね。

- リビング:標準仕様の天井高 240cm
- ダイニング:吹き抜けによる天井高 約500cm
- キッチン:標準仕様の天井高 240cm
我が家では、「①リビング」と「③キッチン」から、真ん中の「②ダイニング」へと視線が抜ける配置にしました。
これにより、天井高に約260cm(2.6m)もの高低差が生まれ、標準の高さである240cmのエリアにいても、隣の吹き抜け空間のおかげで数値以上の広がりを感じる設計になっています。
また、この高低差を作るときには、あえてキッチン部分を「下がり天井」にしたり、構造上どうしても必要な「垂れ壁」をデザインの一部として取り込んだりするのもアリですよ。
制約を逆手に取ることで、よりおしゃれで洗練された空間を演出できるはずです。
その2:空や庭へ繋がる空間を作る

天井高を感じる間取りを作る2つ目のコツは、視覚的な境界をなくす『庭や空へ繋がる空間を作る』ことです。
理由はとてもシンプル。壁に囲まれた室内だけで演出できる開放感には、どうしても構造上の限界があるからですね。
部屋と外を視線でつなげて空間を無限に広げるこの手法は、一条ルールによる制約をうまく回避しながら、開放感を「高くする」ための非常に有効な手段と言えます。
我が家では、吹き抜け空間に戦略的な窓配置を行い、「室内から空」へのつながりを意識した間取りを設計しました。参考までに、実際に採用した窓の仕様と費用(推測)をご紹介します。

- FIX窓(JF5961):追加費用 約50,000円
- FIX窓(JF2461)×3枚:標準仕様内
特に「窓の高さ」を吹き抜けの上部に持ってくることで、天気の良い日は青空が絵画のように切り取られ、室内の「高さ」をよりダイレクトに実感できますよ。
また、日中は照明がいらないほどの光を取り込めるので、デザイン性はもちろん、省エネの面でも大満足の仕上がりになりました。
ただ単に「天井を高くする」だけでなく、どこに視線を逃がしてあげるかを検討することが、間取り成功の大きなポイントになりますね。
その3:圧迫感を排除する低重心の家具を選ぶ

天井高を感じる間取りを作る3つ目のコツは、ふだんの視線をぐっと下げる『背丈の低い家具(ロータイプ家具)を選ぶ』ことです。
その理由は、ソファの座面やテーブルの天板を低く抑えることで、天井までの距離(有効空間)が物理的に広がり、天井を見上げる角度が深くなるから。
これにより、標準仕様の240cmという数値以上に「高さ」をしっかり認識できるようになります。
特に家族が集まるリビングやダイニングにおいては、視線を遮らない「ロータイプ」の家具を優先的に選ぶのがポイントですよ。

「吹き抜け」や「天井高+20cm」といった高額なオプションにお金をかけるよりも、家具選びの工夫はコストを抑えつつ、日々の開放感に直結します。
一条工務店ならではの家の性能(壁の厚さや耐震ルール)はそのままに、間取りの質をワンランク引き上げてくれる非常に効果的な手法と言えるでしょう。
家具の「高さ」を上手にコントロールすることは、限られた標準仕様の中で最大限の広がりを手に入れるための、最も賢い戦略のひとつですね。
その4:縦長の窓・設備を選ぶ

天井高を感じる間取りを作る4つ目のコツは、垂直方向のラインを強調する『縦長の窓・設備を選ぶ』ことです。
その理由は、床から天井付近まで伸びる「縦長デザイン」の設備を置くことで、人の視線が自然と上下に誘導され、天井を実寸以上に「高くする」視覚効果が得られるから。
特に、標準の天井高が240cmのアイスマートなどでは、窓の高さや配置の工夫が開放感の決め手になります。
一条工務店の「グランセゾン」においては、標準仕様で選べる以下の設備がとっても有効ですよ。
- ハイドア:天井まで届くドア。垂れ壁(タレ壁)をなくすことで、隣の部屋とのつながりを生みます
- スリットルーバー:縦の格子ラインが強調され、間仕切りながらも視線を奥へと逃がしてくれます

これらの設備は、ただデザインがおしゃれなだけではありません。
構造上のルールに縛られがちな注文住宅において、空間にアクセントを加えながら最大限の開放感を演出してくれる「救世主」のようなアイテム。
グランセゾンで家づくりを進めるなら、これらをどこに配置するか戦略的に考えることが、納得のいく住まいへの近道になりますね。
その5:視覚的な「奥行き」を最大化する設備を選ぶ

天井高を感じる間取りを作る5つ目のコツは、視界を邪魔する壁をできるだけ減らして、空間に広がりを持たせる『奥行きを感じる設備を選ぶ』ことです。
その理由は、階段や廊下をリビングと「ひとつの空間」として視覚的につなげることで、実際の「高さ」以上の広がりを感じられるようになるから。
特に吹き抜けと組み合わせると、縦方向の高さに加えて横方向の奥行きも強調されるので、開放感をさらに「高くする」ことができますよ。
我が家では、以下のオプションを組み合わせて、吹き抜け空間のポテンシャルを最大限に引き出しました。

- ファイン手摺:約166,000円(アクリルパネルなどの透明素材で視線が抜ける)
- オープンステア:約20,000円(階段下まで視線が届き、圧迫感がなくなります)
ファイン手摺は単体で見ると高額なオプションに感じますが、開放感を出すために「家を1坪広くする(建築コストが約70万〜80万円アップ)」ことに比べれば、かなり投資効率の良い選択だと言えます。
単に面積としての「広さ」を増やすよりも、視線がスッと抜ける「奥行き」に費用をかける方が、間取りの満足度は飛躍的にアップしますよ。
構造上のルールに縛られて「できない」間取りを無理に追いかけるよりも、こうした設備を戦略的に配置することこそが、後悔しない家づくりのポイントと言えるでしょう。
一条工務店の天井高まとめ|後悔しないための設計と費用
本記事では、一条工務店の各モデルにおける標準天井高から、開放感を「高くする」ためのオプション費用、そして視覚的な工夫について解説してきました。
最後に、理想の住空間を実現するための重要なポイントを整理しますね。
まず、家づくりの第一歩としてモデル選びの優先順位をはっきりさせることが大切です。
天井高265cmが標準の「グランセゾン」を選ぶか、あるいは240cmでも住宅性能が非常に高い「グランスマート」や「アイ・スマート」を選ぶか。
自分たちが何を一番に優先したいのか、あらかじめ家族で話し合っておきましょう。
次に、開放感を出すには「数値」よりも「高低差」に注目してみてください。
無理に天井を上げるオプションは、費用がかさむだけでなく「一条ルール(垂れ壁など)」によって逆に圧迫感が出るリスクもあります。
下がり天井やハイドアを上手に活用した視覚的な演出の方が、コストを抑えつつ効果的に開放感を作れますよ。
そして、忘れてはいけないのが他社比較によるコスト検証です。
一条工務店で高いオプション料金を積み上げていくよりも、もともと天井が高い他社メーカーを選んだ方が、トータルの建築コストを安く抑えられるケースもあります。
一条工務店は業界トップクラスの性能を誇る一方で、間取りの自由度には独自の制限があります。
特に天井高に関する「できないこと」や「ルール」を設計の最後の方で知るのは、大きな後悔に繋がりかねません。
納得のいく家づくりを進めるためには、早い段階で具体的な「間取りプラン」と「総費用の見積書」を手に入れて、自分たちの予算内で理想の空間が本当に叶うのか、しっかり検証しておくことが不可欠です。
もし「自分たちにぴったりのプランを客観的に比べたい」と思っているなら、 タウンライフ家づくり を活用してみてくださいね。
一条工務店だけでなく、高天井を標準にしているハウスメーカーからも一括で資料がもらえるので、建築コストが妥当かどうかを冷静に判断できるようになります。

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