中には「必要ない」という人が多いみたいだけど、実際はどうなんだろ…。
といった疑問を解決できる記事です。
結論から言うと『ロスガードは導入費・メンテナンス費が高額だからいらない』です。
とは言え、一条工務店で標準仕様の設備なので「一条で家を建てる=ロスガードの購入が必須」です。
- 標準仕様でお得
- 全館換気で空気がキレイ
- 窓を開けての換気いらず
と営業マンから聞いているかもですが、それ以上にデメリットが大きい設備なんですよね。
「ロスガードの寿命は15年です。そのため導入費と修繕費には、30年間で200万ほどが必要です。」
と聞いて、それでも欲しいと思えますか?
詳しくは、本編で深掘りします。
本記事の内容
- メリット・デメリット
- ロスガードの導入費
- ロスガードのメンテ費
この記事を読み終えると『ロスガードって本当に必要なのか?一条工務店と契約して良いのか?』が分かりますよっ!
筆者の紹介
- マイホーム:一条工務店(i-smart)
- 住宅ローン:4,300万
- 家の特徴 :2階建て
- 家族構成 :3人暮らし
【一条工務店の換気システム】ロスガード90のメリット
まず最初に『ロスガードのメリット』から解説します。
「ロスガードとは?」をザックリと解説すると「家に埋め込まれた巨大な空気清浄機」です。
「部屋 ↔ 部屋」を壁の中のダクトで繋ぎ、空気を換気する性能があります。
ロスガードのメリット
こちらは一条工務店の標準仕様の設備ですが、どういった機能を持つのか確認していきましょう。
まずはメリットから、サクサクっと解説していきますね!
特徴①:熱交換率90%で全館換気
ロスガードは「巨大な空気清浄機」と同じ役割です。
従来式の換気扇とは異なり、下記のような特徴があります。
- 部屋の温度を逃がさずに換気
- 外気をキレイにして取り込む
- うるケアは「加湿+換気」
つまり「部屋を快適に換気する機械」と言えそうですね。
冬も夏も快適に換気
ロスガードがあると、冬も夏も快適に換気が行えます。
ロスガードは熱交換器を搭載しています。そのため外気温が「0度」と極寒でも、ロスガードを通すことで「18度」に暖められた空気を取める仕組みです。
換気をしても、低い外気温で部屋の温度を下げません。これは夏も逆の要領で温度調整をするため「室温 ↔ 外気温」の温度差がある季節でも快適に換気が行えます。
電気代も「1か月/200~300円」と安いため、気にしなくて良いかなと。
うるケアは「加湿+換気」に対応
ロスガード90は標準仕様ですが、有料でランクアップすると「うるケア」に変更することができます。
こちらは「加湿+換気+床冷房」に対応した設備です。
同じく標準仕様の「全館床暖房」を使うと部屋が乾燥するので、同時に加湿して部屋を潤す設備なんですよね。
「坪単価 × 1.5万」で採用でき、オプション費は下記の通りです。
- 25坪:375,000円
- 30坪:450,000円
- 35坪:525,000円
- 40坪:600,000円
かなり高めのオプションですが、これ1台で家全体を「加湿+換気+冷房+暖房」できるので便利ですよね。
- 夏:除湿
- 冬:保湿
注意点は「床冷房を使っても猛暑日は暑いと感じる」シーンがあるということ。
床を冷やす仕組みなので「床は冷たいけど、室温は暑い…」と感じる人が中にはいるようですね。
特徴②:家全体の温度を均一にする
ロスガードは上記の画像の通りで、家中の壁の中を専用配管が通っています。
「部屋 ↔ 部屋」の空気を循環させることで、どの部屋も同じ温度で暮らしやすい環境を作ることができます。
特徴③:除去率99%のフィルターで換気
ロスガードは約2時間で家全体の空気を入れ替えることができます。
「除去率99%のフィルター」を搭載しており、花粉・PM2.5の対策にもなります。
- 花粉 :99%除去
- カビ :99%除去
- 黄砂 :99%除去
- PM2.5:95%除去
「99%除去」とは、一般的な空気清浄機より少し除去率が低いくらいです。
有名なシャープの空気清浄機で「99.97%除去」なので、ザックリだと同じくらいの性能と思っておいてOKです。
【一条工務店の換気システム】ロスガード90がいらない4つの理由
次に『ロスガード90がいらない4つの理由』を解説します。
僕が判断する限りだと、ロスガードは「デメリット・注意点」の方が圧倒的に多いんですよね、、、
「ロスガード=いらない」と感じる理由は、下記の4つです。
お分かりの通り、ロスガードは導入費・維持費がかなり高いです。
「契約前に知っていれば、他社の住宅メーカーも検討したのに…」が僕の最大の後悔ポイントですね、、、
なお、ロスガードは一条工務店の標準仕様なので、不要でも一条で家を建てる以上は購入せざるを得ません。
理由①:設置に図面1マス分が必要で19万
ロスガードの設置には「図面上の1マス」が必要です。
つまり居住空間・物置きを減らして、ロスガードを設置することになります。
一条工務店の坪単価は「平均75万」より計算すると「1マス=19万」ほどです。つまり「ロスガードの設置場所=19万」を払う必要があると言えますよね。
なお、ロスガードは2階建て・3階建ての建物だと「2階のみに設置可能」です。
理由②:フィルターの交換がかなり手間
ロスガードの「フィルターの掃除・交換」は、かなり手間です。
吸気口・排気口が1部屋に1つ以上設置され、3か月もしくは6カ月ごとに掃除・フィルター交換が必要です。
交換周期 | 1枚単価 | |
---|---|---|
給気高性能フィルター | 6か月 | 1,182円 |
給気PM2.5対応フィルター | 3か月 | 1,306円 |
防虫袋 | 6か月 | 137円 |
キッチン用給気フィルター | 6か月 | 563円 |
排気フィルター | 6か月 | 185円×2箇所 |
33坪と一般的な広さの我が家でも「年間40回(箇所)」のお手入れが必要になり、かなり手間なんですよね、、、
しかもフィルターの交換費用は「年間 約1万」と、かなりお高い…。
理由③:寿命が15年と短く、全交換は90万と高額に
ロスガードは「寿命15年」と短く、交換コストも高額です。
下記はロスガードの主要箇所の交換周期と交換費です。
交換周期 | 費用 | |
---|---|---|
本体 | 10~15年 | 25万 |
熱交換器 | 15年 | 8万 |
ダクト | 30年 | 25万 |
こちらは一条工務店が公表する耐久年数のため、あくまで目安です。
30年間で計算すると「計91万」なので、多少違えど高額の維持費がかかることに間違いなさそうです。
なお、上記の交換費より導入費に「58万~」がかかっていることが分かります。
理由④:導入費・メンテ費は総額200万
上記で解説したロスガードの維持費をまとめると「30年=約200万」です。
引くほど、高いですよね、、、
- 導入費用 :58万
- 設置場所 :19万
- メンテナンス費:91万
- フィルター交換:30万
僕は「ロスガードの導入費+維持費の高さ」を一条工務店と契約してから知りました、、、
もし契約前に知っていれば、他の住宅メーカーで契約していた可能性は高いです。
だって200万ですよ?200万あれば、大型テレビも買えますし、ドラム式洗濯機も買えます。空気清浄機に200万も払うほど、我が家に余裕はない、、、
一条工務店は「建てた後のメンテナンス費はお得」と聞いている人が多いはずですが、実はそんなこともないんですよね。
確かに屋根材・外壁材の修繕費は安いですが、「ロスガード・太陽光・床暖房」等の主要設備の維持費がかなり高いんですよね。
詳しくは『本当は高額なメンテナンス費用【維持費をぶっちゃけます】』の記事で解説済みです。
【まとめ】ロスガードがいらない人は、他社の住宅メーカーも
本記事をまとめます。
ロスガードをいらないと感じる理由は、下記の4つです。
- 図面1マス分で場所代に19万かかる
- フィルター交換が手間
- 寿命15年・全交換90万かかる
- 導入費・メンテ費は総額200万かかる
確かに「部屋の空気をキレイにする」というメリットには納得ですが、何より「導入費・維持費」が高すぎです、、、
「ロスガード=空気清浄機」なので、せめて30年で50万以下くらいに抑えて欲しいものです。
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