
イーサリアムへの投資を考えているんだけど、特徴の違いを知りたいな…。
先に結論を言うと、ビットコインとイーサリアムは目的・用途が全く違います。
それぞれの特徴をサクッと例えると、下記の通りです。
- ビットコイン
価値の保存に優れた金(ゴールド)に近い存在 - イーサリアム
独自の仕組み・サービスを開発できるOSに近い存在
特にイーサリアムの使い道・需要がどんどん増えており、価格上昇に繋がっています。
なぜなら今までは「仮想通貨は世界を変えてくれるだろう未来」へ投資していた人が多かったものの、今は「イーサリアムを使いたい」という実需で買う人が急増しているからです。
結果、2020年→2021年にかけてイーサリアムの価格が大きく上昇しました。
- イーサリアム:37.5倍
1.2万→45万 - ビットコイン:13.6倍
50万→680万
ビットコインへ投資する人は多いですが、イーサリアムへも投資しておくと分散投資でリスクを下げつつ高い投資リターンを狙えるのでオススメですよ。
本記事では「イーサリアムは、ビットコインと何が違うのか?」を比較して、その特徴・違いをまとめました。
表にまとめると、下記の通りです。
ビットコイン | イーサリアム | |
---|---|---|
創設日 | 2008年10月31日 | 2013年末 |
リリース | 2009年1月9日 | 2015年7月 |
創設者 | サトシ・ナカモト | ヴィタリック・ブテリン |
ティッカー | BTC | ETH |
最大発行枚数 | 2,100万枚 | 上限なし (毎年+4.5%発行) |
デフレ効果 | 半減期 | バーン(焼却) |
時価総額 | 1位 | 2位 |
ブロック生成時間 | 10分 | 15秒 |
承認方法 | PoW | PoW(PoSへ移行) |
なお、僕はビットコインとイーサリアムの両方へ投資しております。
なぜなら、これら2つの通貨は特徴が大きく違うものの、それぞれの通貨が作り出す未来に期待ができるからです。
優良な複数の銘柄へ投資しておくと、リスク分散をしつつ高い投資リターンが狙えるのでオススメですよ。
本記事の内容
- ビットコインの特徴
- イーサリアムの特徴
- 2つの通貨の違い
この記事を書いた人


イーサリアムとビットコインの違いは?【5つのポイントで解説】
イーサリアムとビットコインの大きな違いは、下記の5つです。
それでは順番に解説していきましょう。
違い①:ビットコインは発行上限2,100万枚、でもイーサリアムは毎年+4.5%増加で発行上限ナシ
1つ目の違いは、供給量の上限があるか・ないかです。
ビットコインは発行上限が2,100万枚と限られているものの、イーサリアムは毎年4.5%ずつ発行されるため上限がありません。
需要と供給のバランスは価格が決まる際に最も重要な要素です。
下記で詳しく、解説しますね。
ビットコイン:発行上限2,100万枚
ビットコインは発行枚数が2100万枚と決められており、価格が上がり易い仮想通貨です。
また供給量が限定的という特性から、デジタルゴールドとも言われています。
なぜなら金(ゴールド)の採掘量に限りがあるのと同じで、ビットコインも最大2,100万枚と上限が決められているからです。
2022年時点で1900万枚以上のビットコインが発行されており、2100万枚の全ビットコインの発行が終わる2140年までマイニングが行われます。
例えば「販売数を限定したスニーカー」は、何万円・何十万円と高い価格で取引されるケースがありますよね。
これと同じで仮想通貨も供給量が限られているからこそ、資産価値が高くなり、価格が上がりやすいといった特性があります。
イーサリアム:発行上限なし
対するイーサリアムは、発行上限が決められていません。
毎年+4.5%のイーサリアム(ETH)が発行され、上限なく市場へ供給されます。
つまりイーサリアムの利用者・需要が増えない限りは「需要<供給」と、売り圧力が優勢になりやすい通貨です。
このように聞くと「あれ、イーサリアムって投資対象として微妙なんじゃないの?」と思うかもしれません。違い③で解説する「バーン(焼却)」と合わせて、判断してみて下さいm(_ _)m
違い②:ビットコインは「価値の保存手段」であり、イーサリアムは「ワールドコンピューター」である
ビットコインの希少性の高さは先に解説済みなので、イーサリアムの「ワールドコンピューター」と呼ばれる理由を解説します。
個人的には、これがビットコインとイーサリアムの最も大きな違いだと思います。
- ビットコイン:価値の保存手段
- イーサリアム:仕組み・サービスを作れる技術で、その中の決済で使える通貨
イーサリアムが持つ「スマートコントラクト」という技術を使うことで、今までに無かったサービス・アプリが自由に作れます。
例えば「iPhoneのOS」をイメージすると分かりやすく、イーサリアムを使ってアプリを作れるといった具合です。
具体的にはDeFiという「仮想通貨の交換所」を作ることができたり、NFTの発行・手数料に使ったりと今の世の中に求められている様々なサービスで使えます。
これまでは企業が管理する「中央集権的」なサービスが当たり前だったものの、今の時代はシステムで管理・サービスが成立する「分散型」の仕組みが人気です。
これを実現可能にする技術をイーサリアムは持っており、急激な需要の増加で大幅な価格上昇に繋がりました。
違い③:ビットコインの「半減期」とイーサリアムの「バーン(焼却)」によるデフレ資産
ビットコインもイーサリアムもデフレの特性を持つため、価格が上がりやすい仮想通貨です。
デフレになる仕組みは少し違い、下記の通りです。
- ビットコイン:4年に1度の半減期で供給量が減る
- イーサリアム:手数料の一部がバーン(焼却)され、供給量が減る
イーサリアムは利用数が増えるほど、より高いデフレ効果を発揮する仮想通貨です。
特に需要が急増した2021年は1年間に発行されるイーサリアムより、バーンされるイーサリアムの方が多いという状況が続いたことで大きな価格上昇に繋がりました。
ビットコインは4年に1度の半減期で価格が上がり易くなる
ビットコインは4年に1度で「半減期」があり、市場へ供給されるビットコインの量が半分に減ります。
供給量が減ることで「供給<需要」になるため、ビットコインの価格が上がり易くなります。
なぜなら、市場の価格は「買いたい人:売りたい人」の受給バランスで決まるからです。
ビットコインは「2012年・2016年・2020年」と計3回の半減期を終えており、その都度 供給量が半分に減り、価格が大きく上昇しています。
- 2012年:50BTC→25BTC
- 2016年:25BTC→12.5BTC
- 2020年:12.5BTC→6.25BTC
次の半減期は「2024年」です。その後も2,140年まで4年ごとに半減期が起こるため、供給量が減り続ける仕組みです。
つまりビットコインがイーサリアムと違う最大のポイントは、下記の2つです。
- 最大発行枚数2,100万枚と上限あり
- 4年に1度の半減期で発行量が半分になる
イーサリアムは「バーン(焼却)」という仕組みを使っており、下記で解説します。
イーサリアムはバーン(焼却)のデフレ効果で価格が上がりやすい
イーサリアムはバーン(焼却)で市場に出回るイーサリアムが減ることで、価格が上がりやすくなります。
なぜなら、たった1週間で数十億〜数百億円規模のバーンが行われる一方で、同時にDeFiやNFTといった需要が急激に増えているからです。
2021年8月の「ロンドンアップデート」でバーンが実装され、イーサリアムを使いたい需要が急増するというダブル効果で、2020年→2021年で価格は37倍に上昇しました。
ビットコインとは違い、イーサリアムは「スマートコントラクトを使って、サービスを作りたい」や「資産運用・NFT購入にイーサを使いたい」といった需要が多いです。
「バーン(焼却)」は、下記の2ステップで行われます。
- 利用者がトランザクション手数料を支払う
- 支払う手数料の一部がバーン(焼却)される
イーサリアムの利用者が増えると、市場へ供給される4.5%のイーサリアム以上の量がバーンされるケースもあります。(例えば2021年秋など)
つまりイーサリアムは「利用者が増えるほどデフレ効果がある資産で、価格が上がりやすい特性を持つ」ことが分かりますよね。ここがビットコインと大きく違うポイントです。
違い④:ビットコインは「サトシ・ナカモト」、イーサリアムは「ヴィタリック・ブテリン」により開発された仮想通貨
ビットコインを作ったと言われている「サトシ・ナカモト」は姿を消しており、存在しないとも言われています。
対するイーサリアムは「ヴィタリック・ブテリン」により作られ、今も開発に携わっています。
「開発者の有無」の違いは、仮想通貨が進化するスピード感に差が出ます。
ビットコインの創設者「サトシ・ナカモト」はいない
ビットコインは「サトシ・ナカモト」という人物により開発された仮想通貨です。
2008年に論文でビットコインを発表し、2011年にはプロジェクトから抜けていると言われています。
日本人の名前ではあるものの、本当に日本人なのか、そもそも存在する人なのかすらも分かっていません。
ビットコインは最も分散化された仮想通貨であり、そのシステムで安全性が担保されています。なので「管理者がいない ≠ 危険・信頼できない」とはならず、ブロックチェーンは信頼度の高い技術です。
ですが開発者がいないため、開発スピードの遅くなることがデメリットです。ビットコインのアップデートは、4年に1度くらいの頻度でしか行われず、大きな変化が起こりづらい点がイーサリアムと比べると進化するスピードが違ってきます。
イーサリアムは「ヴィタリック・ブテリン」により開発
イーサリアムは「ヴィタリック・ブテリン」という若き天才エンジニアにより開発された仮想通貨です。
2013年に当時19歳だったヴィタリック・ブテリンによって考案され、2014年に立ち上げたイーサリアム財団により、開発が進められています。
2021年には3回のアップデートを行っており、開発者がいることからビットコインに比べて、成長・変化にスピード感があります。
直近のアップデートだと「ステーキングサービスの開始」や「バーン(焼却)の実装」、下記で解説する「PoW→PoSへの移行」が上げられます。
特に「バーン(焼却)」は、通貨の需給の特性を大きく変えるため、価格が上がり易くなる好材料です。今後も開発者がいることでアップデートがスピーディに行われるのは、イーサリアムのメリットでしょう。
違い⑤:ビットコインの「PoWによる安全性」とイーサリアムの「PoSでの利便性」
現在はビットコインもイーサリアムもPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しているものの、イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ移行します。
なぜならPoWは信頼性が高いものの、処理速度が遅い・手数料が高い・環境に悪いというデメリットがあるからです。
イーサリアムは利用者が急激に増えて、取引手数料が高騰したことが移行の原因です。
それぞれメリット・デメリットがあるので、サクッと確認していきましょう。
PoWで信頼性の高いビットコイン
ビットコインは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を使っており、今後も変わることはありません。
PoWは処理速度が遅いものの、安定性・信頼性がバツグンに高い承認方法です。
この処理方法には大量の高性能パソコンを使ったマイニング作業が必要で、膨大な電力消費が問題視されています。
なぜならビットコインのマイニングに使われる電力消費量は、オランダやアラブ首長国連邦の消費電力よりも多いと言われているからです。
つまりPoWは安定性・信頼性が高い一方で、何かとデメリットが多いと分かりますよね。
PoSで利便性が高いイーサリアム
イーサリアムは今はPoWを使ってはいるものの、2022年の後半に「PoW → PoS」へ移行します。
なぜならPoWは信頼性が高いものの、DAppsやDeFi、NFTでイーサリアムの利用者が増えたことで手数料の高騰、処理の遅れが発生したからです。
イーサリアムの通常時の手数料は、1回1,000〜2,000円前後です。
ですが2021年はイーサリアムの利用者が急増したことで、1回の手数料が5,000〜8,000円ほどにまで急騰するシーンが何度もありました。
また承認作業が複雑になるほど、手数料が高くなるのもイーサリアムのデメリットです。
そこで信頼性が少し下がるものの「処理が速い・手数料が安い・環境への悪影響が少ない」というPoSへ移行します。
この変更により利便性が高くなり、利用者が増えてバーンによる焼却も増え、イーサリアムの価格が上がり易くなると僕は予想しています。
またPoSは通貨の保有量や保有期間に応じてマイニング難易度が変わってくるため、イーサリアムの長期保有者が増えることで売り圧力も小さくなることもメリットですね。
【まとめ】イーサリアムとビットコインの両方へ分散投資がおすすめ
最後に記事をまとめると「イーサリアムとビットコインの5つの違い」は、下記の通りです。
イーサリアムは需要が増えるほどデフレ効果が働き、価格が上がり易い仮想通貨なので、今後のDeFi・NFT・DAppsの普及がカギを握りそうです。
ビットコイン・イーサリアム共に将来に期待できる仮想通貨であることに間違いありませんが、仮想通貨はリスクが大きいので注意してください。
価格が大きく上昇することもあれど、たった数週間で価格が半分に下落することもあります、、、
そこで仮想通貨への投資は、下記のリスク分散がオススメです。
- 「時間」の分散
→毎日積立で少額の投資を長期で投資する - 「銘柄」の分散
→3銘柄前後へ資金を割り振る
つまり上記の2つを組み合わせた「3銘柄前後への毎日積立」がオススメです。
取引口座にビットフライヤーを使うと「1銘柄1円」と少額から積立でき、投資金額の柔軟性が高いので投資がスゴくやり易いですよ。
口座開設は10分ほどで完了し、翌日から積立投資を始められる点も魅力的です。もちろん僕も使っており、使い易いのでオススメの取引所です。
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