
国内取引所の積立サービスと比較すると何がどう違うんだろう?
こんな疑問にお答えします。
先に結論を言うと、バイナンスで積立(自動投資)を行うのはややハードルが高いものの、利用するメリットは十分にあると言えます。
なぜなら国内取引所では積立できない将来に期待できる仮想通貨の取り扱いが豊富にあるからです。
また国内取引所だと積立に約3%の取引手数料がかかるところ、バイナンスだと0.5%と格安で積立できることもメリットの1つです。
ですが積立投資で「ラクさ」や「簡単さ」を重視する人だと、ちょっと合わないかもしれません。国内取引所の積立サービスより、始めるまでの手順が少し手間です。
そこで本記事では「バイナンスで積立するメリット・デメリット」を国内取引所の積立サービスと比較しつつ、積立はどこの取引所を選ぶべきかを解説します。
「どの銘柄へ積立するか」や「どれだけ手数料を安くできるか」は、投資リターンへの影響が大きいので記事を読んで判断して下さいm(_ _)m
本記事の内容
- バイナンスで積立するメリット
- バイナンスで積立するデメリット
- バイナンスの積立の始め方
この記事を書いた人


【仮想通貨の積立】バイナンスを使う5つのメリット
国内取引所ではなく、積立にバイナンスを使うメリットは下記の5つです。
こちらを国内取引所で積立サービスを提供する「ビットフライヤー・コインチェック・GMOコイン」と比較しつつ、解説を進めます。
バイナンスで積立するには「国内取引所→バイナンス」へ仮想通貨を送金する手順が必要です。日本円で直接、積立を行うことはできません。
少し手間がかかるので「この手間をかけて、バイナンスで積立するメリットがあるのか?」を判断してみてくださいm(_ _)m
その①:積立の手数料が「0.2%」と安い
1つ目のメリットは『バイナンスの積立は、手数料が「0.2%」と安い』です。
対する国内取引所は「3%前後」と高めに設定されており、国内取引所だと手数料に大きな差はありません。
なぜなら国内取引所は積立を「販売所の価格」で行うため、スプレッドという取引コストがかかります。
具体的には「ビットコイン価格が500万円だけど、実際に購入できる価格は515万円になる」といった具合です。
つまり積立する総額が100万円だと「3万円」、50万円だと「1.5円」が手数料で消えるという話です。
ですがバイナンスだと50万円の積立にかかる手数料は、たった「約1,000円」と激安です。手数料の安さにこだわる人には、メリットになるはずです。
僕も「手数料3%」は必要経費だと思って、国内取引所を使っているよ!

その②:翌日から積立をスタートできる
2つ目のメリットは『バイナンスで積立の手続きを行うと、最短で翌日からスタートできる』です。
国内取引所の積立を開始するまでの期間は、下記の通りです。
- ビットフライヤー:最短翌日
- コインチェック :1~2か月
- GMOコイン :最短翌日
ビットフライヤー・GMOコインだと、同じく翌日スタートです。ですがコインチェックは開始・変更に「1〜2ヶ月」と遅いため、ストレスを感じるかもしれません。
なぜなら仮想通貨は数週間で価格が2倍に上昇したり、逆に2分の1にまで下落するほど価格変動が大きいからです。
例えば「ビットコインの価格が下落して買い増しのチャンスだ!」と思っても、コインチェックだと開始・変更できるのは1〜2ヶ月後の話です…。これだと絶好の投資チャンスを逃す可能性が高くなりますよね。
仮想通貨の値動きは早いため、積立の開始・変更の手続きが「翌日対応」である取引所を使うようにしましょう。
その③:積立できる通貨の種類が多い
3つ目のメリットは、バイナンスで積立できる銘柄は「全26種類」と豊富です。
国内取引所の取扱銘柄数は、下記の通りです。
- ビットフライヤー:15銘柄
- コインチェック :15銘柄
- GMOコイン :18銘柄
バイナンスは通貨の種類が多いだけでなく、将来の成長性に期待できる通貨を多く取り揃えています。
いくつかをサクッと紹介すると、下記の通りです。
- BNB:BSCでDapsが作れる通貨
- APE:NFTで人気のBAYCの通貨
- SOL:処理の速さ・手数料の安さで人気チェーン
他にも「LUNA・MATIC・DOT・ADA・AVAX・FTM」といった今後の成長性が見込まれる仮想通貨を積立ができます。
ここでは解説しきれないので気になる人は、ご自身でググってみて下さいm(_ _)m
特に「ビットコイン」や「イーサリアム」以外にも投資したい人は、バイナンスの積立を選ぶ大きなメリットになるです。
その④:4種類の積立頻度から選べる
4つ目のメリットは『バイナンスは積立頻度を「毎日・週1・月2・月1」の4種類から選べる』です。
国内取引所の積立プランと比較すると、下記の通りです。
毎日 | 週1 | 月2 | 月1 | |
---|---|---|---|---|
ビットフライヤー | ○ | ○ | ○ | ○ |
コインチェック | ○ | × | × | ○ |
GMOコイン | ○ | × | × | ○ |
特にこだわりがなければ、僕は「毎日積立」がおすすめです。
なぜなら毎日プランで積立を行うと、最も「時間の分散」が行えるからです。
月1積立でまとまった金額を1回で購入するよりも、毎日積立で少額を30回に分散して購入する方がリスクをより下げることができます。
例えば「ビットコインの価格が下がって積立するチャンスなのに、既に月1プランで購入済み…」といった機会損失が起こる心配もありません。
なお、購入回数が増えても手数料が高くなることはないので、ご安心ください。
特別な理由がなければ「毎日積立」を選んでおくと無難ですよ。
その⑤:通貨を預けて利息収入を稼げる
5つ目のメリットは『バイナンスは積立した仮想通貨を預けて利息収入を稼げる』です。
具体的には、下記の3ステップです。
- バイナンスで積立する
- 「セービング」もしくは「ステーキング」へ通貨を預ける
- 利息収入を受け取る
つまり「日本円を銀行に預けて、利息収入を得る」のと似た仕組みで、こちらの仮想通貨.verと思えばOKです。
例えば10万円分の「AVAX(アバランチ)」をステーキングすると、1年間で「23%の利息収入=23,000円」が得られます。
仮想通貨へ投資するなら、ただ保有するだけじゃなく、セービングやステーキングを併用すると効率的に稼げますよ。
もちろん「使う・使わない」は好きに決められます。とは言え、所有する仮想通貨を一時的に預けるだけで利息収入が受け取れるのは大きなメリットですよね。
国内取引所ではGMOコインでステーキングを行えるものの、対象銘柄は「テゾス(XTZ)」と「シンボル(XYM)」の2種類です。年間の利息も2〜3%と低く、内容がかなり微妙です、、、
仮想通貨の積立でバイナンスを使う2つのデメリット
続いて、バイナンスで積立投資する2つのデメリットとその解決策を紹介します。
国内取引所の積立サービスに比べて「操作の難しさ+最低投資額の高さ」がハードルで、難易度が少し上がります。
積立投資は1年・3年・5年以上と長期間にわたりコツコツと投資するからこそ、効果が出る投資法です。
なので「数カ月だけ積立したけど、面倒になって続けていない…」だと意味ないので、少なくとも2〜3年は継続できそうな方法を選んでくださいm(_ _)m
下記の解説を読んで「バイナンスで積立を始める・続けるは、ちょっと難しいかも…」と感じる人は、国内取引所で積立サービスが充実したビットフライヤーがおすすめです。
その①:積立投資を始める手順が少し難しい
1つ目のデメリットは『積立投資を始める手順が少し難しい』です。
そもそもバイナンスは海外の取引所なので、日本円で積立することができません。
バイナンスで積立を始める手順は、下記の通りです。
- 国内取引所で仮想通貨を購入する
- 国内取引所→バイナンスへ送金する
- バイナンスでUSDTへ換金する
- バイナンスで自動積立を設定する
バイナンスは日本語に対応してはいるものの、海外の取引所なので操作画面に少しクセがあります。おそらく、最初は使いにくいと感じる人が多いはずです。
詳しくは、記事の後半で解説済みなので、読み進めて判断してくださいm(_ _)m
解決策:ビットフライヤーを使う
「難しい・手間な操作は嫌だ!」という人は、 ビットフライヤー を使いましょう。
国内取引所で積立を行うと、操作がマジで簡単です。取引口座を持っていない人でも、約30分の手続きで積立をスタートできます。
「なぜビットフライヤーなのか?」は、下記の比較表を見れば一目瞭然です。
ビットフライヤー | コインチェック | GMOコイン | |
---|---|---|---|
最低金額 | 月1円~ | 月1万~ | 月500円~ |
積立頻度 | 毎日・週1・月2・月1 | 毎日・月1 | 毎日・月1 |
開始・変更 | 翌日 | 1か月~ | 翌日 |
支払方法 | 取引口座 | 銀行口座 | 取引口座 |
取扱通貨 | 15通貨 | 16通貨 | 18通貨 |
その理由は、大きく2つです。
- 最低投資額が1円と低く、分散投資がやり易い
- 最短で翌日から「開始・変更」ができる
特に①の「最低投資額・分散投資」が投資の損失リスクを回避するのに重要で、詳しくは下記で解説します。
その②:最低投資額が高く、分散投資がやりにくい
2つ目のデメリットは『バイナンスの積立は「最低10USDT(約1,290円)~」と、積立頻度によっては最低投資額のハードルが上がる』です。
バイナンスの積立頻度毎の最低投資額は、下記の通りです。
- 毎日:300USDT(38,700円)
- 週1: 40USDT( 5,160円)
- 月2: 20USDT( 2,580円)
- 月1: 10USDT( 1,290円)
上記は1銘柄あたりの最低額なので、毎日積立で3銘柄に積立投資するケースだと「1か月 / 116,100円~」と最低金額が高くなることがデメリットです。
下記で「なぜ毎日積立なのか?」と「なぜ3銘柄に分散する必要があるのか?」をサクッと解説します。
「毎日積立」で時間の分散がおすすめ
積立投資は「毎日積立」を選ぶと、時間の分散が最も効果的に行えます。
投資のリスク分散は、下記の2種類があります。
- 「時間」の分散
→ 短期でまとまった額を投資するのではなく、中・長期で複数回に分けて投資する - 「銘柄」の分散
→ 1つの銘柄ではなく、3~5銘柄に分散投資する
少し補足すると、①は「月1積立より毎日積立を選ぶべき」という話で、毎日積立を使って数年単位の長期で投資すると、最もリスクを分散できます。
そこでバイナンスで毎日積立を選ぶと「月300USDT(約38,700円)」が最低の投資額です。
その他の積立頻度を選ぶと最低投資額が下がるものの、積立頻度が減ることで投資リスクが高くなることに注意してください。
3~5銘柄に分散すると、投資リスクが下がる
合わせて、3〜5銘柄へ投資先を分散すると投資リスクを下げられます。
なぜなら仮想通貨は市場の価格がある程度は連動するものの、銘柄で上昇率・下落率に差が出るからです。
例えば「とある仮想通貨のプロジェクトで問題が起きて、通貨の価格が大幅に下落する」といったケースも時々あります。
そこで1銘柄だけを積立するのではなく、3〜5銘柄へ投資先を分散すると投資リスクを下げることができます。
ですが問題点は、バイナンスの最低投資額が高いことです。仮に「毎日積立で3銘柄に分散投資するケース」だと、最低額は「1か月 / 116,100円」とかなり高額です。
積立頻度で週1を選んだり、積立する銘柄数を減らすと最低投資額を下げられるものの、投資リスクが上がる点に注意して下さい。
「バイナンスだと積立する条件が合わないな…」と感じる人は、国内取引所の「 ビットフライヤー 」がオススメです。
解決策:ビットフライヤーだと「毎日積立×3銘柄」に投資しても月90円~
「積立は始めたいけど、1か月で11万越えの投資はキツイな…、でも分散投資を行っておかないと損するリスクが怖いな…」という方は、ビットフライヤーがおすすめです。
なぜなら1銘柄1円から積立投資できるため、銘柄の分散投資もやりやすいからです。
例えば、同じ「毎日積立で3銘柄へ分散投資する」ケースでも、最低投資額は「90円〜」と自由度が高いです。
- 最低1円から積立できる
- 銘柄分散に低予算から対応
- 15銘柄の投資先から選べる
- 最短で翌日から始められる
ちなみに国内取引所のコインチェックやGMOコインの最低投資額を比べると、下記の通りです。
- ビットフライヤー:1か月 / 30円
- コインチェック :1か月 / 1万円
- GMOコイン :1か月 / 1.5万円
バイナンスよりは最低投資額のハードルが少し下がるものの、ビットフライヤーと比べると微妙ですよね。
例えば「ビットコインの価格が高くなってきたから、積立する金額を減らしたい」といったシーンでも、ビットフライヤーだと自由に決められます。
積立の最低額が高く設定されている取引所だと、少しシンドイですよね…。
ビットフライヤーの積立投資については「 仮想通貨の積立はビットフライヤー【当ブログが推奨する3つの理由】 」を参考にして下さい。
-
仮想通貨の積立はビットフライヤー【当ブログが推奨する3つの理由】
続きを見る
【5ステップ】バイナンスで積立投資の始め方
バイナンスで積立投資の始め方は、下記の5ステップです。
①で開設する国内取引所は「 ビットフライヤー 」がおすすめです。
バイナンスで積立投資をするなら、どこの国内取引所から送金しても最終的には同じです。
ですが、これから国内取引所を開設する人は「やはりバイナンスでの積立は手間だから、国内取引所での積立に変更したい…」といったケースにも対応できるようにビットフライヤーを選んでおくと、後で便利かもしれません。
いったんは、バイナンスへ仮想通貨の送金さえできればOKなので、どこの取引所を使っても大丈夫です。
ステップ①:口座開設を行う
最初に ビットフライヤー と バイナンス
の口座開設を行ってください。
仮想通貨はネット上に偽サイトが多く存在するので、注意してくださいね。例えば「偽サイトへログイン情報を入力してしまい、仮想通貨を抜かれてしまった…」というケースは、ネット上でよく聞く話です。
そのため上記の公式サイトより口座開設を進めて下さいm(_ _)m
また口座開設の詳しい手順が知りたい方は、下記の記事が参考になるはずです。
-
【画像23枚で解説】ビットフライヤーで口座開設する方法【簡単3ステップ】
続きを見る
-
【ビットフライヤーの始め方】入金方法→取引方法を画像26枚で完全解説
続きを見る
ステップ②:仮想通貨を購入する
続いて、バイナンスへ送金する仮想通貨をビットフライヤーで購入します。
ビットフライヤーでリップル(XRP)を購入し、バイナンスへ送金すると簡単かつ送金手数料を安くできるのでオススメです。
なぜなら仮想通貨で有名なビットコインやイーサリアムだと送金手数料に2,000〜3,000円ほど必要だからです。
リップルの送金手数料は「0.15XRP(約15円)」と激安で、送金にかかるスピードも格段に速いです。
- ビットコイン:2,000〜3,000円
- イーサリアム:2,000〜3,000円
- リップル :15円前後
ステップ②で購入する通貨は「資金の移動に使うだけ」なので、送金に特化したリップル(XRP)を選んでおくと使い勝手・送金コストを安くできますよ。
ステップ③:国内取引所→バイナンスへ送金する
次に『国内取引所→バイナンスへ送金』するステップです。
「リップル(XRP)の送金手順」は、下記の通りに進めて下さい。
- 「入出金」を選ぶ
- 「リップル(XRP)」を選ぶ
- 「出金」を選ぶ
- 「送金先アドレス」と「宛先タグ」を入力する
手続き後、2〜3分もあればバイナンスで着金が確認できるはずです。
また送金ミスすると仮想通貨を失うことになるので、少額の試し送金で「送金手順に間違いがないこと」を必ず確認してくださいね。
ステップ④:バイナンスでUSDTへ換金する
続いて、バイナンスへ送金したリップル(XRP)をUSDTへ交換します。
なぜならUSDTはドル価格に連動した仮想通貨なので、待機資金の価格変動リスクを下げることができるからです。
積立では「USDT」か「BUSD」のいずれかの仮想通貨が使えるので、BUSDを選んでも大丈夫です。
- USDT:テザー社が発行するドル連動の仮想通貨
- BUSD:バイナンス社が発行するドル連動の仮想通貨
円安が進んでいる状況なので、米ドル連動の仮想通貨を持っておくのも資産を守る1つの方法ですね。
ステップ⑤:バイナンスで自動積立を設定する
最後にバイナンスで自動積立の設定を行います。
下記の手順で進めてみてくださいm(_ _)m
- アプリのホームから「もっと表示」をタップ
- 「自動積立」を選ぶ
- 通貨を選んで「プランの作成」へ進む
- 「定期登録量(積立金額)」を選ぶ
- 「リサイクリングサイクル(積立頻度)」を選ぶ
- 「繰り返し日(積立時間)」を選ぶ
上記が入力できれば、規約にチェックを入れて「承認」をタップします。
以上でバイナンスで積立設定の完了です。
【まとめ】バイナンスで仮想通貨の積立が向いている人
最後に記事をまとめます。
バイナンスの積立プラン(自動投資)の特徴は、下記の通りです。
- 積立の手数料が「0.2%」と安い
- 翌日から積立をスタートできる
- 積立できる通貨の種類が多い
- 4種類の積立頻度から選べる
- 通貨を預けて利息を稼げる
具体的には「安い手数料で、成長性のある仮想通貨へ積立投資できる」がバイナンスの魅力です。
ですが「毎日積立+銘柄分散」だと、毎月の投資額が高くなるため、積立投資を続けるハードルが高めです。
また初心者の方は、仮想通貨の交換・送金で失敗するリスクもあるので、中級者以上かつ投資予算に余裕がある人にオススメです。
「バイナンスだと積立の条件が合わないな…」という方は、ビットフライヤーがおすすめです。
僕もビットフライヤーで積立投資をしており、良ければ下記の記事を参考にしてくださいm(_ _)m
積立投資のリアルデータを公開
仮想通貨の積立のデータ・結果が気になる人は「 【仮想通貨の積立】投資実績をブログで全て公開 」の記事が参考になるはずです。
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【仮想通貨の積立】投資実績をブログで全て公開【1か月目】
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積立はビットフライヤーがおすすめの理由
「国内取引所の中で、なぜビットフライヤーがおすすめなのか?」の理由が知りたい人は「 仮想通貨の積立はビットフライヤー【当ブログが推奨する3つの理由】 」の記事をどうぞm(_ _)m
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仮想通貨の積立はビットフライヤー【当ブログが推奨する3つの理由】
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